台湾暮らし

旧正月の東京、銀座・風月堂で日本の冬を楽しむ

新年快樂。

旧暦の大晦日から三泊四日で東京に行きました。

主に銀座でフラフラ、カフェ三昧。

松山空港発羽田行き、JALの午後便はさながら日本への引き揚げ船のごとし。松山-羽田便は団体向けではなく、個人旅行の方が多い路線です。いつもなら台湾人の日本行きが優勢な機内も、春節は台湾で仕事をしているであろう方々とそのご家族が大半。座席の背中を蹴られることもなく、静かに過ごすことが出来ました。

春節の銀座、爆買い団体は減ったと言われるし、旅行会社の友人からも「もう大陸から手は引いた」と聞いたものの、まだまだ大型バスとそこから降りてくる人たちでにぎわっています。香港人、台湾人は個人旅行が多いですね。鳩居堂やITOYAで、真剣にもの選びをしている香港人の親子やカップルを何組も見かけました。

私はいつも、日本滞在は最大で5日。平均で2~3泊です。勿体ない、もっといなくていいのと良く言われますが、あまり長居はしたくない。短い日程に約束や予定を詰め込んで、さっと帰るのが好きです。

とはいっても、ハードスケジュールの合間にはカフェに落ち着いて、メールチェックや次の行き先への道順を確認、買ったばかりの本を読んでみるのも楽しみ。でも、カフェの下調べは一切しませんでした。通りがかりに気になって入ったり、友達に教えてもらう感じが、丁度いいです。

門倉 多仁亜さんお勧めのカフェ 銀座・風月堂

丸善で、門倉 多仁亜さんの「365日の気づきノート」を買いました。丸善も、東京へ行くと必ず立ち寄る場所。落ち着いて本を選べるし、私は横浜や大手町に出ることが多いので、駅構内から行ける丸善は予定の合間に行きやすい場所でもあります。

ドイツに興味を持つようになって知った、門倉 多仁亜さん。タニアさんの書く暮らし方や料理の本は、ドイツや日本、海外で暮らした確固たるベース、合理的なシンプルさと、新しい発見や知らなかったことをタニアさんの基準で取り入れる柔軟さがあるので、素直に読みやすくて、参考にしたいことが沢山あります。以前読んだタニアさんの本の一節で一番衝撃的だったのは、「お惣菜を買ってきたならお皿には移し替えない。手間を省くために出来合いを買ったのだから」とさらっと書かれていたこと。出来合いを買ってきた後ろめたさもあり、せめてお皿に移し替えすのが善であると思い込んでいました。

タニアさんが紹介していた、へちま水とニベアでのシンプルな肌の手入れも見習っています。ニベアはドイツが本場って、私はドイツへ旅行するまで知らなかったよ。

 

門倉 多仁亜さんのサイト

 

適当に入ったカフェであまり美味しくないコーヒーを飲みながら捲っていたページの中に、タニアさんの銀座のお気に入りとして並木通りの風月堂が紹介されていました。日本茶と和菓子。カフェというとコーヒーと洋風の甘いもの。和風はおしるこやあんみつ、お喋りでにぎやかな「甘味処」で、あまり落ち着けないだろうと無意識に避けていたけど、これも思い込みだったのかもしれない。

早速、スマホで現在地から風月堂へのアクセスを調べます。銀座には本店と、並木通りとみゆき通りの交差点にある6丁目の二軒がありました。本で紹介されているのは6丁目のお店。本店ではない理由がきっとあるんだろうな、とりあえず行ってみましょう。

本で読んだことをネット情報で補う。旅先で、時々そんなことをします。日本へ行くとツーリスト用のWi-fiが飛んでいたりいなかったり、そもそもフリーWi-fiは日本の携帯と契約していることが前提だったりするので、やはり固定でどこでもすぐに使えるWi-fiやSIMカードがあると便利でした。

風月堂で、昭和の大人になってみる。

風月堂カフェには、ハンチングを被ったおじさま(銀座の老舗カフェでのハンチング率は高め)、打ち合わせをするデザイナーと編集者らしきグループだけで、とても静かでした。古き良き昭和の、銀座で打ち合わせをしたりひとりで考え事をしたり、映画で観た世界がまだここにありました。

「まじで」「やばい」「じゃね?」などと喋る女の子がいないとほっとする。お化粧して髪も綺麗にしているのにそんな言葉を喋る成人女性は耳障り、気に障ります。まあ私も大概、口は悪いけどさ・・・。

そんな口の悪い私でも、この煎茶と練りきりの前では大人しくなりました。

お茶の香り。春節の銀座で、静かな低い話声だけが聴こえる空間。暖かい日差し。日本ていいな。

メニューにはビールやハイボールもありました。親切で、笑顔の暖かいお店の女性に伺うと、19時までの営業なので、昼食にサンドイッチとハイボールを楽しむ方もいらっしゃるとか。

夢のようじゃねえか。

あ、また口が悪い。

ハイボールとサンドイッチが大好きな私にはたまらない。次の銀座ランチはこれに決定。

外国人にもおすすめ、椅子とテーブルで気軽に和菓子と日本茶を楽しめる

中国語圏だけではなく、英語圏の人もとても多かった東京。中央通りのエクセルシオールカフェには白人大行列だったのが気になりました。何かで紹介されているのかな。

風月堂のカフェならコーヒーも飲めるし、作法に捕らわれず気軽に和菓子やお茶を楽しんでみたい外国人にも、良いんじゃないかな。このお菓子屋さんは明治5年、1872年創業なんですよとプチネタも披露して。

お茶の作法は不要、大人の空間。それだけ肝に銘じれば、リラックスして古き良き東京を楽しめる、素敵な場所でした。

※2017年12月末で、この店舗は営業終了。同住所の2階に新装開店したそうです。

銀座 風月堂カフェ

住所:東京都中央区銀座6丁目6−1 2F

URL:https://ginza-fugetsudo.co.jp/

※情報は掲載日当時のものです。ご利用時に営業状態を確認してお出かけください。

 

 

ABOUT ME
mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|