台北生活の日記

買いだめするなら、花も添えて

東京都知事が週末の外出を控えるよう呼びかけた昨日、関東にいる友人たちからスーパーマーケットの状況を知らせるLINEがいくつも入ってきました。とにかく肉の陳列が空っぽだとみんな驚いていて
「週末は家で焼き肉令が出たの?」
「一億総BBQ?」
と笑いつつも、危機感はあったと思います。ちょうど一週間前の台北とよく似た状況なので「大丈夫だよすぐ戻る」と私は友人たちにメッセージを返しました。あと、最近お約束の台湾政府のおもしろSNS自慢、「買いだめ上等!消費しろ!メイドイン台湾最高!」も。

そうそう、買いだめついでに花も買わない?

買いだめ現象を煽る台湾政府のユーモアと意図

 

先週、台湾で新型コロナウイルスの累計感染者数が100人を超えると、「スーパーが凄いことになってる」とSNSで情報が飛び交いました。「どらどら」と買い物に行ってみて、私も驚いた。麺類や缶詰がすっからかん。たまごも品薄、欲しかったバターやお米も無い。いつも棚にぎっしり詰まっているものが根こそぎなくなっていました。でも生鮮食品、野菜や果物は豊富。ペーパー類は以前から品薄だけれど、コンビニやドラッグストアの隅に置いてあるから心配はしていません。

「麵ばっか食ってないで野菜を喰え」と笑う友人に「麵がないならパンを食べればいいじゃない」気分はブロンドの縦ロールで、私もホホホと笑いました。

 

いつも笑わせに来る台湾政府は、この買いだめ現象を逆手にとり「買えるだけ買え 物はある」と煽りに来ていました。「マイマイ」こと陳其邁(Chen Chi-mai)行政院副院長は、スーパーマーケットでカートを押している様子を盗撮(?)騒動があったけどネットに出回った自分のそっくりさん画像を使ってまで笑わせに。
ふざけるだけではなく、しっかりメイドイン台湾消費をよびかけていました。

陳其邁公式Facebookより

「台湾は品質の良い野菜や果物、お米に海の幸、豚肉が豊富です。たくさん買うことで農家の助けにも、皆さんの健康、防疫にもつながります」
「みんなのおススメも教えて」

マイマイ副院長がFacebookに投稿すると、台湾のひとたちから台湾の農産物、海の幸を紹介するコメントがいくつも並びました。ユーモアと知恵のあるリーダーがいて、人々は自身の行動を考えたり話し合ったりする。台湾にはこんなに良いものが沢山あると誇り、消費を促していく。幸せなことだと感じます。

スーパーマーケットチェーンの全聯も、在庫が足りていることを強調。「全聯にモノがない」と先週は少し動揺したけれど、一週間もたたずに、在庫はどんどん増えていきました。金曜日には無かったいつも買うブランドのお米は、次の木曜日にはどっさり。缶詰もある。パスタも麺類もあった。大丈夫、大丈夫。自分に言い聞かせたように、今東京近郊で不安を感じている友人たちに伝えました。

買いだめのついでに、花も買う週末

 

ドイツのニュース情報サイトDWで、オランダの花市場で捨てられる大量の花の映像を見ました。ヨーロッパでもトイレットペーパーや食糧の買いだめが起きていると聞きます。チューリップの季節、花を飾る生活を楽しむはずのヨーロッパの人たちも、切迫しているのだろうか…。映像には〝BuyFlowersNotToiletpaper”のハッシュタグがつけられていました。

 

友人で作家・エッセイストの菅野彰さんはTwitterで、卒業シーズンの需要が急に無くなった花屋さんを心配していました。日々お家に飾るお花の画像もアップされています。

 

私も花を買いに行こう。今日、バスで内湖花市へ出かけると、いつもの平日よりもショッピングカートをもって歩く人が多いような気がしました。花市の周辺には「COSTCO」や「大潤發」など、大型スーパーが立ち並びます。週末を前に買い出しに来る人が、台北ではまだ多いのかもしれません。

それはともかく、春の花市は本当に良い!どの季節よりも花の種類が豊富で、とても安いのです。ばらは20本で80元(約144円)から売られていました。見たことの無いフワフワした花、くちなしやジャスミンの切り花も。「お姉さん、何をおさがし?」お店の人たちもマスクの上から微笑む瞳をのぞかせて、話しかけてきます。淡いピンクのバラの花を沢山小脇に抱え、嬉しそうに歩くおじさんたちも何人か見ました。誰に贈るのかな、お店や自宅に飾るのかな?

内湖花市
どっちを向いても花と笑顔、今の時期はめまいがするほど楽しいから、台北近郊にお住まいの方には内湖花市や週末の建國花市、気分転換にもおすすめです。

トイレットペーパーや食糧、買い込んでおかなければ不安になる気持ちはわかります。誰かの言うことを真に受けて買い控えたら、出遅れるかもしれない葛藤と恐れ。家族にひもじい思いをさせないよう、守らなければならない人のために備える本能を批判できません。

でも、もし少し余裕があったら、買い物ついでに花も買ってみませんか。週末に満開の桜を観に行く約束はキャンセルしても、家に明かりを灯すように、花を飾って家で過ごす。花の季節に外出を控えるのは今年だけのことだから、いっそ楽しんでみましょう。

小太陽

私はガーベラの一種、「小太陽」を3色選びました。今日は尊敬するアスリートのお誕生日だから、まっすぐ伸びる、ビタミンカラーの花で週末の部屋に灯りをともします。

この何年もずっと、3月の終わりは悲しい花しか飾ることができませんでした。でも、この方のお誕生日を知ってから、お祝いのお花も選べるようになった。灯りをともしてくれる誰かのためにも、お花を飾りましょう。

生日快樂!
Alles Gute zum Geburtstag!

この試合からセレモニーまで中継で観ていて、優勝はこんなに嬉しいことなんだと初めて体験しました。全てのスポーツが安心して再開できる日を一日も早く迎えるために、ひとりひとりが頑張らなくては。私も。

台北の花市「内湖花市」と「建國花市」

 

内湖の台北花市でエアプランツをカスタムメイド台北にも春が来ました。 今日は陽気に浮かれて出かけた、内湖の「台北花市」の紹介をします。 植物は持ち帰れない...

 

建國花市。2017 花を抱いて上を向いて歩こうあけましておめでとうございます。 2017年は暖かい元旦から始まりました。天気もいいことだしMRT南京復興駅の横、兄弟飯店の南京東路を...

 

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|