ロケや一時帰国が続いて、しばらく台北を留守にしていた。
帰宅した翌日、いつも行く店を順番に回ると、どこへ行っても軽く叱られる。
市場の八百屋さんでは
「久しぶりじゃないかあっ!!どこ行ってたんだあ!?」
カフェでは
「お。久しぶり。どこ行ってたの?」
ネコのエサを買う店でも
「最近来ないから、どこ行ったんだろうって噂してたの!」
10日にも満たない不在なのに、「どこ行ってたんだ」とちょっとふざけた感じの強めな語気、笑顔で軽く問い詰められる。普段はされない、言われよう。
台湾はわりと穏やかで、あら久しぶり~と優しい接客が多いイメージ。でも生活の場になると、ちょっと踏み込まれる。軽くなじられるのは嫌いじゃないので、私もニヤニヤと対応して、春節の営業状態や、休みをどこで過ごすのか尋ねたり。
いつもの店、いつもの生活に戻った時のちょっとした儀式のようなものかな。この街に暮らす安心感を、また確認する。