台湾あるある

「普段なに食べてるの?」 海外在住者が聞かれがちな質問

台湾に遊びに来る友達や知人と小籠包等食べに行き、食事中にわりと良く尋ねられるのは

「普段なに食べてるの?」
「料理は作るの?」
という質問。

一瞬言葉に詰まり、
「なにって別に、普通のものだよ」
と歯切れ悪く目を泳がせ、まずは昨日食べたものを思い出そうとしても、忘れています。

「今日のランチは忘れても、ピンクレディーは覚えてる」

最近、友人たちの間で共感を呼んだ言葉です。

数時間前に何を食べたか思い出せない。でも、ビデオもYou Tubeも無い時代にテレビにかじりついて覚えた振り付けは身体にしみついていて、イントロが流れた瞬間に渚のシンドバッドやペッパー警部を踊れるのが、平成を生きる昭和女子の特徴です。

「なに食べてるの」から、台湾の住宅事情へ

尋ねた人は他意もなく、単なる話の糸口、好奇心、或いは野菜不足等を心配して発する質問だとわかります。
でも、聞かれた方は困ってしまう。面白い、満足させられる返事をしなくちゃという変なサービス精神もあるし、食べるものに困っているとも、物凄く贅沢をしているとも思われたくない。並べ立てるのもはしたないし、適当だとも思われたくないし・・・一瞬であれこれ渦巻いてしまうんですね。

「仕事中は台湾式のお弁当や麺類を食べるから、プライベートの外食は和食か洋食、家ではすごく簡単なものを作る程度ですよー台所狭いし」
「キッチン狭いの?」
「単身者向けだと、そもそもキッチンが無かったり、料理禁止のところもあるみたいよ。バスタブもついてなくて、シャワーだけのところも多いから、家探す時結構大変」
「台湾は外で安く食べられるし遅くまでやってるから、家で作らなくても良さそうだね」

こんな風に、台湾の住宅事情、外食事情に会話が発展していくわけです。

他に追加されるオプションは、

■毎日小籠包を食べているわけではないよー。日本からお客様が来た時だけよー。

■日本食材は手に入るのよー。ちょっと割高になったとしてもー。

■ご飯炊いて納豆、梅干し、いただき物のお漬物でシンプルに食べるとほっとするわー。お米は台湾産で美味しいのがあるのよー。

■パスタも茹でるし、大晦日にはお蕎麦茹でて年越しそば食べますよー。おせち料理も手配できるけど、私は買わないなー。

■市場やコンビニでも台湾産の野菜や果物が買えるから便利よー。おなじみの食材や変わったものがあるから、楽しいわねー。でも、台風が来ると値段が変動するから困るわー。

■台湾式のお弁当が好き?私はちょっと重く感じるので、めったに食べないですねー。最近食べたのは台風出勤の時かなー。

典型的な台湾のお弁当

書き出してみると、日本とそんなに変わらないんじゃないかなと思いました。

独り暮らしで普段はなに食べてるの。
子供と旦那さんになに作って食べさせてるの。

話の糸口に聞くには、当たり障りないようでいて、割とプライベートに踏み込んだ質問だなと思います。
友達同士で、今日の夕食何作る?と聞きあうのは楽しいですね。そのメニューいいね、と参考にしたり、みんな仕事も忙しいのに、毎日頑張ってご飯作ってるんだなと、ちょっと胸が熱くなります。

普段なに食べてるかではなく、これからなにを食べるかを話すほうが楽しいし、あっさりしていていいなあ。

なので、私は海外に行っても、旅先で会った人に「普段なにを食べているか」は尋ねないようにしていました。どんなチーズが美味しいのか、パンはどんな種類があるのか等、具体的なことなら話の流れで尋ねることもありますが、その地で暮らしている人に「普段はなにを」と問いかけるのは、相手に負担だったり、考えにようによっては失礼かなと深読みをしてしまうのです。
惜しみなく話して伝えるのが好きな人もいるだろうし、質問してくれた人との関係性によっては、聞かれて嬉しい時もあるけれど。

ドイツのとあるホテルの朝食

「毎日こんな朝食食べてるの?」
なんて聞き方は、捉えようによっちゃ失礼ですよねえ。

私はこれなら毎日でも美味しくいただきます。果物と。

海外で挑戦するアスリートに食生活を尋ねてみた

一度だけ、「普段どんな食事をしているのか」訊いてみたい人に出会いました。彼はまだ二十歳そこそこのアスリート。異国の地でひとり、アスリートとしてどんなふうに食生活を整えているのか、興味がありました。

でも、今まで自分が聞かれてそのたびに戸惑ってきたことを思うと、人にストレートに質問するのは憚られる。

そこで私はじわじわと、「今日はお休み?ゆっくり沢山食べても大丈夫かな」など会話に混ぜながらやんわり質問。すると、トレーニング前に食べてはいけないものや消化の良いもの、筋肉のために食べるもの、試合の後のこと等を快く、気さくにわかりやすく教えてくれました。

どんな話も凡人の私にはとても興味深く、「そうなんだ!」と心底驚かされることもあって、アスリートとして生きている彼にとっては「普段のこと」だろうけれど、聞かせて貰えたのはすごく嬉しかった。

そう考えてみると、ちゃんとした食生活、真面目に食を吟味している人は、聞かれても困らずに答えられるのかもしれません。
私が質問されて「えっ・・・」と目を泳がせるのは、適当な食べ方をしてきて、人に言うのは恥ずかしい内容だからなのか・・・。

繰り返しますが、私は普段、小籠包は食べません。嫌いじゃないけど、自分では選びません。

鍋貼、焼き餃子は好き。台湾式は、水餃子と焼き餃子は形が違うことがあります。

 

鍋貼 焼き餃子

これ一人で食べたわけではございません。念のため。

ABOUT ME
mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|