台北生活の日記

2020年は暖かい重みを大事にしたい

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

元旦に眼がさめたら足元が重く暖かい。
私が少し首を起こすと同時に、足元で寝ていた猫も片眼を開けてこちらを見た。
夏の間は寝床に来るのに、冬はソファを好むので、一緒に寝るのは珍しい。新年早々、暖かい重みが嬉しくて、ニヤニヤしながら起床した。

生きているということ。
暖かい寝床があるということ。
起きだして神棚に手をあわせ、好きな飲み物を作り、一息ついて、今日するべきことをもう一度頭の中で整理する朝。
あれは今日。これは明日。元旦だからちょっとゆっくりしようかなとか。

ありがたいと思う。無事に年を越した。新しい1年の始まり。当たり前のように繰り返す日々の幸せ。
そして、冷たい場所で新しい年を迎えた子供たちがいることに、すぐに意識が及ぶ。

2019年は、悲しい場面が多かった。
楽しいこともあったし、何度も大笑いしたけれど、夏以降は、悲しみと怒りが離れずにいた。

2020年、すぐにはどうこうならないかもしれない。
それでも、生きていく。ちゃんと目を見開いて、考える。余計なことを振り払い、大切なことに迷わない。

去年出会ったひとたち、見た風景、話したこと、笑い合ったこと、抱き合ったひとたち、手を振ってまた会う日を約束したこと。
今年もまたきっと会える。
見知らぬ人たち、親しいひとたちの声や眼の輝き、何気ないことばに触れられる。
笑っている顔が見たい。泣いていても、笑うまで見守りたい。

 

 

 

ABOUT ME
mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|