台北生活の日記

東京からミライトワとソメイティも台湾に凱旋!オリ・パラ選手と一緒に総統府へ

東京オリンピック大会のマスコット「ミライトワ」とパラリンピック大会の「ソメイティ」。台湾のバドミントン銀メダリスト戴資穎選手はビクトリーブーケのミライトワを肩につけて帰国、ご家族とマスコットをかわいがっています。選手団の凱旋セレモニーでは、ぬいぐるみが蔡英文総統へのおみやげにも!

 

東京オリンピックの表彰式、メダルを受け取って大喜びの選手たちがビクトリーブーケを貰うと「これは…?」と不思議そうに見つめる様子が話題になりました。ブーケに付けられた東京オリンピックの公式マスコット「ミライトワ」とのご対面に「おお」と驚いているみたい。

 

東京オリンピックのインスタグラム公式アカウントで。のちにこのバドミントンのコートとラインの色は、台湾で大旋風を巻き起こします。

 

 

銀メダルを獲得した表彰式で。ビクトリーブーケとミライトワを手にしていました。

©美聯社 https://newtalk.tw/news/view/2021-08-02/614063

 

そして凱旋帰国した台北桃園国際空港で、バドミントン男子ダブルス金メダルの王齊麟選手、李洋選手ペアと。この報道を見た時、彼女の背負っているバッグのストラップについているミライトワに気づきました。

©TVBS新聞網 https://news.tvbs.com.tw/sports/1559054

 

ミライトワとビクトリーブーケの由来

 

戴資穎選手、「ミライトワ」を気に入って持って帰って来たのかな?可愛い人だなあと思い調べてみると、ビクトリーブーケの由来は公式サイトで紹介されていました。
ここに書かれている紹介文、ブーケに込められた意味と願いは一文字たりとも省略や中略が出来ないと思うので、抜粋せずフルバージョンで参照します。

東京2020副賞(オリンピックビクトリーブーケ) – Olympics

 

副賞のビクトリーブーケは、オリンピック・パラリンピック合計で約5,000個を用意する予定です。ブーケ作成にあたっては、ブーケのデザインをご提案いただいた日本花(か)き振興協議会にご協力いただきます。ブーケには、メダリストの手元に残り家族や親しい友人と記憶を共有できるものとして、東京2020オリンピックマスコット「ミライトワ」を取り付けます。

復興への願いが込められた3つの花

オリンピックのブーケには、トルコギキョウ(福島県産)、ヒマワリ(宮城県産)、リンドウ(岩手県産)、ナルコラン(福島県産)、ハラン(東京都産)が使用される予定です。これらの花が選ばれたことには、それぞれ理由があります。

トルコギキョウは福島県が県ぐるみで生産に取り組んでいる花です。震災による影響で農作物の出荷が減った当時、特定非営利活動法人(NPO)を立ち上げ、花を栽培することで復興への希望を見い出しました。

宮城県では、東日本大震災で子どもを亡くした親たちが、子どもたちが避難するために目指した丘にヒマワリを植えました。そしてその丘には毎年ヒマワリが咲くようになったそうです。絵本にもなったこの話ですが、宮城県のヒマワリはそうした被災者たちの思いも込められている花と言えます。

リンドウは岩手県を代表する花です。日本で出荷されているリンドウの半分以上が岩手県産のもの。東京2020エンブレムと同色で、藍色の美しい花を咲かせます。

ブーケを彩る3つの花にはこうした意味合いがあり、今回使用されることになったのです。

花の配置と維持についても工夫がなされています。会場にいる観客が選手を見る角度はさまざま。そのため、どこから見てもきれいに見えるように、花の種類ごとに一箇所に集めるのではなく、それぞれの花がバランス良くブーケ全体に配置されています。また、できるだけ長い時間、花を楽しめるように、花のの茎の先端に袋を付け、袋の中にはゼリー状に固めた水が入っています。この工夫により、花は十分に水分を吸収することができ、より長く鮮度を保つことが可能になっています。デザインを担当した日本花き振興協議会によると、真夏に空調が効いていない部屋の中でも数日間、きれいな状態で花を楽しむことができるそうです。

ブーケのサイズは幅約17cm、高さ約28cm。東京2020大会と同じく、副賞にブーケが採用された過去の大会では、表彰式の際、選手によってブーケが高らかに掲げられている姿が印象的でした。

東京2020大会公式ウェブサイト(https://olympics.com/tokyo-2020/)より

検疫の関係で生花は国外に持ち出せないから、せめてブーケにつけたマスコットを持ち帰り、故郷の人々に見せてあげてほしいという願いが込められているのでしょう。
メダルは重いし恐れ多い。易々と外に出したり触ったり齧ったりするものではないけれど、ミライトワなら一緒に海を超えられる。意味をくみ取り肩につけて持ち帰ってくれた小戴、本当に可愛い、素晴らしい人だと改めて大好きになりました。

ミライトワ、台湾メダリストのインスタに

選手のご家族にも可愛がられていますね。

選手やご家族にとって、メダルもとても大切なものだろうけれど、こうして大会のマスコットで笑顔になっている様子はとっても微笑ましく、見ているこちらも嬉しくなります。ミライトワ、可愛がってもらって良かったねえ!

 

ミライトワとソメイティ、それぞれの凱旋セレモニーで蔡英文総統へのお土産にも!

蔡英文総統のTwitter動画より。左から頼清徳副総統、蔡英文総統、ミライトワ、戴資穎選手、蘇貞昌行政院院長。

東京オリンピックから帰国し、隔離検疫を終えた選手やサポートスタッフら代表団が総統府に迎えられました。小戴から蔡英文総統に手渡されたお土産、ミライトワのぬいぐるみ!
画像は蔡英文総統のTwitterアカウント動画より、3分30秒過ぎから。
総統府は1919年に竣工、幾度もの修復を経て国定古蹟とされる歴史建築を彩る椰子の木と青い空もご覧ください。

 

2021年9月29日追記:
帰国後の検疫が終了したパラリンピック選手の凱旋セレモニーも総統府で行われ、ソメイティが蔡英文総統に贈られました。総統のオフィスかご自宅に並んでるのかな?

セレモニーのダイジェスト動画も。

 

番外でイギリスの凱旋帰国編。お迎えの娘さんは金メダルよりミライトワに夢中みたいでした。

 

ミライトワとソメイティの活躍を伝えてくれたTOKYO2020のTwitterアカウントも終了するとのこと。海外ツアー、台湾のおともだちにも会いに来てほしかった!

 

寂しいけど、活躍した台湾人選手の皆さんの手元にミライトワやソメイティがいる、この台湾のどこかにもいると思うと少し元気になるわ。

 

いつか日本へ自由に渡航できるようになった時、空港などでオリンピックグッズを買えるショップがあるといいな。

ぬいぐるみや文房具、日本ならではの伝統工芸も素敵。ミライトワとソメイティのグッズ、欲しかった。こけしを素敵だと思ったのは、人生で初めてです。

浅草橋 吉徳 ホームページより

 

東京オリンピックを台北から観ていたブログ

「台湾です」東京オリンピック開会式で思い出す、「中華台北」梅のエンブレムしか見つけられなかった北京の人たちのこと。東京オリンピック2020開会式。台湾から参加した「中華台北」チームを「台湾です」とNHKのアナウンサーが呼び、台湾でも反響がありました。入場順をめぐって裏でどつき合いなど起きていないか?オリンピックや国際大会で「チャイニーズタイペイ」の梅のエンブレムを見るたびに思い出す、真面目に探してくれた北京の人たちのこと。...

 

https://mimicafe.net/20210727/

 

 

 

この夏何度も見た戴資穎選手が出演するUberEatsのCM。

チアガールの「資穎資穎資穎・我愛你」が頭から離れなかった

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|