台湾発・新型コロナウイルス関連コラム

台酒の消毒用アルコールをコンビニに並んで買った。

公営企業の「台酒」が緊急製造した消毒用アルコール、瓶入りで未滅菌の理由。

 

2月下旬、台湾では「台酒が消毒用アルコールを緊急製造」と発表になりました。ニュースを見て「仕事が早いな!」と感心したものの、果たして買うことができるのか、不安だった。コンビニでの購入の流れと、なぜ瓶入りなのか、台酒のQ&Aも書いておきます。

 

セブンイレブンの販売時間と完売告知

 

新型コロナウイルス対策で、台湾でもアルコール系のウエットティッシュは見かけなくなりました。ドラッグストアでハンドジェルをたまに見かける程度。買い置きのものでいつまでもつか、やや不安を感じでいました。

 

台酒アルコール消毒液、いつどこで売り出されるの?

台酒が製造を始めた消毒用アルコール。街中で通りかかるセブンイレブンのガラスドアはいつもどこも「本日分完売」の札ばかり見かけます。そもそもインフォメーションはどこ?何曜日の何時何分何秒から売り出すの?


台酒の消毒用アルコールは台湾の4大コンビニ「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ハイライフ」「OKマート」のほか、カルフールや全福利(PXマート)でも3月から販売するよ!
とニュースではいうけれど、セブンなどの公式サイトに「台酒の消毒アルコール、何月何日何時から発売!」などのアナウンスはなし。トップページは季節柄「いちごフェア」のピンクが目立ちます。ならば地道に足で探し、情報交換するしかありません。

偶然見つけた発売予告。30分で2ケース完売

 

2月の終わり、3連休中日の午前中にフラフラと近所を歩いていたら、セブンイレブンのドアに「本日15時より発売開始」の貼り紙が。ここ数日「売り切れ」しか見たことがなかったから、ドキドキする。

台北市内のセブンイレブンでは15:00発売のところが多いようです。

 

※友達の情報によると、予告をドアではなく店内に貼る店もあったそう。店内も要チェックです。

 

15時少し前にもう一度行ってみると、店内にはレジから5人ほどの列。なんとなく最後尾についてみると前の人が振り向き
「酒精(アルコール)?」
「はい」
「ここで並べばいいよ」
「ありがとう」
私の後ろにもすぐ人が増え、並んでいる人たちとうなずき合うのは、心強かった。水やお米に並ぶ危機ではないのもあるか、少し気が楽になる。

一店舗で一日何本売るのだろう?ちらっと見えたカウンター内には、台酒のケースが2箱。購入制限はひとり一本、並んでいるのは10人ほどだから、みんな買えると安心しました。15:00ちょうどに3人のスタッフがカウンターに消毒用アルコールを並べ始め、しずしずと進む行列。混乱はなかったけど、カウンターのお姉さんは緊張してしまったみたい。私の代金を受け取ってレシートを差し出しながら「一本40元です」
「ええ。一本ください」
「40元です」
「今、払いました…」
彼女に渡されたレシートをそのまま見せると、慌てて一本手渡してくれました。

75%の消毒用アルコール。希釈は不要、300㎖いりで一本40元。一回での購入はひとり一本のみ、薬局でのマスク購入のような、保険証や身分証の提示は必要ありませんでした。

ガラス瓶入りで重たいから、私はアトマイザーに移し替えて使っています。日の当たらない涼しいところで保管中。

この日はあちこちのセブンイレブンで15:00発売の札が出たようで、台北で暮らす何人かの友人たちと、一本買えたと報告しあいました。近くで少し別の買い物もして、30分後に再びセブンイレブンの前を通った時には、「本日分完売」の札が出ていた。

 

これは私が購入したのとは別の店。セブンイレブンは表示を統一しています。

 

 

台酒のアルコール消毒液は「早さ優先」

 

今回緊急に消毒用アルコールを製造した「台酒」、正式名称は臺灣菸酒股份有限公司 (Taiwan Tobacco & Liquor Corporation )。台湾で唯一の公営酒タバコ製造販売会社で、前身は1901年、日本統治時代にタバコと酒の専売公社として設立した臺灣省菸酒公賣局です。

ガラス瓶の理由と利点

 

台酒の公式サイトには、消毒用アルコールに関する防疫期間特設ページがありました。消費者Q&A(中国語)を見てみると「ガラス瓶入りなのは、台酒の生産ラインがガラス瓶のものだから。早急に製造するため、このラインを使った」のだそう。また、ガラス瓶は密封性が高く、長期保存、回収の利点があると説明しています。

未消滅なのは「防疫期間中の特許」

Q&Aでは、ラベルに「未滅菌」と表記されている理由にもふれていました。「この消毒用アルコールが未滅菌なのは新型コロナウイルス防疫期間中の特許で、薬品工場での滅菌工程を行っていないから。手肌の使用や家庭内のお掃除に影響はありませんよ!」だそうです。

急な対応なのに細かいところまで説明が行き届いている。素晴らしいな。

ある意味レアな、この期間限定の台酒消毒用アルコール。急ごしらえだから、ラベルも凝ったデザインではなく、わかりやすいシンプルさ。

50年くらい後、台湾のヴィンテージショップやレトロ系カフェでこの瓶がインテリアにることはあるだろうか。「令和系レトロ」「そんなこともあったね」と言われることはあるのかな。もうこれで最後に、これがレトロと言われる頃には、消毒用アルコールを急ピッチで作る必要のない世界でありますように。

 

5月21日追記:
台湾ではアルコール消毒液商品が大量に出回っているので、コンビニのカウンターに置かれていることもあります。
これはペットボトル版、ガラス瓶より小さく軽く、容量は大きい350㎖で45元。日本で足りないと聞いて送ってあげたかったけれど、アルコール消毒液は輸送不可でした。

 

 

新型コロナウイルスに関するコラム集

 

 

 

 

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用、まとめサイトへの転載も固くお断りします。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

本站內所有图文请勿转载.未经许可不得转载使用,违者必究

 

ABOUT ME
mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|