高雄での仕事が思いのほか早く終わったので、台鐵で台南へ足を延ばしてみました。端午節連休あけのせいか、お休みのお店が多く、人もまばら。
30℃の快晴の街を目的地に向かって歩いているうちに頭痛がしてきたので(これは危ないのかも)と不安になり、通りがかったカフェで休憩しました。二階にも室内のテーブルがあるらしいけれど、日陰だと風があって気持ちが良いので、道路に面したアウトドアの小さなテーブルに。
黒糖ラテと、フレンチトースト(法式原味吐司)を頼んでみました。
「甘い飲み物X甘い食べ物」の組み合わせ。普段はしませんが、「緊急事態対策・南国仕様」です。そもそもこの手の女子向けなお店に、進んでは来ないやね。しかもフレンチトーストって。判断力も鈍っていたのか、必死だったのか・・・。どんなものが出てくるやら。取りあえず休憩できればいいや。
そんな風に考えていると、とてもシンプルなフレンチトーストが、フォークのみ添えられて出てきました。
ラテはミルクとコーヒー、黒糖のグラデーション。カウンターの女の子が、「ストローを刺す前に、振ってね」。自分の顔の横でカップを振る仕草をして、教えてくれました。
美味しかった。ラテは深いコクがあって、甘さも控えめ。フレンチトーストは柔らかく、フォークだけで切って食べられる。物凄くシンプルに見えるけれど、ちゃんと手順を考えて、注意深く作ったことが感じられました。
とても簡単に見える午後のコーヒーと軽食。でも、しみじみと染み入りました。美味かった。台南恐るべし。
日陰で風に吹かれ、少しの甘いもので休息をしていると、頭痛も引き、周りの景色や目的地までの道のりも把握できる程度に落ち着いてきました。
真夏日に、駅からの途中で挫折しかけたらここで落ち着いてもう一度地図を広げたり、予定を考えたりするのにも良い位置のカフェです。笑顔とコクと甘さに救われた。おいしかったよー、ありがとうねーと言って店を出ました。するとこのお手ふり。
好室 好事
台南市民權路一段276號 06 220 5000 10:00~20:00 火曜日休
※店舗情報は訪問・掲載時のものです。お出かけ前に営業状態をご確認ください。