台北生活の日記

日本へ1年帰っていない。

カレンダーを見直すと、ちょうど1年前、お正月と春節の合間をぬって私は台北松山から東京羽田へ飛び、里帰りしていました。
1年前の数日間、Googleフォトには家族や友達と会って食事をしている様子。冬の東京の光。ひとりでコーヒーを飲んでいる時間。ケーキを選び、分け合い、手をつなぎ、笑っている様子。仕事終わりの友達と待ち合わせ、近況報告をしながら大笑いして、日本の酒と新鮮な魚を堪能。日曜日のホテルのラウンジで、久しぶりの再会。
毎年必ず行く神社への初詣もできた。少し空いた時間に東銀座へまわって、歌舞伎を一幕だけ観たり。
あの時はすでにもう、おかしな肺炎が発生していることは知っていたから、気を付けてねと家族や友人たちに言った。
「これから春節、あっちこっちから色んな人が入ってくるから、出来るだけ観光客が集まるエリアへ行かないで。行くなら必ずマスクをして」と。
まさかあれから1年も、日本へ帰ることができなくなるとは思わなかった。日本へ帰る妨げは、東京オリンピックだけだと思ってた。チケットなんかとれやしない、日本で見るのは無理だよねと、のんきなことを言っていた。
肺炎といっても、SARSの時のように、数カ月で消えると高を括っていたのだと思う。
日本に里帰りして必ず食べるものは?とたずねられ「喫茶店のモーニングが楽しみですね!」と答えると「えっ?」と聞き返されます。
2021年は、日本へ帰りたい。
一生のうちに祖国で開催されるオリンピックをこの目で観て体感する機会なら引き換えに喜んで差し出すから、普通に、何でもないときに日本へ帰り、ただ家族や友達に会って話して笑いたい。神社へお参りに行きたい。買い物をして、コーヒーを飲んで、エンターテイメントもいくつか触れることができるなら出かけたい。書店で気が済むまで過ごし、手に入れた本を持って、東京タワーが見える喫茶店で過ごしたい。
ただみんなが元気で無事であることを、普通に知りたい。この目で見て聴きたい。
今年の春節は2月12日。10日から16日までが、台湾の春節連休になる。
例年なら、人も車も少なく、空気が澄んで静まりかえる台北。
今年は台湾国内に留まる人たちが家族と過ごし、各地を旅する。台北に留まる仲間たちと、何をしようか、どこで遊ぼうか、開くお店はあるかしら?と相談したりしている。
こんな台北、見たことのない春節の様子は、2021年だけでありますように。
来年はすっからかん、みんな辛抱溜まらず海外旅行へ出て、街がもぬけの殻になりますように。
いつかの春節の台北。みんな旅行や里帰り、人も車もほとんど通らず。乗る人のいないYoubikeがきれいに並んで壮観でした。

 

 

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|