台湾あるある・本家と分家、似たような名前のサンドイッチ店に混乱
仕事中、差し入れにいただいて嬉しかった「洪瑞珍」のサンドイッチ。薄いパラフィンにくるまれたシンプルな三角が可愛い。4段重ねの薄切りパンの間に3段具が挟んであるので、初めて食べるときは「どこでふたつにわかれるのか」悩みますが、4枚重ねでそのまま元気に食べました。
台中に本店を持つ「洪瑞珍」、設立は1970年で、もともとお菓子を作っていたところ、1981年にオリジナルのサンドイッチを作って売り出し、人気が出たのだそう。台中は台湾の菓子処だけあって、いろいろな名物が出てきますね。
こんな味だった?「洪瑞珍」と名の付くサンドイッチを台北駅前で買ってみる
台北駅前、三越から北門のほうへ歩いていくとあるカウンターだけの、とても簡単なお店。ひっきりなしに人が訪れ、パッケージを店員さんがショーケースに入れるそばから売れていきます。
久しぶりに食べてみましょう。
日本人が「海外でぎょっとするシリーズ」のひとつに、「マヨネーズが甘い」という項目はゆるぎなくランクインしていると思います。
酸味のない、ホイップクリームに近い白いものを「マヨネーズ」と言われても「うそだあ」と思うし、刻んだ野菜にこれでもかと「白いマヨネーズ」を投入して混ぜただけの、コールスローとも違うなにかを
「野菜サラダを召し上がれ」
と差し出され
「やめてえええ」
と悲鳴を上げたことがありました。
久しぶりに食べた台中式サンドイッチは、バターの代わりに使う甘いマヨネーズがふわっとしたアクセント。
でも、あれ、こんな味だった?とちょっと首をかしげました。
慌ただしく働いている最中に誰かがおやつに差し入れてくれるたびに「これ美味しいよねー」と感激したけど、家でぼーっとしている時に、小腹が減ったとひとりで食べてもつまらないのかなあ…。
でも、まい泉のカツサンドはひとりで食べてもみんなで食べても美味しいし…。
もしかしたら、今までいただいていたのは「台中本店」から取り寄せていたもので、私が今回食べたのは「台北店」の味だったのかもしれない。わからない。
本家からのれん分けの台北「洪瑞珍サンドイッチ専門店」は三店
改めてサイトを検索しても、色々分裂していて、どこも他店とリンクしていません。良く見ると台中中山店は「正宗」を名乗っていて「支店はない」と書いていたり…
「これは台湾あるあるの、売れたら本家と分家がもめだす問題かな」と思ったら、案の定。洪家の跡継ぎの間で分家だ商標だと問題になっているそうです。
商標糾紛?名三明治店爆分家!5洪瑞珍店面改名洪家手作
https://news.tvbs.com.tw/life/972869
1984年には分家していて、それぞれ味も違うのだとか。
混乱したので「本店」と「台北の店」に電話をして問い合わせをしてみたところ、台北には初代の子孫がのれん分けのような形で独立したお店があるのだそう。そして、台北駅前の今回私が訪れたお店は「関係ない別のお店」のようです。
洪瑞珍 店舗情報
こちらは「洪瑞珍餅店」サンドイッチのほかにお菓子類も。
http://www.yes-168.com/about.asp
本家一族からのれん分けされた台北にあるサンドイッチ専門店「洪瑞珍三明治専賣店」
明記されているのは重慶、内湖、大安の3店舗です。
http://www.taipeisandwich.com/?f=Home
私が差し入れでいただいて「美味しい」と思ったのは、一体どの店のものだったのでしょう。