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台北で一番好きなカフェ「Ruins Coffee Roaster」Staycool, Stay free. 台湾のカフェで教えてもらったこと

台湾のカフェ

木柵のリバーサイドでクリスマスマーケットが開かれたので出かけてみました。
主催は「Ruins Coffee Rosters」。

廢墟小河邊*耶誕市集 Riversi廢墟小河邊*耶誕市集 Riverside X‘mas Marketde X’mas Market

コーヒーにも長蛇の列でした。今日はハンドドリップ
こういう台湾らしさたまらない。
暖かい日曜日でした
工業系カフェ、と一言では形容出来ないお店です。
ドライベジタブル、とても新鮮なかんじ
ふっかふかの大きなドーナツ。うまし。
良い匂いのクリスマスリースがたくさん
これも手造り・・・?!
海苔ちゃんのおうちですね。とてもひとなつこい
のんびりした、リバーサイドにあります。

Ruins Coffee Roasterは、Cafe Junkiesの焙煎所として今年の夏にオープンしました。週末だけカフェだったり、何やらイベントを行う不思議な場所です。市内からトコトコとバスや文湖線、車で何度かでかけたこの場所でのことを、一年の終わりに向けて書き止めておこうと思います。

 

廃墟を秘密基地に。Ruins Coffee Roaster

丁度一年前、JTBパブリッシングのガイドブック「台湾最高体験100」の取材で健康路の「Cafe Junkies」に伺った時、オーナーのWillさんから
「今、木柵に焙煎所を造っているんだ」
と聞きました。
木柵といえば、台北動物園に近い、山側のエリア。ずいぶん遠くだなと思ったのですが、廃墟を見つけて、自分たちの手でいちからこつこつと、一年もかけて作っているのだとこと。

Willさんはカフェのオーナーであり、Staycoolというバンド活動もしている方。さらに焙煎所も作れるってどういうこと?と呆気にとられると、「トイレも直せるよ」とドヤ顔で胸を張りおどける様子にみんな大笑いしたものでした。
そして今年の夏、Junkiesの常連やたくさんのお友達が集まって、Ruins Coffee Roastersのオープニングを祝福しました。

小さな場所、川のほとりの、整備工場と並んで見分けがつかず、住所だけではタクシーも通り過ぎてしまうのに、そこだけ暖かく良い香りがしていて、人も犬も猫も、集まるところにはどこだって集まるんだと感心したものです。

その夜、「いずれここでStaycoolのライブをやろうと思ってる」と聞いて「それはいいね、絶対聴きに来るね」と約束。

②名だたるカフェが日替わりでやってきた夏

8月から9月にかけて、数日あるいは日替わりで、台湾中から名だたるカフェがRuinsに臨時出店。アンテナショップというのかな?
お店のコンセプトもバリスタもスタッフもそっくり持ってきて、Ruinsでコーヒーやお菓子を出すイベント、試みでした。

咖啡老頑童x小廢墟 2016

六張犁のPEG COFFEEも来たのは、個人的に感無量なところがありました。猫を検疫のために台湾大学の動物病院へ預けていた時、面会の帰りにはここでコーヒーを飲んで、寂しさを鎮めていたから。

それにしても、よくこれだけのお店が集まって協力してくれたね?
Willさんのお姉さんであるCharleneさんに尋ねると、

「みんな忙しいし準備も大変な上、儲けがでるわけでもないんだだけど、楽しいし、面白い試みでしょう。だから快く来てくれたのね」

よそのカフェなんて、ライバルなんじゃないの?
丁度その頃、別の業界のことだけれど、同業者の悪口を巧妙に広めたり、足の引っ張り合いをするひとたちを見てしまい、暗澹たる気持ちになっていたので、このRuinsでの試みは、私には小さな衝撃でした。

ここに集まってきた人たちは、自分たちのカフェを確立している。何年もかけて、自分たちで苦労して作ってきたお店と味、きっと自信も自負がある。だから留まるのではなく、牽制しあうのでもない、
「面白いことしたい」
そのためにはちょっとくらい寝不足や体が疲れても、楽しんでしまう。

 

グアバジュース+コーヒーのマリアージュ。台湾の夏の味でした。美味しかった。

そんな様子を見て、美味しいコーヒーを飲みながら彼らとお喋りをしていると、すっとするような、余所見をするより修練する、自由な清々しさを感じました。

 

Staycool,地球上で一番「音楽」だった夜

StaycoolはStanley、Will、Brian、Mitchell、Tracy、Pongpong の6人編成バンドでした。そこからギターのBrianとベースのMitchellが抜けることになって、6人でのラストライブが、夏にRuinsで行われました。観客は、床の上に敷き詰めたコーヒーの麻袋や、いつもはコーヒーを飲むための椅子に座って。

去年の暮れの取材の時、お店で買えるブレンド豆ではどれがお勧め?と尋ねたら


「室内流行樂。これは6種類の豆をブレンドして作っているんだ。僕らのバンドも6人で音楽を作っているように」

Willさんがとても大切そうに語ってくれたのが印象的でした。6人で音を奏でるバンド、そこから2人が抜けるのは相当ショックなことではないかな…と恐る恐る出かけたのですが、楽しかった。素晴らしかった。廃墟だった場所を作り変えて、どうしてこんなにいい音が出るんだろう。バンドの名前の通りにStay cool、熱くなりすぎず、音が重なり、溢れるようで、でも何一つ零れ落ちない。

この地球上で今夜一番音楽的な場所は、台北のはずれの川岸にある、この小さな秘密基地だと、確信しました。

バンドを抜けるふたりも始終笑顔で、MCの時間は「脱退の理由」として「家庭や仕事を持って、バンド活動をしっかり出来ないのは心苦しいし、将来のことも考えて決めたこと」と、きちんと語っていました。

仕事を持って音楽も続ける、でも6人そろってCD制作やライブ活動ともなれば、スケジュールを組むだけでも、簡単なことではないでしょう。
無理に続けるのではなく、辞めること。どちらも、責任と自由だな。

台湾の人は自由に動き回るのが好きだなあと眺めることが、これまでも多かった。でも、勝手なわけじゃない。
好きなことをする、責任も取る。クールであること。自由であること。
そんなことを、改めて教えられた夜でした。

まあ理屈はおいといて、とにかく楽しかったのね。間近で素晴らしい演奏を聴いて、見ることが出来るって、本当に震える。
特にヴィオラを担当するPongpongとTracyのふたりがとても素敵だった。ライブの後、外に出てお喋りや挨拶をした時も、もうこの感激は言葉なんかじゃ言い表せなくて、ふたりを両脇に抱えてぎゅうぎゅう抱きしめてしまった。

楽しかったな。

来年はどんなことがあるかな。

Ruins Coffee Roasters

火-日 14:00-22:00(夏季営業時間)

月曜休み

FBで営業時間を確認してから出かけましょう。

住所:台北市木柵路三段242號

アクセス:文湖線「木柵」駅から徒歩10分
南京西路や小巨蛋(台北アリーナ)、國父記念館からバス282で「萬壽橋(木柵)」下車、徒歩1分

Staycool

日本語のサイトもあります。

Café Junkies

台北市台北市松山區健康路9號

※4/8追記:カフェジャンキーズは4/21に現在の場所での営業終了。

Café Junkies|Last Day,Closing Party。台北生活を支えてくれたカフェに、また会える日を楽しみに
健康路にあったカフェ・ジャンキーズの、クロージングパーティ。

 

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台湾・台北在住のライター&ロケーションコーディネーター。香港から猫を連れて移住してきました。活動範囲は台湾、香港、時々ベトナムなど。広東語、中国語を使います。プロフィール詳細 はこちらをご覧ください。仕事のご依頼やお問い合わせはコンタクトフォームからお願いします。