高雄市長の陳其邁氏が、高雄メトロ「橋頭糖廠」駅の猫駅長「蜜柑」を訪ね、猫奴っぷり駄々洩れなポストをFBに投稿しました。
猫駅長就任までのエピソード、勤務時間、駅周辺の見どころの紹介と、投稿に出てくる台湾的猫用語を解説します。
台湾内閣の前行政院副院長で現在は高雄市長を務める陳其邁氏、ニックネームは「邁邁(マイマイ)」。
https://www.facebook.com/chenchimai/posts/4032594120136171
春節期間中に高雄メトロから「可愛くて元気な猫駅長の蜜柑に会いに来てください」とお招きがあったので、今日「橋頭糖廠」駅を訪ねてきました。駅職員に開運紅包とミニちょうちん、猫駅長には「肉泥」を贈り、労をねぎらいました。
去年の6月、高雄メトロは台南の野良猫保護施設「羅おばさんの小屋」を訪れ、猫駅長の面接が行われました。
白猫と橘猫(茶トラ)が最終選考に残り甲乙つけがたい状況の中、駅センターの主任が
「きみたちは、猫駅長になりたい?報酬は缶詰と猫砂、それに豪邸だよ」
と尋ねると、茶トラが「にゃー」と返事をしたのです。けれども茶トラ猫は、引き取り手続きを終えた後、病気になりました。皆の看病のもと、茶トラ猫は3カ月の有休休暇を取ってゆっくりと回復。新人研修を終えてから、丸まって眠る姿がみかんにそっくりな「蜜柑」は、正式に駅長に就任しました。
「蜜柑」は9月に就任してから、チケット売り場勤務や駅内のパトロール、アーカイブ作り、安全監視などの業務のほか、疲れたときは寝床でひと休みしながら「萌え」を提供しています。
駅内の「猫村ガーデン」には猫をテーマにしたカラフルなアートや、猫ちゃんポストもあります。私は蜜柑のイラストいりハガキを、蔡英文総統に送りました。「鏟屎官」の総統もきっと、高雄で一番可愛い駅長に会いに来てくれるでしょう!
台湾的猫用語
台湾では日本で言う茶トラ猫を「橘貓」、オレンジ色の猫と呼びます。英語ではジンジャーキャット、国によって様々ですね。
駅長もオレンジ猫、丸くなって眠るとみかんそっくりなので、「蜜柑」と名付けられました。
市長のマイマイがお土産に持って行った「肉泥」は、ペースト状の猫まっしぐらなおやつのことです。
「鏟屎官」は、猫様のおトイレのお砂を掘らせていただく係を仰せつかった者のこと。猫の飼い主という意味ですね。猫の下僕「貓奴」と並んで、台湾ではよく使われます。
蔡英文総統も二匹の保護猫と暮らしており、日本の猫の日には日本語でTwitterに画像を投稿するほどの愛猫家。マイマイ市長から「きっと来る」とターゲットにされたのでしょう。
愛猫家として、#猫の日 を見過ごすわけにはいきません! pic.twitter.com/cN80CpORwY
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) February 22, 2021
猫駅長「蜜柑」の基本勤務時間
水~金 12:00-17:00
土・日 10:30-17:30
月・火休 (祝日の場合は出勤)
「橋頭糖廠」駅周辺の見どころ「台灣糖業博物館」
駅長の蜜柑ちゃんに会うのはもちろん、「台灣糖業博物館」にもぜひ立ち寄って。手作業だった砂糖作りに、台湾で初めて近代的な機械を取り入れた砂糖工場の跡地です。昭和にタイムスリップするレトロで広大な工場は、撮影スポットとしても人気あり。
台湾は政治家が上手にSNSを使い、国民とのコミュニケーションに役立てています。ユーモアは情報を遠くまで届けることができると、IT大臣のオードリー・タン氏も言っていました。
猫と遊んでいるだけでなく、街おこし、交通機関のPR、動物保護意識など様々なメッセージが込められています。
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