台湾発・新型コロナウイルス関連コラム

マスク再利用、電気炊飯器で3分無水加熱消毒が有効【大同電鍋チャレンジ番外編】

「医療用マスク再生利用、電気炊飯器で3分の無水加熱消毒が有効」を台灣食藥署が証明したので「大同電鍋」でチャレンジしてみた

 

深刻なマスク不足。日本では手作りする人も増えているようですね。
台湾はマスク実名制販売を導入しているので、供給は安定しているものの、一週間に買えるのは大人3枚、子供用は5枚。多くの人が「マスクを使いまわしている」のが現状だと思います。そのため、布製のマスクカバーも普及してきました。
大切なマスク、ちょっと近所に買い物にいくだけなら、一日一枚で使い捨てするのは無駄遣いのような気がする、必要な人の手元に渡って欲しいという願いもあります。

そんななか、台湾の衛生福利部(厚労省に相当)食品藥物管理署が、電気炊飯器を使ったマスク消毒の有効性を証明してニュースになりました。早速試してみよう。台湾なら一家に一台はあるであろう大同電鍋のチャレンジ番外編「マスク消毒」を紹介します。

マスク消毒の有効性

台湾のニュースサイトで紹介された、電気炊飯器を使うマスク消毒の方法をまとめます。

マスク再利用:加熱消毒の有効性と注意点

 

食藥署の実験によると、電気炊飯器での空蒸し消毒で3~5回ほど医療用マスクを再利用できるそうです。

✔細菌ろ過率(BFE)は過熱前とほとんど差がなく、99%以上を持続。

✔遮断率(PFE)は過熱後1.3%~14.2%下降。遮断効果は過熱回数が増加するごとに減少する。

✔医療用マスクのフィルターは静電処理をされた不織布をしているので、アルコールなどウエットな消毒をすると効果が低下する。

 

参照:Radio Taiwan International

「電気炊飯器での消毒に水分を使わない」のは、フィルター効果の低下を防ぐためでもあるようですね。

「再利用」は人の多くない場所で利用したもの、明らかな汚れや破損のないものに限ります。
病院や多くの人と接する際に使用したマスクは再利用せず、使い捨てが望ましいとのことでした。

電気炊飯器でマスクの消毒方法

空炊きして焦げないか?不安もありましたが、動画ニュースなどを参考にしてチャレンジしてみました。

衛生福利部 食藥署のFacebookで、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ベトナム語など様々な言語で紹介しています。

1.用意するもの・下準備

家庭にある電気炊飯器。私は台湾が誇る「大同電鍋」を使用しました。

大同電鍋ティファニーブルーオンライン限定色、大同電鍋ティファニーブルーざます

 

電気釜の内部に蒸し器の脚を置き、その上に内釜を乗せる。
水は一切使わない、無水加熱です。
1回近所へ買い物へ行く時に使ったマスク。医療用ではありませんが、日本で以前に入手したものです。

※電子レンジやトースターは溶ける、焦げる恐れがあるので、絶対NGです。

大同電鍋は、台湾家庭に必ず一台あると言われる国民的電気炊飯器。炊飯だけでなく煮る・蒸す・温める万能調理器なので、電気調理器はあまり使わない私ですら持っている。台湾内での所有率は恐るべきものかと思われます。

 

2.マスクを電気炊飯器に投入

「煮飯=クッキング」の状態で3分間加熱。

BGMはNHK「きょうの料理」とNTV「キューピー3分クッキング」のテーマ、どちらにしようか迷いました。今回は加熱3分なので、「キューピー」で「テレレッテッテッ」をハミング。楽しくなってきました。

 

3.粗熱をとる

電気炊飯器のスイッチを切り、5分間おく。
電気炊飯器内部は、炊飯の状態で100℃以上になります。実験ではマスクの表面が60℃近くになっていたそう。火傷しないようにすぐに取り出さず、熱を冷ます必要があります。

4.マスク消毒完成

ウイルスは50℃以上で死滅するといわれているので、無水加熱が有効なのですね。焦げ付きや溶けだし、変形、変色もありませんでした。

5.電気炊飯器を洗う

ニュースでは特に触れられていませんが(消毒されているはずなのだし)気持ちの問題。マスクの繊維が残らないよう、念入りに洗いました。

応用編:空焚き注意で電気ケトルは使える?

「土鍋炊飯派」の方や、炊飯器を持っていない人も多いかもしれない。応用できるものはあるだろうか…と日本の友達から質問されて「電気ケトル?」を思いつきました。
ただ、私はケトルを持っていないので、構造がわからない。水を沸騰させることができるなら、加熱消毒は炊飯器と理論上は同じ?

台湾の情報サイトで「使用済のマスクを耐熱密封防水ビニールバッグに入れて、電気ケトル内部においたら水を注ぎ、加熱する」方法を紹介していました。ケトルは空焚き防止仕様になっているものもあるようなので、説明書などをよく読んでから工夫が必要です。

消毒再利用マスクの使用感

加熱前と加熱後の状態を写真に撮ってみました。

加熱前

 

加熱後

 

ご覧の通り、加熱前と加熱後で見た目に変化は現れません。耳掛けのゴムや鼻にフィットさせる部分も型崩れせず、変色や匂いもなし。使用感は全く問題ありません。
これは1回使用で1回加熱したもの。食藥署は「再利用は3~5回まで」と言っているので、情況に応じて判断しましょう。
これなら「あら、あなた再利用?」と肉眼では識別できないでかな。よしんばマスク再利用がわかったとしても、誰も咎めたりはしません。

デマなら否定声明と罰則も。台湾政府の発信は続く

 

台湾政府機関のおもしろSNSが楽しいから、今回の食藥署の電気炊飯器消毒もギャグなのかなと最初は考えました。でも、新型コロナウイルスの防疫期間、デマや事実と異なる情報への対処は厳しく、政府は直ちに声明を出すので、これは真面目な実験なのだと思います。

唐鳳(オードリー・タン)IT大臣が消毒実演・日本語字幕付き!

 

衛生福利部の会見で、陳時中部長もチャレンジ!

 

 

知恵や工夫、ひと手間かけても、この困難を乗り切るぞ。

メイドイン台湾の医療用マスク。以前はコンビニで気軽に購入できました。

 

大同電鍋の正しい使いみち

 

 

 

 

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台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|