台湾で一番好きなのはパイナップル。日本人にも台湾人にも、どうして?と不思議そうにきかれるけれど、理由を話せばわかってもらえる。
台湾で一番好きな食べ物はなに?
と聞かれて「パイナップル」と答えると、日本人は「へえ」と驚き
「そんなに美味しいの?」
と尋ねてくれます。そんな時、私は台湾フルーツの里・屏東のパイナップル畑のことを思い出しながら説明します。
「台湾のパイナップルは芯まで柔らかいから、まるごと食べられるの。だからこっちでは、ドーナツ型に真ん中をくりぬく概念はないのよ。畑の真ん中でむいてもらったパイナップルは、果汁がボタボタ土に落ちてね……」
日本の友達はみんな眼を輝かせて聴きいり
「台湾パイナップルを食べたい!」
と叫びます。
一方で台湾人は、日本人の私に、何か料理の名前をあげることを期待しているみたい。パイナップルと澄まして答えると「ファッ?!」と驚くけれど、かくかくしかじか、いかに台湾のパイナップルを愛しているか説明すると、「そうでしょうそうでしょう。台湾の果物は美味しいでしょう」と鼻の穴膨らませて得意顔になるから可愛い。
思い出のパイナップル畑は、台北から高鐵で高雄・左営駅へ出て、車でさらに南下。屏東へ向かうと、地面から緑の葉が伸びる畑が地平線の向こうまで広がって見えてきます。
農家の方に案内していただいて、畑の中を見ることができました。
畑から食べごろのパイナップルを選んで、熟練の手つきで皮をむいてくれました。日焼けした農家さん。息子さんと一緒にパイナップル畑を守っています。
大きく縦にカットしたパイナップルの実を差し出されて、手で受け取り畑の真ん中で食べました。今採ったばかりの果肉は温かく、土と太陽の恵みが生き生きと輝くようで、冷やさなくてもそのままで美味しい。噛むと果汁がボタボタと落ちて、足元の土に戻っていくかのよう。芯まで甘く柔らかく食べられる台湾パイナップルは世界一。金色に輝く王冠のようでした。
仕分けしたマンゴーの籠の横で、うーんと伸びをするわんこ。
玉荷包ライチも色づいていました。こちらももうすぐ収穫が始まります。
マンゴーもライチも台湾の宝物、パイナップルは王冠の如し。台湾へ食べに来てね。日本宅配もあります。
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