金、土、日曜の午後から夜まで開いている台湾のヴィンテージ・アンティーク雑貨店「意思意思 Nostalgic Future」
初めて訪れた時、地図上ではMRT中山駅6番出口からすぐのはずなのになかなかたどり着けませんでした。
その日「旅行者にはちょっとわかりにくいかもしれないですね」と率直に伝えると、オーナーは微笑んで「ここを見つけることが出来た人は、縁があったということだから」
そんな優雅なことばがしっくりくる「意思意思」はメイドイン台湾のヴィンテージ雑貨店。アンティークやデッドストックのグラスやカップ、人形やハンドメイドの小物などがが所狭しと、独特の空間を保って陳列しています。


お店の中央にある大きな木のテーブルでは、編み物や洋服、バッグを作るアーティストに作り方を学んでいるひとや、日本語、英語、中国語の言語交換をするひとたちが集まっていたり。いついっても、どんなレッスンの人たちも、狭い階段を上がって店に入る私たちにとても良い笑顔で「こんにちは」「ニーハオ」と声をかけてくれるので「お邪魔しちゃったかな?」と肩身の狭い思いをすることもありません。
Contents
メイドイン台湾。アンティーク、セカンドハンド、デッドストックのカップやグラスにひとめぼれ
花模様や南国の木のデザイン、昭和のこどもだった人なら「懐かしい」「これ家にあった!」と小さく叫ぶ食器がずらりと並んでいます。扱うのはほとんどがメイドイン台湾のもの。中にはオーナーのNanaさんがニューヨークで見つけてきたメイドイン台湾のガラス食器もありました。状態の良いヴィンテージばかりなので、飾ってコレクションするのもよし、毎日の生活に取り入れて、うきうき使うのもよし。
私は使いたいな。ここにあるのは、毎日使って楽しく笑いたいものばかりです。

カウンターの後ろに並ぶマグカップを見せてもらいました。

製造年やストーリーを伺いながら
「ううう」
「こっ、これっ…」
と声にならない叫びを押し殺して身もだえカップを指さすことしばし。ひとめぼれの連続で苦しむ楽しみが「意思意思」にはぎっしり詰まっているので、危険です。

モノも人も、忘れてはいけないことがたくさん詰まった「懐かしい未来」のお店
店内の写真撮影は、まずお店の方と少しお話しして、丁寧に了承を得るようにしましょう。いきなり写真だけ撮って帰っていく失礼な人もいるため、完全に撮影OKとはしていないそうです。
以前、写真はNGとおっしゃっているのを聞いたことがあるので控えめに尋ねてみると「ちゃんと礼儀正しく尋ねてくれるなら許可してますよ」とのことでした。

台湾の方が大らかだ、親日だという面はよく言われるけれども、礼儀にも敏感で厳しいことはあまり知られていないかもしれません。きちんと礼儀を持ってお願いすればドアを開いてくれる、懐を開いてくれる方がほとんどなので、当たり前のことをする、それを忘れずにいましょう。店名の「懐かしい未来」の通り、モノも人も、捨てたり忘れたりしないでいたいものがたくさんあることを、この店は思い出させてくれました。

Shop Data
意思意思 Nostalgic Future
住所:台北市南京西路64巷16-2號2F
アクセス:MRT中山駅6番出口から徒歩3分
営業時間:金・土・日 14:14~21:00
Facebook:https://www.facebook.com/nostalgicfuture1414/
※店舗情報は訪問、掲載時のものです。お出かけ前に営業状態をご確認ください。
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