中国、韓国から日本への入境制限が3月9日から始まる。中国に、香港とマカオが含まれる。

 

 

「ホームシックになっちゃう」「香港人、里帰り出来なくなる」

日本政府の決定を報じる香港のニュースサイトには、そんな書き込みがいくつも、何度も繰り返されていた。香港人が日本へ行くのは「里帰り」。香港人が日本へ行く頻度、里帰り並みにしょっちゅうだから、そう言うようになったらしい。

「てことは3月8日までは入境できるってこと？」ギリギリで滑り込みを目論むひと、

「遅かったとはいえ、今回は良くやった」「制限して当然。理にかなっている。もっと早く実行するべきではあったけど」

 

誰に恨みごとを言うのではなく、冷静な反応が多かった。これは永久の措置ではない、今は日本に行けないのが残念だけど、制限をするのが真っ当な対応なのだと。

 

 

「早く日本人が元気を取り戻しますように。がんばれ」のコメントには、賛同が多かった。「康復日本 時代抗疫」なんてのもあった。「光復香港 時代革命」をもじったコール。うまいね。嬉しかった。

 

こうなると分かってはいたみたい、香港の人たち。私もあえて香港の誰かにこの件で連絡はしない。わかりきっていることを話題にしてもつまらないし、退屈だから。

私が今住んでいる台湾では、2月の早いうちに香港からの入境も隔離検疫の制限をつけていた。明日からは、香港の旅行会社が日本へのツアーを中止、航空便もキャンセルが増える。

しばしのお別れ、短いお別れ。すぐ会える日を楽しみに。次に会える日を、これまでとは違う強さで楽しみにしている。それまで絶対元気でな。香港加油。日本加油。臺灣加油。

 

検疫期間、会えない時間新型コロナウイルスの検疫で、台湾や香港は指定地域からの帰国や入境者を14日間、自宅や施設などに隔離している。 それでも大人しくして...

 

好きな街や国へ「ただいま」。「いらっしゃい」よりも踏み込んで暖かい「おかえり」。「香港人は日本に片思いしているみたいだ」と嘆く声をいくつも聴いた。「誰が片思いだって？好きだって言ってるじゃん！」と歯がゆく思う。台湾と日本のように「大手を振って相思相愛」ではないかもしれないけれど。「ただいま」と言うほど日本を好きでいてくれる香港の子たちは「お帰り」と伝えたい。 ...