動向を、SNSで知らせない友達が増えてきました。
いいねやハートのマークは、指先ひとつで流れてしまうしね。あえて発信はしないスタイルが、これからもっと増えていくかもしれません。
コロナの感染者が増えたり減ったり、こんなご時世だから本人だけでなく家族になにがあっても不思議じゃない。
今年になって、FacebookやInstagramに投稿をしなくなった友達が、何人もいます。
あれ、大丈夫かな?まさかコロナ?と気になって
「元気?」
と個別にメッセージを送るとすぐに
「げんきげんき!お茶しよ、あそぼ」
と返事が来るからほっとする。入院したり、家族の介護で実家に戻っていたり、何かの理由で拘留されていないのがわかれば、なによりです。
個別に連絡して話す。約束して会う。昔ながらの、普通の方法。
「FBは控えているの」
と、SNSから離れた友達はすっきりした顔で言いました。
今では中高年の社交場と化したプラットフォーム、台湾では利用者数も多いので、知人や親せき、存在を忘れていたような人にまで「あれやこれや」を言われたり、そういう人たちの「あれやこれや」を目にするもの面倒くさくなったのだそう。
「わかる」
私も笑いました。
住まいを他国に移し、SNSでは一切その件に触れない友人たちもいます。
「遊びにおいで。ゲストルームも用意しているから」
狭い街から暑い国へ移動した友人からのメッセージ。ただの文字だけれど、彼がのんびり笑っているのがわかるから、ほっとする。どうしているのか確認して、私自身が安心したかったのかもしれない。
彼が安定してのびのびと暮らせていることに心から安堵しました。
いちいち発表や発信をして不特定多数の、誰だったか覚えていない人にまで動向を知らせて得るいいねやハートのマークは、指先ひとつで流れていきます。
発表しなかったこと、水面下でのびのびと泳ぎ、呼吸して、自然にいられる人たちとの個人的な「げんきげんき」「あそぼう」に私自身ものびのびと呼吸をして笑うことが、これからもっと増えていく気がする。
みんなが元気で笑ってのびのびとしているのなら、それで全然かまわない、むしろその方が面白いです。SNSでわかったつもりになるよりも、ちゃんと会ってしゃべって笑ったり泣いたりするほうがずっと楽しいとわかるから。
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