香港と台湾で違うこと、似てること

「香港へ行って、いつも何買う?」台湾在住者視点のお土産マストバイ一覧

「香港へ行って、いつも何買う?」香港でショッピング、台北在住の友達から尋ねられて作ったリスト

 

台北から片道約1時間半。気軽に行ける旅行地として、台湾在住の友人たちの間でも香港は気分転換に人気です。

「香港行くけど、何か買ってこようか」
「香港行って、何を買っておくべき?」

そんな会話もしょっちゅうなので、台湾在住の友人たちの間でも人気のアイテムや喜ばれたモノ、アンコールが鳴りやまないもの、台湾で買うよりお得なものをリストアップしてみました。

香港は関税がないから台湾よりお得

台湾では関税の関係で、日本を含め海外ブランドは割高。衣類は日本や香港へ行って、まとめ買いする人も少なくありません。香港なら種類も豊富でお得感があるので、普段使いのものもチェックしています。

GIORDANO LADIES(ジョルダーノ・レディース)

私が香港へ行くとまず飛び込むのは「ジョルダーノ・レディース」。香港にいた頃から好きなブランドです。

 

「ジョルダーノ」は「香港におけるユニクロ的存在」ともいわれるカジュアルブランドですが、「ジョルダーノ・レディース」のラインはビジネスシーンやオフタイム、どちらにも使えて手入れも楽、シンプルで合わせやすいから重宝しています。
デザインや素材も暑い地域に適していて、台湾の気候にもマッチする。

「ジョルダーノ・レディース」は台湾にも出店しているものの、「関税」で高くなり、「バイヤーの感覚」でラインナップが微妙…などが足かせになってしまうことは否めません。

おひざ元香港で買うのが一番お得で、品ぞろえも満足できます。

GIORDANO LADIES 香港公式サイト




 

「MUJI」も台湾より香港が安い

日本のファストファッションブランドの海外進出は目覚ましいですが、海外在住者からすると

「高ッ!」

と目の玉ひんむく価格になっています。そのため、日本へ帰った時に免税措置でお得にまとめ買いする人も多いですね。

台湾にもユニクロやGU、MUJIなどおなじみの日本ブランドは入っていますが、衣類の関税があるので、これらもある意味「高級ブランド化」。日本にいるときのように、気軽にポイポイかごに入れてどーんとレジに持っていくことはできません。

「MUJI」の公式サイトで「ストレッチライトオンスデニムイージーワイドパンツ アンクル丈」の各地の販売価格を比較してみました。

日本販売価格 4,990円(税込み)
台湾販売価格 1,590元=約5,728円
香港販売価格 380ドル=約5,396円

※レートは2019年5月3日 ヤフー外国為替を参照

価格参考サイト:
https://www.muji.net/
https://www.muji.com.hk
https://www.muji.com/tw/

台湾と香港で、差額は約330円。ひとつくらいなら大したことはないけれど、まとめ買いならこの差は無視できません。
香港は暑いので、着替えがもっと欲しいなと思った時など「台湾より少しは安いし」と香港で現地調達もアリにしています。

Victoria’s Secret(ヴィクトリアシークレット)

※個人のパンツ事情ではなく「女ともだちへのプレゼントやばらまきみやげ」前提でお読みください。

台湾の「ヴィクシー」は2019年5月現在、桃園空港第二ターミナルのみ。第一ターミナル利用だと、2タミまで買い物へ行く余裕はほとんどないでしょう。

Victorias Secret 台湾公式Facebook
※情報量もアップ頻度も低い…これは期待できない…

やっぱり香港で買いましょう、そうしましょう。

Victoria’s Seacret 香港公式サイト

香港なら、MTR銅鑼湾(コーズウエェイベイ)F1出口目の前にあるフラッグショプがおすすめ。フロアごとにマテリアルの異なる商品がずらりと並んでいます。

https://www.instagram.com/p/Bth__gnBodl/

 

店に入るとスタッフからショッピングバッグを渡されました。色々案内や説明をしてくれたスタッフが「私はDodo」「私はCD」と名前を言うのは、会計時に「担当は誰でしたか?」と確認されるため。良くしてくれたスタッフのポイントになるよう、伝えてあげましょう。

アメリカ在住の友人がくれた「ヴィクシー」、自分には縁のないものと思っていたので「おう」と驚きましたが、履き心地も良いし、何より気持ちがあがる。それ以来、女ともだちへのプレゼントに良いなと認識を改めました。

香港の調味料で必須「金華ハムチキンコンソメ」と「李錦記仔飯醬油」

 

香港のスーパーでマストバイは「クノール金華ハム味チキンコンソメキューブ」「李錦記煲仔飯醬油」と「チューブ入りオイスターソース」。

 

香港の定番みやげ調味料といえば「李錦記のオイスターソース」。チューブ入りは手軽で使いやすくパッケージも可愛いので、人気があります。

私はこのほかに、「クノール金華ハム味チキンコンソメキューブ」と「錦記煲仔飯醬油」も冷蔵庫に切らさないよう、定期的に仕入れます。

チキンコンソメはどこでも手に入るけれど「金華ハムテイスト」はうまみがさらに濃厚で、キューブを手にしただけでうっとりする人続出。台湾在住者はマタタビ食らった猫状態になるので、台湾の友達へのばらまき土産にしています。

 

ただ、人気のためかスーパーでも品切れのことが多いから、あちこち探し回ることがありました。先日は銅鑼湾のJasonsで大量に見つけ「これ!おいしいよ!」と言った瞬間、同行者が買いつくしてしまう展開に。根気よく探してください。

「李錦記煲仔飯醬油」は、みんな大好き「香港土鍋ご飯」のソース。自宅に土鍋が無くても、ハムエッグご飯のソースに使うのがおすすめです。本当に美味しい。大同電鍋の釜一杯に炊いたご飯も、このソースだけで全部食べられるんじゃないだろうか。友人もとても気に入って、「金華ハムコンソメ」と並んでお土産アンコールのリクエストが入ります。

肉類の加工品やXO醤(ソース)などは日本への持ち込み規制があります。ソースやコンソメなら無問題なので、お土産にも安心ですね。

「惠康 WELCOME」へ行くなら、「おはようタオル」も忘れずに追加します。

 

香港デザインは軽い毒が心にしみる

台湾のデザインは、安心感や懐かしさがにじみ出るような可愛いものが多く、それはそれで好きです。
一方で、香港では「はっとする」、意表をついてくる、毒が効いてくるデザインものに出会います。

 

「G.O.D」や「香港設計廊」などであれこれ見てみるのは、香港での楽しみのひとつ。お値段もなかなか、なことはあるけれど、心を鷲掴みにされた時は、思い切って手に入れます。香港ものなら、台湾であまり人と被らないのもちょっといい感じ。

G.O.Dのダブルハピネスソープディッシュ。この色が香港らしくてとても好き。

 

香港国際空港で見つけた香港デザインのゴムバッグ。色使いとA4ファイルが入るサイズに即決。これを持っていると、台湾や日本の友人たちは興味津々、必ず出所を尋ねられます。

 

GOODS OF DESIRE(G.O.D)公式サイト

香港デザインギャラリー 香港設計廊 公式サイト

香港土産探し定番MARKS & SPENSER FOODでアーモンドビスケット

 

MARKS & SPENSER FOOD 尖沙咀店。キンバリーホテルの近くです。

 


香港のお土産探しに欠かせない「MARKS & SPENSR FOOD」。台湾からはずいぶん前に撤退してしまったので、台湾在住者もここをチェックします。

私がいつも買うのは、アーモンドビスケット。サクサクした歯ごたえ、アーモンドのかけらが大きくて、ほのかな甘さと香りがお茶にとても合うから、香港に住んでいた頃からこれが大好きでした。

M&Sのアーモンドビスケット。箱なし、小分けなし。割れないように慎重に持ち帰っています。

 

ひねりのない、昔からある普通のビスケットが一番好き。お皿は金鐘の「レーン・クロフォード」で、1998年頃買いました…。

 

英国ブランドだけあって、ユニオンフラッグを施したデザインものも可愛よ。

 

MARKS & SPENSER 香港公式サイト

 

香港旅行で買ったものコラム

 

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一度の旅行でこれだけ全部買えるわけではありません。
「ああ、あれ買い忘れちゃったな」
「行けなかった」
と感じる心残りは毎度のこと。

心残りがあるから、「また行きたい」と思える。それも旅の楽しみのひとつです。

 

※情報や画像の転載、流用は固くお断りいたします。

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|