台北のおすすめカフェ ピックアップ

ブログで紹介したカフェの中から、とっておきの20店をテーマ別・地図つきでご紹介

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羽田空港にて

東京へ出張して、帰りの羽田空港であれこれ買い物。

空港で買うべきものはどこに何があるか把握しているので店から店へホッピングしながら、春節の時よりも中国人が多いことに驚いた。
先月と同じ時間の同じ便を使ったのに、まだ桜も咲いていないのに、どうして3月の第一週にこんなに大勢いるんだろう。

台湾の方が日本へ行って、中国語を喋ると
「中国人」
と一括りにされることが嫌で、あまり大きな声で話さないようにしてる
なんてニュースを見た。
皆が皆ひそひそ話しているわけではないだろうけれど、
「見分けがつかない」
「言葉の違いを理解してもらえない」
ことをもどかしく思うのはあるかもしれない。

大陸の人と台湾の人は見ためや話し方が違うと言うと、日本人には「へえっ」と驚かれる。これは香港や台湾で暮らした人なら何となく自分の中で指標があるんじゃなかろうか。大陸の人は髪型や着ているものが違うし、中国語の発音、発声が違う。吸っている煙草の種類が違う、何よりも目つきと、醸し出す空気が違ってる。

香港で大陸の団体旅行が増えた時、嫌だなあと漠然と思った。
街のルールや文化を理解しない集団にここは俺らのものだと、踏み荒らされることを恐れたんだと思う。

でも、色々な団体を見ているうちに、(楽しそうだな)と微笑ましく感じるようになった。しつけ糸がついたままのスーツを着て旅行会社が配った揃いのキャップをかむり、出がらしのように開いた茶葉が透けて見える水筒を腰にぶら下げて、口を開けて目を輝かせながらビルを見上げてる表情、買い物に飽きてDFSの前で集まり、剥いた林檎の皮をゴミ箱いっぱいに溢れさせ分け合って食べながらツアーメイトとお喋りする様子。
いじらしいような、可愛らしいような気がして、楽しんで行ってね、と心の中で思った。

忌々しいのは、ギラギラした目つきで周りを見ずに傍若無人に振る舞う個人旅行の連中なのだろう。

羽田でも、だらしなく幅を取って座り、時々あたりを嫌な目つきで見渡す中年の男の人たちが何人かいた。これ見よがしに投げ出した靴の底やつま先を避ける人たちを全く気にしない態度は、目を反らして鼻をつまみたくなるほど気分が悪い。

でも、若い世代の大陸の男の子たちはすっきりした服を着て、混みあう場所で周りを気遣って荷物を引いたり体を避けたり、ちょっと頭を下げたりする。目つきと醸し出す空気は台湾や香港、あるいはシンガポールなどの華人とははっきり違うけれど、次世代は洗練されてきているのかな。

ヨーロッパ系の人たちも多かった。
軽食のコーナーで、うどんやカレーライス、お寿司をお箸を使って食べている人たちも、必ず傍らにはビールのグラス。若いグループは、粉ものの看板を見て「タコヤキ!」とちょっと興奮した様子。それでも彼らは大きな声では話さず、好奇心をにじませながら、ただただ楽しそうで、好もしい。

羽田のショップ店員は中国や韓国の人が増えた。皆流暢な日本語を喋り、良く教育されていると感心する。化粧品売り場だけは、同胞スタッフとのお喋りに夢中だったり面倒くさそうな対応をする人が、日本人にも多いと感じる。
カフェにブラジルの人、和菓子屋にタイの人がいる。
彼女たちは
「これ私も好き…美味しいですよね」
と、マニュアルに無いことを話しかけてくれたりして、楽しい。

買い物のために搭乗券を見せると
「台湾ですか…、良いですね」
「友達がいるんです。近いうちに行ってみたいです」
と話しかけてくれる日本人スタッフも何人かいた。
是非いらしてください、と私も嬉しくなって答えてしまう。

台北の松山空港に着いてバゲージクレームを眺めていると、ダイソンの掃除機が次から次へと出てくるのに驚いた。大きすぎず、持ち運びやすいサイズのようだけれど、日本で買えば、お値段も良い感じなんだろうか。
ベビーベッドと書かれた大きなダンボールをカートに積み上げる若い男性を

(おお…)

と応援するように見守る人たち、私のそばにいた台湾人のご夫婦が

「ダイソンの掃除機が多いようだね」
「良いのかしらね」

と、にこやかに物静かに語り合っていて、ああ台湾に帰ってきたんだなと、心からほっとした。

台湾・台北在住のライター&ロケーションコーディネーター。香港から猫を連れて移住してきました。活動範囲は台湾、香港、時々ベトナムなど。広東語、中国語を使います。プロフィール詳細 はこちらをご覧ください。仕事のご依頼やお問い合わせはコンタクトフォームからお願いします。