ドイツ

旅先で、ホテルやカフェの探し方。

新宿にある、わりと有名なホテルを予約した話を同僚にすると、

「はっ?!そこ団体だらけで有名っすよ?!いいんすか?!」

と目をむいて激しく言いつのられました。買い物をする観光客は、便利な新宿を好むのだそう。団体が多いホテルはチェックインやチェックアウトに時間がかかったり、エレベーター周りが騒々しいことがあるので、出来れば避けたいところ。じゃあどうやってホテルを探せばいいのだろう。選び方のキーワードについて、今回思ったことをまとめておきます。

 

本当にそこでいいんすか?!ホテル選びのヒント

予約していた新宿のホテルのクチコミを見ても特にこれといった問題はないのですが、面と向かって「本当にそこでいいの?」という突っ込みは、パンチ力があります。「でも」「だって」と言わず、わたしはそっとキャンセル手続きのページへ進みました。

予約サイトではエリアや価格、レディースプランやバリアフリー等の条件を絞り込んで検索できるのが当たり前。それらである程度設定の条件で絞り込んだうえで、クチコミ投稿の書かれている内容を「ある程度」目安にするようにしてみます。できれば実際に利用した知り合いや友達の評価を聞けると尚良いですね。

 

検索したら、絶賛されているのは「二度目はない」と見切った店

ただし、クチコミが必ずしも正しいとは限りません。

「ワンタン食べたい」
ある夜急に思い立ち地図上で検索をすると、丁度これから通るルート上に「地元民のクチコミが多く」「星がいっぱいついている」店がありました。

遠回りしなくて済むし、台湾人が美味しいと言っているならここいいんじゃ?とワクワクしながら行ってみると「あらここ?」一度立ち寄ったことのある、「二度目は無い」と見切った店でした。

結局その日、ワンタンにはありつけなかった。近くにチェーン店があるけれど、そこのも好きじゃない。美味しくないモノを食べるくらいなら、諦めて出直します。

「地元の人が沢山いる店は美味い」のかな?

海外や初めて行く場所で美味しい店を探すコツとして「地元の人が沢山いる」のを目安にすると良いと言われますが、私はそれを基準にはしません。

地元の人が沢山いるのは、ただ安いから、早くて手軽だという理由が大きく、必ずしも旅行者が求めているものとは限らない。地元民にまざって食べた!という経験を得ることが目的なら、それもまた良し。
もちろん、本当に美味しいこともあるんですけれども、これだけは、実際に入って、食べてみなければわかりません。

私が美味しいと感じても、他の誰かにはいまひとつかもしれない。誰かにとっては素晴らしいお店でも、私にとってはサイテーな場合もあるでしょう。
例えば私の好きな店、あるクチコミサイトでは「店員の態度が悪い」とぼろくそに書かれているけど、私にはあのくらいの距離感が丁度いい。

年齢も性別も、出身地も家族構成も、どんなものを食べて生きて来たか、どんな生活をしているのかによって、食べるもの、飲むもの、泊まる場所の選び方、好み方は全然違う。その日その時の運だとか、自分のカンやコンディションに左右されたりもする。だから、どこの誰とも知らない人のクチコミは、話半分にしておこうと思います。

わたしが良く利用するホテル探しのサイト

Booking.com

ホテルの公式サイトより情報がまとまっていて見やすい、予約システムの使い勝手が良い、過去の宿泊履歴も見ることとが出来るなど、わたしにとってはここが一番便利です。

好きな人が歩いた道を辿る。ドアを開けるのは自分。

何人か、好きで読む作家やエッセイスト、ブロガーがいます。
読み物として面白く読んでいるだけで、いつのまにか記憶のどこかに貯められていて、その時が来たら「あ、これはあの人が言ってた場所」「ここは確かあの人も来てた店」と思い出すのです。

クチコミと星の数をさっと見るより時間と手間はかかっても、ある程度本やブログを読み込んで、興味や好みが近そうな人、共感できる本を参考にするのは楽しいし、安心感もある。

それから、美味しく楽しい食事やお酒を一緒にできる友達。もし好みが違っても、面白い経験として受け止められるし、次に会った時の笑い話にできる。

最後に決めるのは自分自身のカンと、ドアを開ける勇気。選んだのは自分だと、責任が持てる。それが思い出として、また来たいと願う希望が、自分の中に残るのでしょう。

ということで、良い旅を。

ABOUT ME
mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|