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梅満美食。圓山 孔子廟近くの住宅街で、飛行機見ながら魯肉飯

台北

ガイドブックから外れたエリアの初心者に向かない店

 

「台湾に来たら本場の魯肉飯を食べてみたい!」

そんなリクエストもよく受けます。

みんな魯肉飯は好きかー?!

おー!

しかし私は魯肉飯を食べることに慎重になっています。「醤油煮込みの肉そぼろを白飯に乗せる」という形状はとても好き。ですが、台湾のあちこちで食べられるし、お弁当には有無を言わせず乗っているものだから、色々食べて「これはちょっと…」と避けたくなるものに何度か出会っていたためです。

有名店なども食べる機会はありましたが、ネームバリューやネット上の評価ほど、あてにならないものはない。生まれも育った環境も、年齢も性別も違う人たちが全員一致で美味しいなんてことは滅多にありません。

食べる人にも、作る店にもストーリーがある。そこで引き合う何かが生まれることもあるでしょう。

圓山駅から徒歩5分ほど、孔子廟が見える住宅街の角にある「梅満美食」は、屋台式の「キッチン」とそこに並ぶ人たち、外まであふれたテーブル、薄暗い店内には大小のテーブルがひしめいていました。

1970年代創業の古びた店では近所の人、スーツのサラリーマン、オーガニック系おしゃれ女性も丸椅子を引き、またがるように腰掛けます。

ここを紹介してくれたのは、旧中山球場の中にあるオフィスに勤めていた台湾人編集者。

「うちの社員の食堂です」

といって、慣れた様子でオーダーをしてくれました。

彼女との打ち合わせの時には何度かここに来て、すっかり気に入った私は日本から来たガイドブックの編集者から

「うちの本では載せないエリアの、台湾初心者には紹介できない店に行ってみたいです」

と言われて、迷わずこちらへ。大喜びでした。

意識の高さや写真映えは肩から降ろし、普通に食べる魯肉飯。

編集者にも昼は来る。彼らも毎度毎度、カメラを構えて何かの意義を探しながら飯を食らっているわけではありません。「意識高い系」「写真映え」「台湾とは」など面倒くさいことは考えず、普通に朝食やお昼を食べる、昔ながらの食堂です。

ここは「内用」、イートインならオーダー票にチェックを入れ、表の「キッチン」にもっていくシステムです。お代は食べ終わってから支払い。飲み物は冷蔵庫から「自取り」でどうぞ。無糖のお茶、黒松沙士、アップルサイダーなど、狙ってないけどずばり台湾らしいラインナップです。

 

私がいつも食べるのは「魯肉盒餐」(70元)。魯肉飯、キャベツの付け合わせ、魯蛋、豆干、高菜がどっさりのったワンプレート定食。

ここの魯肉飯は甘さと辛さ、油分もほどよくさらっとしていて、硬めに炊かれた米との相性抜群。男性でも女性でも、一皿食べたらほどよく満腹になるサイズです。

軽めにしたい時は「魯肉飯」(小40元、大60元)を単品で、野菜スープ「青菜湯」(40元)や大根があまいスープ「菜頭湯」(35元)と合わせると、ちょうど良いボリューム。

しんと静かな、古き良き台北の空気と街歩き

 

空きがあるなら、外のテーブルに座って「キッチン」を眺めながら食べるのが好きです。相席になることも多いけど、ここに来る人はこの周辺の雰囲気同様、寡黙というか、ひっそりしている人たちが多いので、慌ただしかったり煩わしい思いをすることはほとんどありません。

お店の人たちは忙しくテキパキ働くけれど、大きな声を出すこともなく、良い感じ。車いすで「外帯」テイクアウトのお弁当を買いに来た常連さんと笑顔でおしゃべりしながら、さりげなく、不便の無いように対応している様子が良かった。優しいけど、しつこくなくてさらっとしてる。この店の魯肉飯の味と似ているみたい。

 

圓山駅からこの店まで、通りがかる住宅のドアやベランダも風情があって楽しい。

 

店の上空を間近に飛ぶ飛行機は、松山空港行き。エンジン音が遠ざかると、再びしんと静かな古き良き台北の路地の空気がよみがえります。

店の向かいのお宅のねこ

梅満美食

台北市大同區庫倫街13巷2弄2號

6時~14時 土曜休

 

 

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台湾・台北在住のライター&ロケーションコーディネーター。香港から猫を連れて移住してきました。活動範囲は台湾、香港、時々ベトナムなど。広東語、中国語を使います。プロフィール詳細 はこちらをご覧ください。仕事のご依頼やお問い合わせはコンタクトフォームからお願いします。