台湾でサッカー観戦

台北ユニバーシアード2017|「サッカー観ようぜ」台湾男子の一言が、色んなモヤモヤをふきとばしてくれた

台北夏のユニバーシアード大会、19日の開幕に先駆けて、18日には男子サッカーの試合が始まりました。

サッカーの会場は4か所。FIFA関連の国際試合を行う台北アリーナ横のスタジアムは他の競技にあてられて、サッカーは新北市や桃園、新竹などのスタジアムに振り分けられています。

18日に観に行ったのは、フランス対アイルランド戦。会場は新北市新荘のスタジアムです。台北市内からバスでトコトコ出かけました。

ユニバーシアード公式サイト。こちらでスケジュールと会場を確認することができます。

チケット購入から試合当日まで、ユニバーシアードの台北開催にあたり思うことを書き止めます。

 

1.公式サイトが使いにくい

中文を選んでも、競技と会場の説明は英語のまま。それはまあいい。じゃあチケットを買いましょうとチケットサイトに飛ぶと、サッカーは日付の表示しかでません。

1日に1会場で複数試合をするので、1枚チケットを買えばその会場で好きなだけ観ることができるようです。それもまあいい。

でも、日付と試合カードが紐づけされていないのは、なぜなんだい。準決勝など、先に進まなければわからないカードならともかく、予選の時点ではどことどこの試合かわかっているはずなのに。

なので、観たい組み合わせをメモしてからチケット購入するという面倒くささでした。

台湾は地下道などの道案内標識もわかりにくいけれど、紐づけするという概念がないのかな・・・「聞けば教えてくれる親切な人がいっぱいいる」とはいえ、やっぱりさあ・・・。

結局メモを持ってセブンイレブンへ行き、チケットシステムのi-bonで買いました。

サッカーはチケットが余っているようで、会場でも購入できました。

通りに面して立て看板一個だけ、暗い公園のどこに入り口があるのかも、わかりにくかったわ・・・。

2.スタッフと警官が有料席でふざけていて魂消た

自由席とはいえ、一応有料で購入した席です。脱帽していたから休憩中なのかもしれないけれど、制服を着たままお弁当食べたりセルフィーで写真撮ったり、脚を投げ出して肘をついてだらーんとしている新北市の警察のみなさん。あんまりな様子だから、アルバイトの警備員かと思いました。腕のワッペンをがん見したら「新北市警察」と刺繍してあったから、心底驚いた。

香港のコンサート会場を警備する会社のボスにインタビューをした時、「制服を着ている時は煙草も禁止です。どこで誰が見ているかわからないし、僕らはプロフェッショナルだから」と仰っていて、素晴らしいなと感心しました。どんなに激しいファンがいても安全にコンサートを楽しめるのは、彼らの職務や制服に対する自負、紀律のおかげだと、感謝の気持ちが改めて沸き上がったものです。

なのに、あの警察官たちは制服のまま、とっても楽しそうに大騒ぎをしてた。休憩中だから構わないのかな?座席に対してお金を支払ってるんだろうか?

UNIVERSIADE2017と背中にロゴの入った揃いのポロシャツにスタッフパスを首から下げていた女の子たち。やっぱり有料席に座って、あろうことか外国人選手やスタッフの言葉の癖を真似してゲラゲラ笑ってた。

「あなたたちは、何なの?」

辛抱たまらず聞いてみると、「え・・・」答えられずに押し黙るので「スタッフですよね?だったらここでそんな話はしないで、静かにしてもらえないかしら」とお願いしてみました。

「すみませんでした」と素直に謝ってくれたものの、スタッフの心構えを聞いたり、トレーニングは無かったのかなあ。若者が晴れ舞台に関わって、嬉しくてはしゃいじゃう気持ちはわからないでもないけれど…。でも、外国語をおちょくるようなことを、外国人だらけの場所で喋って笑うのはいけません。

むかむかしながら観ていた試合でした。私は俄か者で、スタジアムに入るとドキドキするし興奮して戦闘モードになり頭に血が上ってしまう。でも、フランス人やアイルランド人のサポーターたちは周りなんか気にしていないようで、楽しそうでした。気にしない。それが一番いいのかもしれない。

 

3.無駄にかっこよくて香水臭いフランス人の大群

台湾であんなに大量のフランス人を見たのは初めてでした。Les bleusと呼ばれる代表カラー、青のシンプルなTシャツを着ているんだけど、もう一人残らず無駄にかっこいい。高校時代、近くのリセに通うフランス人の生徒たちがジーンズにセーターでも涙が出るほどおしゃれっぽくてカッコいいのを、ため息ついてみていたことを思い出しました。なぜなんだろ。そして香水臭かった。真夏の台湾、夜になっても32度、風のないスタジアムで、色々な香りにむせかえるようでした。ドイツのスタジアムで香水臭いと感じたことは一度もなかったから、やっぱりフランス文化なのか。

私は「グリーンボーイズ」、緑色のアイルランドをこっそり応援してました。でも試合は0-0のスコアレスドローで終了。近くにいたアイルランド関係者らしい女性が「よくやったわ。いいスタートよ」と言っているのが聴こえたけど、そうだったんだろうか。代表チームは、どちらもまだ連携がうまくいってなくて攻撃が尻すぼみ気味、守備に回り勝ちだったように見えました。でも、どちらもGKの動作がいかにもヨーロッパの選手らしくて、良かったわあ。

4.「サッカー観ようぜ」優しくたしなめる台湾男子のひとことに救われた

試合が始まってしばらくして、若い台湾人の男女混合グループがどやどややってきて近くに陣取ったので(あー煩いんだろうな、嫌だな)と、カッカしたままの頭でちょっと思いました。スタジアムよりもクラブのほうが似合いそうな雰囲気の子たちだったから。

でも、彼らはおとなしかった。誰もスマホをいじるでもセルフィー撮るでもなく、前のめりになって、熱心に観ているようでした。女の子がちょっと甘えたようにおしゃべりを始めると、

「サッカー観ようぜ」

男の子が優しくたしなめるのが聴こえました。

その一言で、ほんとに救われた。どこの誰かわからないけど、ありがとうな。

サイトや運営、スタッフはガタガタ。でも、観に来る人たちはしっかり試合に向き合ってる。

19日の開幕式に年金改革反対派とやらの元公務員たちが押し寄せて、選手入場が妨害されたとニュースで見ました。スポーツに全く関係ない主義主張を持ち込みぶち壊しにくるなんて、まるでテロリストみたい。幟を持った団体がガードを突破してしまうのにもびっくりだわ。世論は「国際的な恥さらしだ」と言ってるけど、私はスタッフや警官が観衆の中で好き勝手にダラダラしているのも、立派な恥さらしだと思いました。

なんか色々考えちゃった。でもまだ、ユニバーシアードは始まったばかり。あといくつか試合は観に行く予定だけれど、カッカしたり、小言を言ったりしたくない。気持ちに余裕を持ちたい。純粋にサッカー観戦を楽しみたい。台湾で初めてのユニバーシアードが、無事に楽しく締めくくれることを願っています。台湾、加油。

 

 

ABOUT ME
mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|