台北散歩と称して、毎日1時間から2時間くらい街を歩き回っています。運動不足解消と、街に変わりがないかパトロールもかねて。
今日の散歩は西門町。
地下鉄「西門」駅前の虹色台北、いつもは撮影する人の順番待ちだけど、タクシーが邪魔をしているだけ。平日の昼間だし、ここで「映え」を撮る台湾の人たちはまた違う曜日や時間帯にくるのかな。
蜂大珈琲でコーヒー豆を買います。蜂大ブレンドは450gで350元、お得。このお値段でこのコクと香り、私は好き。私の前には台湾人の男性がふたり並んで、コーヒー豆を挽いてもらっていました。中をちらっと見ると、8割くらい入っていたかな。香港人がどっと押し寄せて来て、ここ数年はいつも満席、賑やかだったね。
西門町に来ると、いつも広東語が聴こえてきました。信号待ちでも歩いていても、蜂大でコーヒー豆を買っている時も、このお菓子のショーケースを取り囲み覗き込んで品定めをしたり、誰かを呼んで、どのくらい買うか相談する声。台北の街中では余計に際立つ広東語のリズムが前後左右から押し寄せて来て「ここは旺角なの」と笑ってしまうほど。
西門町では日本語も良く聴こえました。修学旅行の高校生は必ず来る街なのか、制服姿のグループで楽しそうにおしゃべりしたり、タピオカミルクティーを買っていたり。みんな本当に可愛くて、見かけるだけで嬉しかった。
高校生よりは大人の日本人の男性が3人で、幸せそうにタピオカミルクティーを飲みながら歩いているのを見かけたこともありました。日本だと、並んで買うのは気が引けると言っていた人もいたっけ。台湾ならそう並ばず、男性が買いに来ることを奇異な目で見られることもないから、念願がかなったのかな。本当に幸せそうな顔してたのよ。
ふるさとの訛り懐かし西門町。
今日、日本語も広東語も聴こえてこない街を歩いて、鎖国を実感しました。物流やオンラインの行き来はあっても、海の向こうから人は入ることができない。
晴れた春の昼下がり、人はいつも通り歩いていて、違っているのはみんなマスクをしているのと、台湾中国語以外は聴こえてこないこと。何も変わっていないようにも見える。人の行き来が無いというのは、こういうことなのね。
寂しかった。
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