台湾発、グアムのホテルでワクチン接種とバケーションのパッケージが大人気。発売から3日間で予約1000人超え、すでに完売やウエィティングのコースも
台湾発・グアムへのワクチン接種とバケーションのパッケージが話題です。検索ホットキーワードにも急上昇、人気が伸び悩むパラオへのトラベルバブルを蹴散らしたようです。
グアムはワクチン接種支援プログラムAIR V&V(Vaccines & Vacation)を企画、外国人旅行者もグアム島へ入境してワクチン接種が可能になる。ツアーは7月初旬からスタート、最低価格はひとり5万元でおつりがくるもの。
ワクチンバケーションがトラベルバブルを蹴散らした。
鳳凰、雄獅の2大旅行社が販売を開始したグアムのワクチンバケーションツアーは発売3日で予約が1000人を超え、7月6日の第一弾はすでに完売。長らく閑古鳥が鳴き続けた旅行会社に活気がよみがえっている。国内のワクチン接種は進度がゆるやかなため、多くの人がアメリカ本土への渡航接種を選択、5、6月のアメリカ行き航空券は販売数が跳ね上がった。
今回グアム島観光局が今週ワクチン接種とバカンスの2大テーマを兼ねた「Air V&V Guam」を公布すると大きな話題になり、「グアムワクチン」はホットキーワードに上昇している。雄獅、鳳凰がサイトにアップしたグアム島フリー旅行の行程では、グアム側が指定するホテルに宿泊し、価格は5万元以下に抑えられている。雄獅では4便、鳳凰は3便を設定しており、雄獅の7月6日出発第一弾はすでに完売でウェイティングリストのみ。鳳凰も予約は8割を超えた。
雄獅旅遊のブランド戦略担当游國珍総経理は「ワクチンバケーションはパラオのトラベルバブルより集客力がある。グアム政策の支援でホテルでワクチンを接種でき、3.5時間のフライト、航空券もアメリカ本土に比べて抑えることができるので、手頃な選択肢といえる」と述べている。
鳳凰旅遊の卞傑民総経理は「知らせを受けて直ちに専門チームを立ち上げ、4泊5日のグアム島航空券+ホテルのパッケージを作成した。ツアー発売開始と同時に予約が入り、今のところ400件以上の申し込みを受けている」と状況を説明している。
卞傑民総経理によると、申込者は接種順「第9類」(注1)以降の個人やファミリー、会社などからが多い。今後しばらくワクチン&バケーション熱は続くとみて、エバー航空に大型機のフライトを相談し、旅行業界に活気をもたらしたいと考えている。
注1:台湾の公費によるワクチン接種順位は今のところ1~10類に分類されています。
特殊な職業でもなければ既往症もない学生や働く世代は、順番がいつ回って来るのかわからないのです。
ちなみにこちらが、6月23日現在、7類までの接種情況。9類、10類はいまだお呼びがかかっていません。
それにしても、りんご日報のグラフや図解はわかりやすいですね。
國內已165.3萬人打疫苗!人口涵蓋率7% 醫護防疫人員接種率近8成
グアムへのワクチン接種バケーション ポイントは
- 出発日は7月6日(火)、10日(土)、14日(水)
今後追加される可能性もあり。 - 価格はひとり45,900元と49,900元の二種類。
ホテルは「Dusit Thani Guam Resort」「The Tsubaki Tower」「Hotel Nikko Guam」などから選択。 - 「自由行動」となっていますが、グアムの対策では7日間の隔離が必要。
つまりホテルからは出られない。
それでもパラオのトラベルバブルで決められたコースを周るより、オーシャンビュールームでのんびり、ワクチンを打てるほうが「お得」感があるのかもしれません。 - パッケージ費用にワクチン接種は含まれていない。別途手配と追加費用が必要?
- 台湾帰国後、14日間の隔離が必要。
- グアムとの時差は2時間、フライト3.5時間、費用も5万元以内。アメリカ本土へ行くより心身&お財布の負担もかなり軽減されそう。
Guam visitors bureau 6月23日プレスリリース(日本語)
いつか墾丁や太魯閣のリゾートステイ&ワクチン接種……なんてないか。
ワクチンは政府が管理しているし、台湾内でそれをやったら、打てる人と打てない人の格差があからさますぎるし。
ワクチン接種済の証明があれば大手を振ってどこにでも行ける世界がくるのかな。
何も怖れず、ただ深呼吸して昏々と眠る、本物のバケーションを楽しみたいものです。