クッキーブームの香港でお土産に選んだのは「シェフ・ニコラス」の「港式茶餐廳系列」
クッキーブームの香港で、私はこれまで断固としてMarks and Spencerのアーモンドビスケットだけを選んでいました。でも、空港でニコラス・ツェー(謝霆鋒)プロデュースの「鋒味曲奇」が積まれているのを見た瞬間、手に取ってしまった「港式茶餐廳系列」のクッキー。
パケ買いまっしぐらの可愛いデザイン。咖啡(コーヒー)、奶茶(ミルクティ)、麥香奶(ウィーツミルク)、阿華田(オヴァルティン)の4種類の味は、香港独特のB級食文化「茶餐廳」、香港ならではのテイスト。そういえばパッケージのタイル模様も、茶餐廳風の色合いです。
箱を手に取ってみていると、空港勤務の人たちが「鋒味曲奇」「鋒味曲奇」と口々につぶやきながら通り過ぎていきました。
「生まれる前から注目されていた」香港スターがシェフに
謝霆鋒、ニコラス・ツェーのことは香港で知らない人はいないでしょう。両親ともに有名なスターで、香港人の友達に言わせると「生まれる前から注目されていた男の子」。毎年お正月には有名な雑誌「明報」の表紙を彼の一家が飾るのが恒例だったのだそう。
私が香港に住み始めたころも、有名な両親を持つ子供として媒体に良く出ていて、「可愛いな、でもちょっと生意気そうね」という印象を持っていました。
デビュー前の彼にたまに中環あたりですれ違うことがあっても、若い子よりも彼の両親のファンの世代の女性たちが「あら霆鋒!」と色めき立っていたな。それから間もなく歌手デビューして、映画に出たりとあっという間にスターになってからのことは、知っている人は知っているだろうから割愛。
このMV好きだった…
「生意気そうな子」「でも可愛いよね」「やっぱりスターだ」
「大丈夫かな」
彼のニュースは、多かった。生まれる前から注目される運命だったとはいえ、あまりにもいろいろな出来事がありすぎた。香港を激震させた事件のあと、苦行を経た人のように遠くを見ている痩せた顔が痛々しくて「もういいじゃない…幸せになってほしいなあ」と密かに思っていました。
ここ数年はシェフ・ニコラスとして「鋒味」という番組を持ち、お料理関係でも人気があるそう。調味料や乾麺などの商品もプロデュースしていると聞いて、機会があったら手に取ってみたいと思っていた矢先に出くわした「鋒味曲奇」シェフ・ニコラスのクッキー。
「甜」「酸」「苦」「辣」がクッキーで「楽」になる幸せ
ほかには「甜」「酸」「苦」「辣」の4テイストのものもありました。バター、レモン、チョコレート、とうがらしは、酸いも甘いもかみ分けた今までの彼の人生の経験を、香港ならだれでもなめるこの味を、クッキーで「楽」へ昇華しているのかな。楽しんでいるなら良かったな。
※2018年7月4日、この「甜酸苦辣」シリーズは表示より実際に含まれる糖度が高いと香港食物安全中心から指摘を受けて販売停止の交付が公式FBで発表されました。再検査中のようです。
このクッキーを香港のお土産として誰かに渡すとき、
「ニコラス・ツェーという、生まれる前から香港スターになる運命だった人が、酸いも甘いもかみ分けて、幸せになっていく途中でプロデュースしたクッキーだよ」
と、勝手にストーリーを説明してみたいな。
袋を開けるごとに、懐かしい、大好きな茶餐廳の香りがよみがえります。まじめに作っていて、よくある「お土産だからしょうがない」レベルではなく、お茶請けにあったら、小分けのパッケージも含めて嬉しい。
また誰かへお土産を購入したい時には、この「鋒味曲奇シェフ・ニコラスのクッキー」を選びます。
https://www.facebook.com/chef.nicnic/
「鋒味」販売箇所リスト
中環旗艦店
中環結志街39-49號地下
無休 10:30 – 19:30
尖沙咀美麗華 popup (2018年9月4日まで)
九龍尖沙咀美麗華商場地下LG-D店
無休 11:30 – 21:30
葵芳新都會popup (2018年7月11日まで)
葵芳新都會廣場L2 299F鋪
無休 11:00 – 21:00
信德中心 popup (2019年3月10日まで)
香港上環干諾道中200號
信德中心2樓276號鋪
無休 10:30 – 21:00
Duty Zero by CDF
Duty Zero by CDF官方網頁
※香港国際空港にもあり。
奧海城2期
奧海城2期, UG/F, Kiosk Area G
無休 11:00 to 21:30