台北生活

La Bamba, 1987

1987年の映画「LA BAMBA」を今さら観ました。

17歳で、ツアー中に乗った飛行機の事故で亡くなったロックンロール歌手、リッチー・バレンスのお話し。

公開当時は結構宣伝していたものの、主演俳優の顔が好きではなかったのと、結末が分かっているからつらくて観ることができなかった。
本当にいまさら、エディ・コクラン役でブライアン・セッツァーが出ているから、その場面だけでも…と思って観てみたら、全編通して、良かった。音楽も背景も。俳優も、動きや表情がチャーミングでした。
どうして映画は敢えてメキシコ民謡をアレンジした「LA BAMBA」をフィーチャーしたのか、その背景がわかって、当時のアメリカ音楽の流れも感じられました。

リッチー・バレンスの「Donna」は、高校時代に好きだったバンドが時々ライブでカバーしていた曲。映画の中で、狭い電話ボックスで窮屈そうにギターを弾きながら、電話の向こうの恋人Donnaに歌って聴かせる場面、とても良かったな…。

リッチーがバディ・ホリーたちと小型機に乗り込む場面で、観ていた人はみんな心の中で叫んだと思う。その飛行機に乗ってはいけないと。

エディ・コクランもその翌年、1960年に22才で自動車事故で亡くなっています。ロカビリーのスターはみんな早世してしまった。1980年代になってネオロカビリーが流行りだしてからも、日本のロカビリースターは二人とも若くして逝ってしまいました。十代の半ばから後半、彼らのライブを何度も観に行き、言葉を交わして笑ったり踊ったりしていたから、なんで彼らの身の上にこんなことが起きるのか理解できなかったし、ただ泣くしかなくて、その時のことが蘇ってしまいそうで、LA BAMBAを観ることが出来なかったのかな。今思うと。

LA BAMBAでエディ・コクランを演じたブライアンは今年60才、ストレイ・キャッツからセッツァー・オーケストラまで、よくぞ元気に生きて音楽を続けてくれた、奇跡のようだと思う。今どきのミュージシャンは健康で長生きできるのが普通になってきたのに、ロカビリースターだけが例外だったから、彼らが生きている、このありがたさを、心から感謝してる。

私がネオロカビリー、ストレイ・キャッツからさかのぼってロカビリーに初めて触れたのは1981年、あの頃にも、50年代の音楽を聴くの?と大人たちには驚かれた。2019年になった今でも、良い音楽を新しい形で歌い繋いでくれるブライアン、彼はものすごいミュージシャンなんだと、最近になってやっと、いろんなことに気づいた。

そんなこともあり、6月から始まるストレイ・キャッツの40周年記念ツアーは、何があっても観に行きたいのです。

 

 

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|