台北生活の日記

久しぶりに晴れた台北の週末、冬の散歩とおしゃべりの幸福

雨が延々と続いた台北、とても久しぶりに晴れた暖かい土曜日。
せっかくだから歩きましょう。台北アリーナの前でバスを降りて、南京東路から約束の店まで敦化北路の並木の中を北上しました。街行く人のほぼ100%がマスクをしている。
今週、台湾で253日ぶりに市中感染が確認されて、これまで以上にマスク着用率は高まったように感じます。
昨日のお昼時にマスクをせずに声を張り上げてお弁当を売ろうとする屋台をみかけたけれど、買う人はいませんでした。
マスクを付けていると息苦しくなる。少し長く歩くなら、すれ違う人がいない場所を選ぼう。
横断歩道の途中で車道の間の細い並木道に入ると、向こうから来る人も追い越していく人もいない。少しの間、マスク無しの散歩ができました。

民生東路との交差点近くにある店に着き、入り口で検温と手の消毒をしてからドアの内側へ。予約しておいたテーブルにはもう友達が来ていたのでマスクを外しながら近寄り
「お待たせー」
「今きたところ。何飲む?」
「ここのオリジナルのクラフトビールがあるのよ」
「じゃあそれにしよう」

昼食をとったこの店はほどよく満席で、次に行ったお茶の店もあとから静かに人がふえて、いつのまにかテーブルはほとんど埋まっていました。
食べ物をシェアして、お喋りしたり笑ったり、スマホを開いてみんなで覗き込んでさらに喋り、笑って。合間に、香港の隔離が7日延長の21日間になったことや、今日本へ帰っても誰にも会えないことも話題になりました。クリスマスマーケットのないドイツの冬がどれほど暗かったか想像もしたくない……。今台湾で、割合と自由に動いていられるのはまだ恵まれているのだと思う。
恵まれているから幸せなのかといえば、それはわからない。
ここにいられたのは運が良かった。それだけのこと。
ありがたがるのは、自分が幸運だとひけらかすのと同じ程度に的外れかもしれない。
いい天気、23℃の台北は歩いても寒すぎず、暑すぎず。
晴れた冬の日に散歩ができるのは幸せだ。好きなように食べて飲んで笑う週末、気持ちよく話し合えるいろんな考えを持つひとたちと過ごせるのは、とても幸せなこと。2020年、最後の週末にそう思います。

 

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|