台湾のカフェ

赤峰街の登波咖啡(ダンボカフェ)で、とびきりの台湾レモンコーヒーにしゃがみこむ。

台北・赤峰街にオープンした登波咖啡(ダンボカフェ)。アメリカンオールディーズのインテリアと音楽の小さなカフェで、邪悪なシナモンロール、そしてとびきりの台湾レモンコーヒーを。

 

インスタグラムで好きなカフェのオーナーバリスタたちが応援しているのをチラッと見て「急いで行ってみよう」と思ったのは、レトロといっても昭和や台湾でもなくアメリカ系と聞いたせいでした。

シナモンロール(肉桂捲・一個100元)はオーダーごとに温めてくれます。
「クリームチーズも乗せる?」
尋ねられて一瞬迷いましたが
「美味しいよ」
と言われ、「はい」とうなずいてしまいました。
「こうすると美味しいの」と言われると美味しく感じるって、あれはくらもちふさこ先生の「Kiss+πr2」で主人公の雑賀君が葵さんのお家でお好み焼きかなんかごちそうになった時にマヨネーズを差し出された場面のセリフで、とても良く覚えてる。

キャラメルソースにクリームチーズまで乗っかって邪悪にもほどがあるシナモンロール。
飲み物はアメリカーノかな……と思ったけど、シシリアコーヒーもありました。赤峰街をふくむ中山周辺は、台北の他のエリアより蒸し暑い気がする。冷たいレモンコーヒーを合わせてしまいましょう。

試運転が始まったばかり。台湾の警戒レベル3も敷かれたままなので、まだ店内利用の開放はしていません。

オーナーの好みで集めたインテリア。
Felix the Catの掛け時計。
ひとつひとつ、表情の異なるランプシェード。
流れているのは、陽気でハイトーンなサーフ・ミュージック。
一番しびれたのは、店の名を灯すオリジナルのネオンサイン。

私はいわゆる「レトロ」に関しては、受け流してしまうことが多いです。埃くさいのとか、呪われそうなのとか、ごちゃごちゃしすぎているのは居心地が悪くて、内また気味に(早く帰りたいな)と思ってしまう。
ここ、「登波咖啡(ダンボカフェ)」はオールディーズ。久しぶりに、お店の内装を見て、流れている音楽を聴いて、頭にゆっくり温かいお湯が沸く、しゃがみ込みたいような、表通りを駆けだしたくなるような、よい気分になりました。

シシリアコーヒー(西西里美式・160元)を作ってくれる様子を見ていたら、見覚えのあるレモンジュースのボトル。花蓮・新城老街の有名店「佳興」のものを使っていました。
(ちょうどTOP TAIWANのコーディネーター情報局ブログで佳興を紹介したばかり。アップされたらリンクします!)
一口飲んで「そりゃうまいわ」と、地面にしゃがみ込みそうになる。
「台湾のレモンのコーヒーって美味しそう、飲んでみたい」と言っていた日本の友達の顔が浮かびます。コーヒーが好きな家族も「レモン味?」とぎょっとするけど「飲んでみたいな」と好奇心を寄せてくる。
こんなおいしいものを、みんなに早く飲ませてあげたい。
やっぱりしばらく、しゃがみ込んでいたくなりました。

ユーモラスなお店のキャラクター。Felixにちょっと似ているところもオールディーズ感じる。

 

「登波」、店内利用が可能になったら常に満席になりそうな予感がします。旅行が出来るようになったら、どうなることやら。
早くみんなに来てほしい、台北のおすすめカフェで一緒に台湾レモンコーヒー飲みたいよ。

窓ではなく、壁にかけた鐵窗花のアイデア素敵。空色のベンチ、好き。

 

中山駅から雙連へ向かって歩く道なり、空色のベンチですぐわかります。

 

 

登波咖啡 Coffee Dumbo 店舗情報

住所:台北市中山區赤峰街49巷25號
営業時間:10:00~19:00 無休
URL: https://www.instagram.com/coffee_dumbo/
2020/6/5~ 試運転 本営業で変更の可能性があります。
アクセス:MRT中山駅徒歩3分

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|