「漂鳥咖啡 – Wandervogel café」カウンターだけ。開けた場所、台北の旅の途中や、何気ない一日のひとやすみに
八徳路をぬけて南京復興駅へ向かおうと、住宅街を歩いている途中で目に留まり、ちょうどひと休みもしたかったので吸い寄せられるように入りました。
「ワンダーフォーゲル」部が日本の中学時代にあって、野外活動やちょっとした山岳をすることだと思っていました。もとはドイツ語で「渡り鳥」が語源だそうです。このカフェはその名の通り、止まり木のような場所でした。
とても感じの良い、さらっとした女性がひとりで対応してくれました。お名前はEveさん。編集の仕事をされていたとのことで、編集者やコーヒー関係者、何かを作っている人、いろんな男女からお姉さんのように慕われている方でした。
カフェラテも、いくつかの豆から選べます。しっかりした味のインドの豆を勧められて、じゃそれをと注文。
「おまたせしてごめんね。アイスラテは時間がかかるの」
Eveさんが丁寧に淹れてくれたアイスラテは深みがあって、何も考えずにぼーっとしながら飲むのにふさわしい味でした。笑顔でちゃんと説明してくれるのも気持ちがいい。
流れていた音楽も良かったな。数年続いている、台湾のカフェにありがちな「猫も杓子もボサノバ」ではありません。小野リサを否定するのではない、私も彼女は好きですが、こうもBGMに多く使われていると安易だなとも感じるので、自分の店でかける音楽を選んでいるところが、好きです。
台湾のピーナツを、「食べてみて」と出してくれました。優しい味。台湾の農産物ってほっとする。染みる。
寛いだ様子の美人があとから来て座り、私が会計をしている時、笑顔を向けてきて「初めて来たの?いいお店でしょう」
微風南京の裏手から八徳路に向かう公園の前。台湾在住の日本人におなじみの「台安医院」も近いです。
夕方から24時頃まで開いているので、食事やお酒の後、Eveさんに淹れてもらうコーヒーでクールダウンすることも。夜遅くても、Eveさんがいるから安心してコーヒーを楽しめます。
※2019年11月25日追記
この住所での営業は2019年12月31日で終了。その後はアポイント制、住所非公開です。詳細はFBで。新店舗情報は下記コラムからどうぞ
※店舗情報は訪問、掲載時のものです。お出かけ前に営業状態をご確認ください。
※情報や画像の流用、転載は固くお断りしています。