シンプルなのに強烈。洪瑞珍のサンドイッチを東京で久しぶりに食べてみたら思い出す
台湾のサンドイッチ専門店「洪瑞珍」が東京・高田馬場に店をだしたと聞いても「へー」と受け流し、わざわざ買いには行きませんでした。
そもそも、台湾でもそんなに買いにはいかなかったもんな。
台北の職場で誰かが「台中のお土産」と差し入れてくれた時、薄紙に包まれたピシッとしたサンドイッチが生真面目で可愛らしく思えたし、
「美味しいねえ」
と感心したのはとても良く覚えています。
それから、台北駅の近くや台中のどこやら、八徳路と光復南路の交差点にできたお店やらで買って食べたけれど、最初の時の感動は蘇らなかった。これはセントラルキッチンで作った味だなあ…と感じるだけでした。
日本に戻って来て、台湾のこれが食べたい、懐かしいと思うことはほぼありません。
日本の食材が美味しいんだもん。一年の四季を巡って、はー幸せ、なんてすばらしいの日本の米に水に果物は!とまだ飽きずにいるから、台湾だけでなく、よその国のものには興味や眼や胃袋が追い付かない状況ではあります。
いや、タイ料理だけはなんどか行った。美味しかった。
香港人オーナーの茶餐廳も行ったな。懐かしかった。
インドカレーも二度食べたか…
イタリアンもフレンチも行きましたねえ…
なのに台湾ものには、行っていない。
夏に台湾産のライチとマンゴーをいただいて喜んだことだけが、くっきりした記憶です。
東京では台湾料理の店も多いし、イベントもしょっちゅう開かれているけれど、わざわざ出かけて食べたいものは、ないのです。
まさか東京で久しぶりに手にする台湾系が、洪瑞珍のサンドイッチになるとは思わなんだ。私の地元中野の丸井にポップアップ店、しかも中野限定のあんこバター出すと聞いちゃあ、見過ごすわけにはいきませんでした。
中野マルイのポップアップ店で対応してくれたのは、丁寧な日本語を話す台湾の方。「全粒粉の満漢もあるんですよ」と説明してくれた時の「満漢」の発音が台湾人のものだから、確信を持ちました。
満漢、懐かしいな。ハムとチーズと玉子が薄くぴたっとパンにはさまれた、全部盛り状態だけどすっきりしているサンドイッチ。
「そうなんですね。でも今日は中野限定のあんこクリームと、普通の満漢を買いに来ました!」
と答えると、お店の人がぱっと嬉しそうな表情になって、私もなんだか嬉しくなる。
「台湾のサンドイッチ?」
不思議そうな顔をしている妹にもいくつかお土産で「満漢」を持たせました。
これは日本向け?イベント用のパッケージなのかな。私は台湾版のシンプルな方がインパクトがあって、良いと思います。
洪瑞珍のサンドイッチはひとつの包みで完成品、はがして食べるものではありません。「いろいろ買ってシェア」をするなら、ナイフが必要です。一度冷蔵庫へ入れてひんやりしたところで、熱いコーヒーとともに。
美味しかった。満漢は懐かしい味そのまま。あんこクリームも、なんだか学生時代に戻ったような気持ちになりました。
シンプルなのに強烈。
洪瑞珍のサンドイッチ、また食べたいな。誰かへの差し入れに、してもいいかも。
あんこクリームがある中野のポップアップは、2023年11月7日までだそうです。
洪瑞珍 店舗情報
住所:東京都新宿区高田馬場2丁目8−5 ワシヤビル
電話:03-6709-6476
営業時間:日-土 10:30~19:30
URL https://www.instagram.com/hungruichen.japan/
アクセスマップ JR・東京メトロ東西線・西武新宿線 「高田馬場」駅から徒歩6分
台湾で洪瑞珍を探したコラム
日本の会津若松で台湾から来た学生さんにマンゴーかき氷を作ってもらって食べた
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用、まとめサイトへの転載も固くお断りします。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
本站內所有图文请勿转载.未经许可不得转载使用,违者必究.