新型コロナウイルスの市中感染ゼロが200日以上続くにも関わらず、街中でマスクをする人は減らない台湾。私も出かける時はマスクをしています。市中感染がゼロなら、台湾の中にいるぶんには安全だろう…と気を緩めることはできません。
台湾から海外へ到着後、現地入境の際に「陽性」と診断される例が後を絶たないからです。
街中に無症状感染者がいる。
そう考えて警戒するのは、仕方ありません。
日本でも、台湾から到着時に陽性だったと報告がいくつかありました。
どうなってんのかなあ…と思っているところに、11月4日付でこんなニュースがありました。
国外への輸出例は累計52人! 陳時中:国内での接触者は全員「陰性」
今年6月以降、台湾では新型コロナウイルスの国外輸出が疑われ、一時は「市中感染200日ゼロ」の信ぴょう性が問われた。中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は、台湾から出境後の新型コロナウイルス「陽性」は52例、陽性者と国内で接触したのは1855人で、1297人が検査に応じ、PCR検査および血清抗体検査の結果はいずれも「すべて陰性」だったと説明。また、陳指揮官は台湾の防疫について「戦略に変更なし」と強調し、現行の対策で台湾内は安全が維持されているとしている。
指揮センターの統計によると、今年6月以降の出境後新型コロナウイルスが「陽性」と確認されたのは52例。
国別の内訳はフィリピン25人、日本15人、大陸4人、ベトナム2人、タイ2人、ラオス1人、香港1人、フランス1人、マレーシア1人で、男性30人、女性22人。また、「無症状」が全体の83%を占めているという。
※図は中央感染症指揮センターによる
陽性と診断された患者と国内で接触したのは1855人、検査に応じたのは1297人。600人近く検査を受けていないということ?あるいは、すでに海外に出ているか、連絡がつかないのでしょうか。
600人も?
フィリピンに次いで、日本での陽性確認者が多いのも気になります。移動が増えたのでしょうか。時々ニュースで見るのは、ほとんどが留学や出張で台湾に滞在し、日本へ帰国した日本人のケースでした。
WHOの総会が9日に始まり、台湾は存在感をアピールする準備をしているそうです。「200日以上市中感染ゼロ」は錦の御旗、水戸黄門の印籠にしたいでしょう。そりゃそうでしょう。
「実際、台湾に市中感染者がいるとしたら、治療してる時点で隠せないよね。すぐPTTとかDcard、爆料公社にタレコミが書き込まれるだろうし」
台湾の有名なオンラインの匿名プラットフォームをあげて友達にたずねると
「だけど、そもそも検査受けさせてもらえないって話もある。
「知り合いの駐在員の奥さんが、症状がおかしいから検査してくれって病院で頼んだのに、してもらえなかったって」
「コロナに関するデマを流したら罰則もあるし、タレコミも慎重になるかもね……」
それだけ聴くと、台湾当局が病院とグルになって「検査しない=感染者もいない」と操作しているみたいで怖くなるじゃないの。
でも、本当に「自分はかかっている」と思うのなら、自費で検査できる機関があるはず。なのでこの話は話半分かな。それにしたって、検査してくれと言ってもしてもらえないのは本人は不安だし、怖いだろうな。「体調を崩した知り合いの駐在員の奥さん」が実在するのなら、無事に回復していますように。

