台北生活の日記

台北の地下鉄で泣いていた香港人と、台湾の人たち。

台北の地下鉄で泣いていた香港人男子と、周囲にいた台湾人の出来事。
これが綺麗な作り話なら、そのほうが良いです。若者を戦地に送り出すような思いをしなくて済むのなら。
でも、台湾なら現実に起きても全く不思議ではない。なぜなら私も、香港からの留学生と台北で出会い、同じようなことをしたからです。

上帝さんのFacebook に掲載されていた記事を、稚拙ながら翻訳してみました。

 

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今日、地下鉄に乗った。台北の空の下、立冬を過ぎたといっても日差しは暖かく、呼吸はとても自由だった。

ひとりの若者が、駅構内へ四つも荷物を運ぼうとしていた。でも、彼ひとりで一度に持てるのはせいぜいふたつ。

台湾の最も美しい光景は、人だ。私ともうひとり、通りすがりの台湾人は、彼の荷物をひとつずつ、ホームまで運ぶのを手伝った。

彼の荷物はとても重くて、少なくとも30キロはあったと思う。

ホームで電車を待つ間、私は彼がスマホを見ながら泣いていることに気づいた。地下鉄に乗ってからも、彼はスマホを見ながら、声を押し殺して、涙を流し続けていた。

彼の隣に座っていた台湾人の女の子が「お行儀悪く」彼のスマホを盗み見、そして泣きだした。

「あなたは香港人ですか?」

彼女が尋ねると、

「はい。すみません、香港中文大学のニュースを見ていたら、こらえきれなくて……」

彼は台湾人の女の子から受け取ったティッシュで目をぬぐって言った。「あそこには僕の同級生、友達がいます。彼らは血を流し、抗争の中にいる。だから僕は、今から空港へ行って香港に帰る。死ぬなら僕も彼らと一緒に……」

彼の声は大きくはなかったものの、多くの乗客に聞こえていた。

私はその時、彼がどうしてこんなに重い荷物を四つも運んでいたのかを、理解した。

台湾人の女の子はさらに涙を流し、嗚咽しながら言った。「香港、加油……」。そして「ハグをしてもいいですか?」と。

恋人同士ではないふたり。17,8才の台湾の女の子と二十歳過ぎの香港人の男性が、台湾の地下鉄で涙を流しながら抱擁する。その時、傍にいた台湾人が、地下鉄の中で騒いではいけない規則を省みず、大声で叫んだ。「光復香港, 時代革命!」

私も、溢れる涙をこらえることができなかった……。

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私が旅先や故郷、生活する街で美しいと感じ、思い出に残っているのはそこで出会った「ひと」。
ただ、残念ながら、その場所を醜くするのもまた「ひと」であることも、知ってしまった。

次に会う時は笑った顔が見たい。心からの笑顔で抱擁する人たちの美しい風景を見たい。

 

台北・公館の「レノン・ウォール」 で 台湾の小学生たち「香港加油」台北・公館地下道 期間限定の「レノン・ウォール」 「香港邊城青年」が中心となり台北市大安區警察署の許可を得て、2019年9月10日まで...

 

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|