今日は台湾のライチ畑と、日本への輸出の流れを簡単にご紹介。食べすぎ注意はほんと?
日本へ輸出するライチは枝や葉を取って粒だけにしたものを、検疫のために蒸気処理します。だから台湾で無造作に枝ごと売っているものとは、皮の色がちょっと違っているのね。
処理が終わってから粒を選定して袋に入れて、箱詰め。
台湾には、日本の農水省から担当者がフルーツ輸出入のために駐在し、検疫をしています。(ずっと毎日検疫工場詰めよ。敬礼。)
台湾から届く生のフルーツは、日本到着後にも再度検疫が行われます。
ライチはミバエが発生しやすいため、台湾でしっかり処理を行っています。それでもごくまれに、日本到着後に発見されてしまうケースもあり。この場合、同じコンテナや同じ工場で詰めた箱も、全員アウト。数年前にとばっちりを受けて、数日「留め置き」になったこともありました。一定期間を経て再検査後「OK」になるまで、本当に気が気じゃなかったわ…
せっかくのライチが無残にも廃棄処分になったら、作った人たち、輸出に携わった人たち、楽しみに待っている人たちみんなが打撃を受けます。
「玉荷包ライチ、無事成田を通関!」
の知らせが来たら、それはもう、万歳三唱とハイタッチで大騒ぎしました。
旬の短いフレッシュライチ、通関は絶対に負けられない戦い
なぜそんなにライチの通関に緊迫するのか?
マンゴーならまだ、輸出期間が2ヶ月程度あるので万が一傷など問題があれば次の便で代替え商品を出せるけど、ライチは旬が短いため、一回か二回のフライトの輸出で勝負。絶対に負けられない戦いなのです。
だからもし、日本で生の台湾ライチが手に入ったら、出来るだけ新鮮で美味しいうちにめしあがれ。
ライチは誘惑の甘いポイズン?1日に食べる許容量は
ライチは一度にたくさん食べ過ぎると毒にもなるので、注意が必要です。
特に空腹時に食べてしまうと急激に血糖値が上がり、危険な状態になる可能性も。冗談抜きで、海外では亡くなるケースも報道されます。
特に子供には「できれば与えないほうがよい」とも言われているので、おやつの量には十分気をつけましょう。
大人の場合、1日に食べても良いライチの量は、台湾の報道をいくつか見るとおおむね「1日10粒くらいまで」となっています。食べすぎると喉の腫れやアレルギー症状が出る場合もあるので、どんなに美味しくてフレッシュでも、ほどほどにしておきましょう。
こんなふうに、台湾のライチは多くの人たちの手と目で確かめながら、安全に日本へ届いています。
来年旅行が解禁になっていたら、ぜひ台湾へ、旬の季節に枝付きの生のライチも食べにきてくださいね。
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