台湾発・新型コロナウイルス関連コラム

台湾から日本帰国者が陽性、台湾のみなさんの反応が気になる

市中感染ゼロが73日続いていた6月24日夕方、中央感染症指揮センターが臨時に記者会見を行い、台湾から日本への帰国者に新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表しました。
台湾国内旅行を復活させようと政府もPRを始め、明日6月25日から端午節4連休。久しぶりに遠出する人も増加するタイミング。
さらに6月25日には台北桃園空港でのトランジット規制を緩和、29日から外国人入境条件を一部緩和すると発表したこのタイミングだったので、台湾内では少なからず衝撃が走りました。

24日時点の状況整理と、台湾の人たちの反応をチェックしてみました。

※2020年7月8日追記

台湾で感染後、日本へ帰国?状況まとめ

2020.6.24 18:00時点にわかっている概要

✔陽性が確認されたのは20代の日本国籍女性

✔2月末に台湾へ入境、南部で就学。アルバイトや部活動はしていない。
※台湾が外国人の入境を制限したのは3月19日から。

✔6月20日、日本へ帰国、PCR検査で新型コロナウイルス陽性を確認

✔6月23日、日本側から窓口を通じて台湾へ通知

✔6月24日、中央感染症指揮センターが会見で発表

✔女性には症状なし

✔接触者140人を確認、うち125人が自宅隔離対象、のこる15人は自主健康管理対象。空港で接触した4人も14日間の自主健康管理に。

 

不明点

✔女性の台湾内での居住地、行動
会見での発表は「南部」とだけ。行動や生活圏は「シンプル」とのことで、学校名も第一報では伏せられています。
南部だけではなく、台湾内を移動した可能性は?

✔台湾内で「入境したての外国人」に接触は?
14日の検疫は必須。

✔20日に帰国、台湾へ通知が23日?
3日間のタイムラグは、複数回の検査?

✔台湾内での市中感染なのか
日本側から詳しい情報がまだ伝えられていないので、台湾内での感染なのか、73日続いた市中感染ゼロの記録が途絶えるのかは、第一報の時点では確定していません。

 

個人的に気になるのは、日本もマスクが品薄になっていた時期の渡航なので、この方は台湾内でマスクを十分に持ち、使えていたのかという点。
マスク購入に必要な居留証は持っていたのかな?
こちらを見ると180日以上台湾に停留する外国人は居留証の申請が必要となっているのですが、4カ月では180日に満たず。でも、半年の予定を切り上げた可能性もある。学校はマスク着用に厳しいし、問題なかったはずですが…。

感染女性の接触者や学校関係者は「全員陰性」だけど

7月8日、台湾の衛生福利部が日本へ帰国後陽性が判明した日本人留学生の「台湾内にいる接触者123人」、「学校内で発熱や器官に何らかの症状があった非接触者90人」に抗体検査を行った結果、全員陰性だったと発表しました。
学校内クラスタの発生ではないようなので一安心ではありますが、それでは陽性だった日本人女性はいったい、いつどこで感染したのかが謎です。
また、発表の詳細を読むと抗体テストは5種類行われたテストで「弱陽性」と「陰性」が出た人もいるよう。しかし陽性と判断するには当たらないとされた……と報道されていました。
日本に帰国した女性が「弱陽性」もしくは「偽陽性」の可能性もあるとのこと。
完璧なシロではない。テストの確度なのか、無症状の「弱陽性」が今でも市中に存在する可能性はぬぐい切れない印象を持ちました。

 

台湾の人たちの反応は「根拠あるポジティブ思考」

「台湾から帰国した日本人が陽性」の記事を出した衛生福利部のFacebookコメント欄を見ると、
「気を緩めず、マスク使用、手洗い、消毒を続けよう」
「よく食べ、よく寝る健康管理もね」
などの投稿が多く、賛同の「いいね」が沢山ついていました。
また、
「公共の交通機関のマスク着用ルール緩和を取消し、全行程着用義務に戻すべき」
の意見にも多数の賛同が。

「南部のどこにいたの?」「台南から南は全部南部だよね」
と気にする人たちも多くいました。
「ワクチンもない、治療薬もない」「南部は無症状がまん延しているんじゃないの」などの投稿には、
「悲観的にならないほうが良いよ。病は気から、気持ちも前向きになろう」
「今は団結する時。悪い憶測を流すのはやめようよ」
と、たしなめる声も。迷惑な日本人、ふざけんな外国人などの中傷もなく、「前向きに、団結して気を緩めずに引き続き頑張ろう」そんな声が多いようです。

でも、衛生福利部のFBだから、比較的「優等生」な書き込みが多いのかもしれない。場所によって意見の傾向が変わるのはどこにでもあることだし、「これが台湾人の総意」とは言い切れないと思います。

一方で、「同じ日に入境条件の緩和発表…」と不安を感じる人たちも多くいました。

台北桃園空港でのトランジット規制を6月25日から緩和

3月24日からは台湾内空港での国際線トランジットも禁止していました。6月25日から「中華航空」「エバー航空」「キャセイパシフィック航空」の3社のみ、国際線トランジットが可能に。ただし停留は最大8時間まで、中国大陸からの乗客は不可。免税店やレストラン営業、待ち時間の長さによって乗客の導線を区別するなどの対応も行うようです。

台湾への入境条件を6月29日から一部緩和

これまで台湾籍か居住権を持つ外国人のみに入境を制限していましたが、ビジネスや貿易、人道支援に関わるケースの場合申請が可能になります。

2020年6月29日から緩和される入境申請

条件:搭乗前に新型コロナウイルス陰性証明書を提示、入境後14日間の隔離検疫

外国人入境者:
ビジネス契約や貿易に関するケース
※観光、一般的なセールス業務などは申請できません。

香港・マカオ居民:
人道上、緊急を要する特殊なケース、ビジネス契約、家族の帯同などで申請が可能。

2020年6月22日からの一部緩和

日本台湾交流協会のサイトに詳細が掲載されています。

友人の会社でもいざ台湾出張再開という話が出たものの、14日も隔離させておく余裕はないと却下されたそうです。
「今外国人を入れるのは不安」
という声もありますが、陰性証明や14日間の隔離検疫も必要なので、いきなりどっと海外からの渡航者が増えるとは、考えにくいと思います。

毎日30℃超え、体感気温は40℃を上回る日も続く猛暑の台湾。マスクをするのは正直しんどいけれど、端午節連休もお出かけの時には忘れずに。手洗い、消毒の基本動作と「よく食べて良く寝る、前向きに考える」根拠のあるポジティブ思考、台湾の人たちの考え方を忘れずに過ごしたいです。

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|