台北生活の日記

コロナ禍の台湾入境 台北桃園空港でPCR検査や手続き所要時間、移動のまとめ 2022年7月の記録

コロナ禍で、3年ぶりの海外旅行。
台湾の玄関口・台北桃園空港の入境手順、手続き所要時間、移動方法と隔離、PCR検査と結果確認方法など、2022年7月の状況を記録。

 

2022年7月、コロナ禍後初めて、台湾から海外旅行。バンコクへ行きました。
海外旅行へ踏み切ったのは、台湾に戻ってからの隔離が7日から5日、さらに3日に短縮されたのと、搭乗前PCR検査の陰性証明が不要になり、旅先で病院へ行って証明書をもらうわずらわしさもなくなったからです。

とはいっても、2022年7月現在、台湾に入境できるのは中華民国のパスポートや居留証を持っている人たち。ビジネスや学習、入境理由がある人はビザ申請が可能ですが、一般的な旅行はまだ開放していません。
「隔離3日ならなんとかなる」と、数年ぶりに日本へ一時帰国する在台邦人が激増しました。
そもそも、コロナ禍後の海外旅行で空港での流れはどうなっているの?2022年7月現在の状況を記録しておきます。

※2023年1月、すでに状況は変化しています。最新情報を確認しましょう。
※日本への帰国時にはVISIT JAPAN WEBに登録と検疫ファストトラック提示を忘れずに!

https://mimicafe.net/visitjapanfasttrack/

 

海外から台湾入境、必要なステップ

空港カウンターで入境検疫システムの提示

搭乗48時間前から、登録必須の台湾入境情報。
入力内容を、空港カウンターでチェックイン時に提示する。

入境檢疫系統(航機版) Quarantine System for Entry (Aircraft version)

氏名、生年月日、パスポート番号に搭乗便と座席番号、発熱の有無、連絡先電話の国番号と番号、ワクチン接種2剤以降14日以上経過の有無、検疫場所(防疫ホテルか、ひとり一戸の自宅または友人宅の住所)等等、ねほりはほり入力する。
こんなに長い資料にまとまるので、最下部の緑色の「保存」ボタンを押してスマホに画像保存する。

台湾到着後、入境手続きまで様々な関所

感染状況で入境条件や隔離日数、検査、手続きの流れは変更されていくので、最新情報を必ず確認してください。
2022年7月現在は下記の通りです。

QRコードのボードがいくつも並んでいるので、スマホで読み取り

搭乗前に登録したシステムから、台湾での隔離地(自宅か、ホテルか)、移動方法、連絡先等の情報を出して係員にチェックされる。「正常」が出ていれば、PCR検査キット受け取りの関所へ行ける。

SIMカードカウンターに人だかり

上記のQRコード関所と前後して、SIMカード申請のカウンターに大勢の人が集まっていた。入境届けに記載する携帯電話番号は国番号を選択できるし、ローミングでそのまま使うこともできるけれど、海外から来てここで電話番号を取得する人もいるのかもしれない。必須ではないと思う。

PCR検査用キットを受け取る

上記で入力しておいたデータをはりつけた、PCR検査の唾液採取用プラスチックケースとメモのキットを渡される。
検査自体は台湾入境後、空港の外のエリアで行う。

抗体検査キット

3日間の隔離終了後、外出前に使用するための抗体検査キット2組も渡される。いずれも無料。

入境・パスポートコントロール

特に以前と変わりなし。
(台湾人用、外国人用、自動ゲートいずれも空いていて、待ち時間なし)

荷物ピックアップ

「荷物は消毒してあるから安心して」
と表示があるのを漫然と眺めていると、出てきた荷物はアルコール消毒液でびっしょり濡れていた。

PCR検査、結果待ちは不要

税関を抜け、出迎えの人が誰もいない到着ロビーの外がPCR検査エリア。

カートの場合は手前のスペースに置いていく。小さな荷物なら持っていける。手を消毒し、ブースの中で空港内で先に渡されていたケースに唾液を採取、ビニール袋に入れて係員へ。名前を確認し、間違いなければ渡して終了。空港での結果待ちは不要。

台湾入境時、PCR検査の結果はどこでチェックするの?

結論は「陽性だったら連絡が来る、チェック方法はない」
「台湾の国民健康保険アプリ<健保快易通>の「健康存摺」に出るでしょう」と台湾人の友達が教えてくれたけれど、
「COVID-19疫苗接種/病毒檢測結果」の「PCR檢測結果」は「無資料」。検査後2日経過しても「検査中」にもならない。

衛生署の公式サイトやニュースを確認しても、陽性の場合は関係個所から電話があるとだけ。自主的に検査結果を確認するツールの指示がない。
隔離初日、このブログを書いている昼過ぎに、衛生署の関連個所から電話。すわ陽性か?!話していると、名前や住所、住まいの状況(一人隔離をしているか)、今日の体調に問題はないかなどの確認、隔離中は電話をオンにしていてくださいと注意事項の念押しだった。
質問等に答えた後、PCR検査結果の確認方法をたずねると
「空港でのPCR検査結果?陽性の場合は連絡がいくけれど、一般的に自分で確認する方法はありません」
「そうなんですか。陽性の場合は、いつごろ連絡が入るでしょう」
「こちらではわからないです、すみません」
「いえいえ、ありがとう。お疲れ様です」
電話終了。優しい声の男性だった。

空港でのPCR検査結果は「陽性」の場合のみ連絡が来る。陰性の場合は通知なし、確認ツールもない。
隔離期間から4日の自主管理に移行する。

ビジネスビザを取得して入境した友達も、
「毎日ショートメールが来て情況確認されただけ。陽性者にしか連絡はいかない」。

無料で行うPCR検査、陰性も含めて全員の結果を通知するシステムの手間まではかけないだろうなと納得。

検疫ステッカーをもらって服に貼る

PCR検査エリアを出る前に検疫ステッカーをもらい、服の見えやすい場所に貼ってから、車の乗り場へ移動する。
私の前を行く男性はステッカーを受け取らずに素通りしかけ、大声で呼び止められていた。

空港のどの関所でも、係員の人たちが大声で呼ぶ場面を見かけた。コロナ禍での入境手順に慣れている旅行者などいないから仕方がないとはいえ、現場の苦労を垣間見たと感じる。

移動は防疫車か家族、友達の出迎え車。帰宅または防疫ホテルへ

台湾入境者の移動は防疫対策をとった車のみ、公共のバスや電車の利用は不可。
PCR検査を終えると「どちらへ?」と尋ねられ、台北市内と答えると防疫車乗り場を案内される。
レーンに並ぶと、係員が入境システムの内容にある隔離場所の住所や名前をチェックしてスマホに写真を撮っていく。
乗る順番が来たらその資料で名前と隔離用に登録した住所を確認、運転手に引き渡される。

台湾・台北桃園空港に到着から出るまでにかかった時間

着陸、関所超え、荷物ピックアップ、入境、PCR検査完了まで約1時間。車の待ち時間は時間帯によるが、金曜日の18時前後で15分程度。
2022年7月の状況。関所は多く戸惑ったけれど、想像よりはスムーズだった。

 

台北市内まで、防疫車の料金は最大1000元

左に圓山、右に101が見えてくると、我が家が近いと感じる。

 

1000元以下の場合はメーター表示の金額。1000元を超えても支払額は1000元で、それ以上は政府負担と運転手さん。私は台北市内への帰宅で1400元以上になっていたけれど、支払いは1000元のみだった。
車内では無言。
運転手さんは防護用の服を着ていて、消毒が行き届いている。
運転席と後部座席の間には透明のプラスチックパーテーションが置かれていて、お金をやり取りするための小さな穴が開いている。
帰国で疲れているので桃園空港からの車内で私はだいたいいつもほとんどしゃべらない。コロナ禍の防疫車では尚更、会話は弾まない。

3+4 3日間の隔離と4日間の自主管理

隔離は到着・PCR検査当日を0日として、翌日から3日。
私の場合は
7月29日に入境・検査
7月30日、31日、8月1日24時までが隔離期間。
資料:中央流行疫情指揮中心
6月15日起入境居家檢疫天數放寬為3+4.pdf

住まいでの隔離

防疫タクシーを降りて、荷物を引き住まいのアパートへ。管理所に挨拶をしていつも通りエレベーターを使い、登録していた隔離場所としての自宅に入った。
住宅エリアで止められたり、何かを登録したりはなかった。
日中の管理人さんには事前に「海外へ行って、帰ってきたら3日間隔離します」と伝えてある。
コロナ禍では、台湾の多くの住宅やオフィスビルが部外者の来訪を制限している。私が住んでいるところも、UberやFoodpandaのフードデリバリーは、管理所のワゴンに置いて行くのがルール。
「隔離中の食事のオーダー、どうすればいい?」
管理人に尋ねると
「ドアのところまで持って行ってあげる、心配するな」
と請け負ってくれた。
お礼を言って、何かの時のために管理所の電話番号も確認しておいた。

毎日一回、確認の電話やショートメッセージ

「電話をオンにしておいて」と言われた通り、普段はオフにしている着信音も大きめのオンに設定しておく。普段は無視する知らない番号の電話に出ると、居住エリアの警察から。名前確認と、今日の健康状態を尋ねられ「そうです」「元気です」と簡単に答え、お礼を言って通話終了。
2日目と3日目には電話番号あてに、ショートメッセージが来た。問題なければ1、体調の変化があったら2を入れて返信する。
私はすこぶる元気なので「1」で返してあっさり終了だけど、「2」にしたら連絡が来るのだろう。

 

三日間の隔離の後、不要不急の外出は控えるけれど、まずはごみを捨てに行った。

台湾から久しぶりの海外旅行、バンコク。

外国人旅行者を受け入れているタイ・バンコクは街に活気があった。現地で久しぶりに友人に会えて、会えなかった間のことや、これからのことも話しができた。歩いて、食べて、話して、匂いを感じて、歩く旅の楽しみ、異国の音を聞く喜び。旅行ってやっぱりいいな。
台北からバンコク、台北のモーメント BKK2022

 

【コロナ禍初の海外旅行記】タイ・バンコクの入境はワクチン接種証明だけ、市内へ軽々と移動コロナ禍初の海外旅行は、台湾・台北からタイのバンコクへ。 外国人も隔離なし、入境を緩和したタイと、搭乗前のPCR検査を撤廃した台湾だからできた旅でした。入境に必要なこと、両替、移動、BTSやエアポートエクスプレス、滞在中にラビットカードは必要?等バンコク旅行の入り口案内。...

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|