ハワードプラザの麗香苑。昭和歌謡を愛する台湾人マネージャーとアプフェルシュトゥルーデル
アプフェルシュトゥルーデルを初めて食べたのは台北福華ハワードプラザホテルで。台湾人PRマネージャーに「美味しいから食べてみて!」と勧められていただいたら、それは単なる宣伝ではなく、彼の本当の言葉だった。
パイの皮とは違う、シュトゥルーデルという薄い生地でりんごを巻いたお菓子。バニラクリームと。
「北ウイング」のために航空会社を選ぶファンの鑑
彼は台湾人なのに、下手な同世代の日本人よりもありありと、まるでリアルタイムで見て来たかのように「夜のヒットスタジオ」等昭和の歌番組を語るし、日本国内のライブハウス、ホール、スタジアム、ディナーショー会場にもとても詳しい。私も両手を挙げて降参するほど。明菜ちゃんの曲にちなんで「北ウイング」で離着陸したいがために、航空会社を限定して使うと聞いて唸った。北ウイングはロマンチックなようで、彼はアイドル好きの鑑だと思う。
台北でもドイツでも、一番好きなのはアプフェルシュトゥルーデル
ドイツ語を習い始めて、アプフェルはりんご、ならばドイツかウイーンのお菓子かな、と気づいて、旅行中の食事でも、食べるのが楽しみになった。
デュッセルドルフの中心地から少し離れた、住宅街のドイツ料理店で。
バニラクリームなし、ホイップクリームを添えてと頼んだら一年分の摂取量くらい横たわっていて怯んだ。でも、軽くて美味しくて、あっという間に年間摂取量制覇。
件の福華のマネージャーは、日本へ行くと美味しいケーキ、特にミルフィーユを食べるのがとても楽しみだとよく言っている。面倒くさくない?と聞いても、
「どうして?」
と不思議がられてしまう。
さすが聖子ちゃん好きな人は、ミルフィーユなんて女子の塊のようなものだってちゃんと食べられるんだなと密かに感心した。
好きなケーキを好きな場所で食べるのも良い思い出ね。
アプフェルシュトゥルーデルは、平成の世で初めて出会った人生の中に根付くお菓子になりました。
台北福華大飯店 麗香苑
http://taipei.howard-hotels.com.tw/CT_Taipei1.php?Psn=133
住所:台北市大安區仁愛路三段160號
インターナショナルオールデイダイニング。ハンバーガーと牛肉麺とケーキが共存するから、食べたい物の意見が合わず険悪になりそうな時や、夜中に落ち着いて夜食を食べたい時にすごく助かります。
昼間はビュッフェも。
※店舗情報は訪問、掲載時のものです。事前に営業状態を確認してからお出かけください。
地図で探せる台北カフェマップ