好きなアーティストの海外公演、コンサートや試合のために海を越えるのは当たり前？
私も散々行きました。遠くはアメリカのアトランティック・シティへ台湾人アーティストのライブを観に、ドイツへサッカーの試合にも。そして会場のある街を大好きになったことがありました。
アメリカやヨーロッパまで行くと「やっちまったなァ」と自分でも思いますが、今住んでいる台北から香港、あるいは東京へ出かけるのはもう国内感覚、「観たいカードのために遠征するのは当たり前」と思っていたので、あるアーティストのマネージメントをしている方から
「誰もがお前みたいに気楽に海外へ観に行けるわけじゃないんだよ。どうしたらいいか、わからない人も多いんだ」
と言われた時は考え込んでしまいました。
海外遠征、どうしたらいいのかわからない人がいる。
確かに、パスポートも持っていない人も多いと聞きます。外務省の統計では、平成29年度のパスポート保有率は日本人のおよそ4人に1人だそう。この数だけ聞くと少ないな、という印象を持ちますが、資料によればパスポートの発行数は平成27年から増加傾向にあるそうです。
とはいっても、一般的な旅行とは異なる「海外遠征」、言葉も勝手も違う海外での手配は悩むところなのかもしれません。
今回友達がライブ遠征で台北に来てくれ、短い日程の中でも充実感いっぱいに遊び倒したので、チケットの手配や楽しみ方などをまとめてみました。
Contents
１．ライブ日程とチケットの販売情報を確認する
通常、ファンクラブなどからもお知らせがあるのでSNSやメールのチェックを忘れずに。
台湾の場合、インフォメーションは中国語を優先して行います。
現地の人たち向けの公演であることを、まずは念頭においてください。
２．ファンクラブのツアーを利用する
会場のキャパシティにもよりますが、台北アリーナで開催するライブの場合、通常はファンクラブ主催のツアーが設定されます。
チケット、航空券、ホテルの基本は押さえているので安心。また、ツアー参加者だけの特典やホテルと会場の送迎もついている場合があるようです。
一般的な台湾旅行+チケット代より費用が割高になっても、様々なハードルを超える手配手数料と思えば、安心代として納得できるでしょう。
３．自力でチケット、旅行を手配する
Legacy台北などのライブハウスの場合、キャパシティが少ないのでファンツアーは催行されないようです。
また、ツアーがあったとしても申込者が多いと抽選に漏れてしまうことも。
そんな時は自力での手配となります。
チケット高額転売に関する台湾での罰則
台湾においてダフ屋行為、チケットの高額転売は「社会秩序維護法第64條」で禁じられています。違反者には拘留や罰金などの罰則がありますので、定額以上のチケット転売に注意してください。
４．海外遠征のために準備すること
パスポートの確認
入国条件となる残存期間があるかどうか、確認しておきましょう。空港についてから「パスポート不備で飛行機に乗ることができませんでした」というケース、わりと多いです。旅行会社やひと任せにせず、自己責任でしっかりと！
未申請のかたは、外務省のページで申請方法を確認してください。
?台湾の場合、日本国籍の方は2017年８月から滞在日数を満たしていれば入境可能になりました。
日本国籍の方の入国時のパスポート残存期間に関して、規定が変更になりました。これまで3ヶ月以上の残存期間が必要でしたが、2017年8月15日より、滞在日数以上の残存期間があれば入国できるようになりました。（通常旅券及び公務旅券、外交旅券を含む）
台湾でのコンサートチケット手配
海外でのチケット手配は、主に３通り。
①現地のオンライン販売にトライする
チケット販売のサイトの規約を熟読し、会員登録をするなどの準備を発売前にしておきましょう。日本語ページを用意しているサイトもあり、ほとんどが海外からの会員登録可能。
台湾の主だったチケット販売システムはこちらです。
日本語ページあり。日本を含む海外アーティストや台湾の五月天などのチケット扱いの実績。
チケットの日本配送、台湾内の指定コンビニでの発券も可能。
幅広いジャンルを扱っている。コンサートだけでなくスポーツ関係も強い。
チケットの日本発送、台湾内の指定コンビニでの発券も可能。
台湾セブンイレブンの店内に発券・購入できるシステムがあります。オンラインでの予約後店舗発券や郵送、または店舗で直接購入も可能。
②代行業者に依頼する
トラブルになるケースも散見されるので、信用のおけるところかどうか、口コミもチェックしておくべきですね。
私は利用したことが無いので、リストアップは控えます。
③SNSで探す
これも②同様、最近はチケット詐欺も多いので、きちんとしたアカウントの方かどうかを確認してから取引しましょう。
旅行の手配
チケットを無事用意出来たら、旅行の手配。ホテルと航空券がパックになったツアーにするもよし、それぞれ自分で手配するもよし。
これもオンラインで簡単にできますね…と書いて「いやそれがわかんねえ」かた向けのコラムだと思い直し、私が良くとる手順を参考に記載します。
ホテルの探し方
ホテルの手配なら アゴダ、エクスペディアが使い勝手がよく、価格も良心的だと思います。
ライブ会場を中心にホテルを探すなら、
①Google Mapを開く
②会場名を入れて検索
③会場の上にピンが立った状態で「付近のホテルを検索」すると、周辺のホテルと一泊の代金が表示されます。
予算で絞り込むこともできるので、気になるところをチェックしてみましょう。
台北市内ならどこへ行くにも便利です。
初めての台湾なのであれば、駅から近く、あまり路地の中に入らない、大通りに面したホテルを選ぶと安心です。
航空券の探し方
まずはおなじみのスカイスキャナーでフライトの時間や価格をチェックします。
ここで表示される最安値はエージェント価格の場合もありますが、様々な条件がつくなど、やっかいなことも。そのため、私はここで時間とおよその価格帯を見てから、各航空会社のウエブサイトで直接チケットを予約、購入します。
クレジットカードで購入したら、空港カウンターでカードの提示を求められることがあるので、必ず携帯していきましょう。
台湾の主な公演会場
台北アリーナ（小巨蛋）
目下台北で最大の公演会場です。コンサートのほか、スケートの大会などもこちらで行われます。こちらの会場は「ジャンプ禁止」のため、ジャンプがお約束のアーティストは利用しなくなりました。
Legacy台北
ショッピングや観光地としても知られる華山1914敷地内のライブハウスです。ライブ前に観光や食事、コーヒーなども楽しめる場所。日本から「えっ」と驚くアーティストがここで公演となると「おいしい箱」、「激戦」になることもあります。
國家兩廳院
台北での宝塚の公演はこちらで行われます。中正紀念堂の中にあり、MRT駅からもすぐ近く。クラッシックで趣きのあるホールです。
桃園國際棒球場（日本語あり）
台北市に隣接する桃園市の野球場。野外会場として五月天、Guns N’ Rosesなど大物アーティストがここでライブをすることが増えています。
南港展覧館
台北市内でも大き目な会場。MRTが開通したので、アクセスも便利になりました。
キャパ55000人、台湾で最大の会場。ワールドゲームのために建設された、高雄のナショナルスタジアムです。FIFAの条件もクリアしているのでサッカー国際試合もできる（はず）。Maroon５の台湾コンサートは北部開催なし、高雄のこちらの会場のみでした。
台湾遠征、2泊3日のスケジュール モデルプラン
Legacy台北で行われたライブのために来た友達の手配とスケジュールの流れを参考までにご紹介します。
チケット手配
一か月半前に航空券確保。
同時に日本からオンラインでライブチケットを予約。
予約番号を私が預かり、台北市内のコンビニで発券。
※日本への郵送も可能なシステムでしたが、私が発券してあずかることに。近所のコンビニでシステムを触っていた時、ねこの「黑店長」が応援？に近寄ってきました。
1日目：ライブ前日
18:30 台北桃園空港着
19:30 空港からMRT桃園機場線で台北駅へ
21:00 台北駅から地下鉄に乗り換え移動、駅でピックアップ
21:30 夜食を食べに、深夜まで営業する魯肉飯の人気店へ
魯肉飯！魯肉飯！
22:30 明日に備え動画を観ながらおしゃべり
25:00 就寝
2日目：ライブ当日
07:00 起床
09:00 大安の永和豆漿大王へ 共通の友人を交えて台湾式の朝食
永和豆漿大王
住所：台北市復興南路二段102號1樓
24時間営業 日本語メニューあり
10:30 会場のLegacy台北がある華山1914へ。
下見がてら、敷地内をあちこちお散歩。
Legacyでのライブは華山の中を散策できるのも楽しみ
ショッピングを合間にはさみ、
14:00 鼎泰豊 信義本店で小籠包ランチ。朝食が遅かったので、昼食も少し時間をずらしました。鼎泰豊は待ち時間あり、特に日本の連休は激混みなので時間配分に注意しましょう。
鼎泰豊 信義店の小籠包。この日は心なしか肉汁がタプタプで、ことのほか美味しく感じました。私がこの店で一番好きなのはエビとたまごのチャーハンです。
16:00 鼎泰豊から歩いて10分たらずの穴場カフェ「無．咖啡」へ。
とても美味しいコーヒー（しかもイケメンが淹れてくれた）を飲みながらしばし落ち着く。
カップやコースターも手作り。温かみがあります。
https://mimicafe.net/taipeicafetop20/
※友人はすでに何度も台北に来ているので、カフェで過ごしました。
初めて台湾へ来る方は、台北のみどころへの観光を入れてみましょう。
18:00 会場着。入場前の様子を確認
18:30 オールスタンディングですが番号順に整列して入場
19:35 定刻の5分遅れで開演
21:30 終演
22:00 タクシーで24時間営業のマッサージ店へ。40分の足マッサージで痛さに悶絶。原因は「寝不足」「歩きすぎ」「新陳代謝が悪い」のトリプルコンポでした。
23:00 タクシーで深夜まで営業する店「無老鍋」へ。23~24時でも混んでいるので、予約必須です。こちらでは「辛いスープと普通のスープ2種類をひとつの鍋で楽しめる」の「鴛鴦」が人気ですが、友人も私も深夜に辛い物は避けたかったので、「麻辣」を外しクリーミーで優しい「白湯」だけにしました。
無老鍋。ライブ後の疲れた体に優しく深夜までやっているお鍋はとてもありがたい。翌日顔がつやつや。
24:30 タクシーで帰宅
3日目：帰国日
07:00 起床
08:30 近所の台湾式の朝食、市場を案内する
10:00 「台灣大車隊」のアプリでタクシーを呼び、空港へ
10:50 桃園空港着
12:50 空港発
15:00 成田着
桃園空港は混雑すること、週末で、日本の祝日連休にもからんでいるので2時間前でもぎりぎりかもしれません。
友達は手荷物のみでオンラインチェックインもしていたのでカウンターに並ぶ必要がなく、比較的余裕がありました。
桃園空港を利用する場合は、出発の２～３時間前には到着が目安です。
台北ライブ遠征と旅行情報 コラム集
台北で行われた日本人アーティストのコンサート情報をまとめたコラムです。チケットや会場の情報など、参考にしてください。
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