30年ぶりの東京生活

東京のコンビニで在留カードの忘れもの。「おね…小姐ー!」と追いかけて、台北の猫や犬たちを思う

東京コンビニでコピーを取ろうと機械のカバーを上げると、在留カード、身分証のようなものがふたつ並んでいました。
私とすれ違いにコピーを終えて店を出ていった女の子のかも。
このご時世に大切なもの、触るのも悪いからカバーを閉じて女の子を追いかけ
「ちょ、おね……小姐ー!」
ちらっと見えた身分証の名前が中文だったから思い切って中国語で呼びかけ、振りむいた彼女に「身分証、忘れてるよ」。
驚いて目を見張り、「すみません!」女の子は慌ててコンビニへ戻っていきました。
私ものんびり店内に入るとお店の人が「すみませーん、ありがとねー」「いえいえ」。

日本では、知らない人への呼びかけ方が難しい。
こちらがスタッフなら「お客様」と呼べるけれど、同じ立場の知らない人同士だと、どう呼べばいいのか一瞬ためらってしまいました。
台湾では「小姐」やら「太太」「先生」、学生風の若者には「同學」とか小さい女の子に「妹妹」、お店のオーナーらしき人には「老闆」「老闆娘」と、名前を知らなくても呼びかけやすかったな。香港だと食堂や市場ではやたらめったら「靚女」とべっぴん呼ばわり、「はーいお待たせ靚女」渡されたものを「これは私じゃない、あっちの靚女のよ」なんて笑い合ったりして。
日本では、どう呼びかければいいんだろう。「お兄さん」「お姉さん」「奥さん」「お母さん」「お父さん」「ご主人」「女将さん」「社長」……もし違ったら?馴れ馴れしいと気を悪くする人もいるかもしれないし。


台北のよく行っていたコンビニで。犬や猫が自由に出入りしている店は結構あって、注意されたり問題になったりした話は聞いたことがありません。

https://www.instagram.com/p/CLN22xKlUi-/

飲食店ではペット同伴不可のところも多かったけれど、猫がいる店、犬がいる店は大概、人気があったように思います。迪化街の乾物屋さんや雑貨店も「店長」や「アイドル」があちこちにいるから、「この子たちのエサ代の足しになるなら…」とつい買い物してしまったし。

この子たちも、近所にいた果物屋さんの猫たち。

https://www.instagram.com/p/CDp0F7DDgAn/

バナナに絡まっている子たちを見れば「箱ごといただける?」、パイナップルに添い寝する子には「んまあ素敵な新種だこと!」と鼻息荒くなりました。

https://www.instagram.com/p/CLypBhylSGR/

 

カフェにバーバー、食堂、好きなお店にはたいてい、好きな子たちがいます。みんな、元気にしているといいな。

https://www.instagram.com/p/CaRWlUkvtLP/

 

https://www.instagram.com/p/CG_ZI1IFLyG/

 

 

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|