日本と台湾間で旅行再開「トラベルバブル」を前向きに協議中!台湾やシンガポール、韓国、タイなど旅行の往来が再開した「トラベルバブル」の条件をまとめてみました
現行の規定でいえば、台北に住んでいる私が日本へ帰ってもまず14日間の隔離、台湾に戻ってさらに14日間も民間の防疫ホテルで隔離が必要です。片道切符ならともかく、日台往来で約1カ月の隔離など、どう見繕っても出来ません。
そこへ先日、台湾の感染症指揮センターから「春節の隔離規定を緩和するよ」とお触れがあったので「やったー!」と最大限に飛び上がるために中腰にかがんで待機していたら
「台湾入境後、ホテルでの隔離を14日間から10日に短縮してあげる。残り4日は自宅隔離でオッケー」。
かがんだ体制から尻もちをつき、立ち上がる気力もなくそのまま大の字に伸びてふて寝しました。
2022年の春節には、2年ぶりに台湾から日本へ一時帰国ができると願ってた。信じてた。夢見てた。結局、来年の夏までは日本と台湾、旅行の行き来なんて無理なのでしょうか。
本当に私たちこのまま、どうなってしまうのだろう。
生まれてこのかた、家族、血縁者と2年以上会わずにいる経験は初めてのことで、それでも生きてはいけるけど、生きているだけでも十分なんだけれどさ……
呆然としつつ、ちょうど11月11日のバーゲン時期だし、買い物でもするか……とショッピングサイトをみていたところに
「台湾と日本がトラベルバブルについて前向きに話し合っている」
というニュースが入ってきました。
とはいっても、私の周りではそれほど話題にはなっていません。毒気を抜かれて大人しくなってしまったのか、もうぬか喜びをしたくないからなのか。
でも、先日も(もううちらには永遠に順番まわってこないんじゃ)と待ちくたびれ諦めムードにあごの先まで浸かっていたところに、いきなりワクチンがどっと来て、みんなあっというまに、ワラワラと接種をしにいった。もしかしたら急にトラベルバブルで国境が開き「さあ、旅にお行きなさい!」となるかもしれない。
そんな時しりもちをついたまま、出遅れないように。
「現状の日本ー台湾間往来」と「トラベルバブルって何だっけ」のまとめとおさらいしておきます。
Contents
日本ー台湾の往来再開、トラベルバブルに双方前向き
2021年11月5日のニュースで、
「日本のコロナ感染状況が落ち着いたため、台日トラベルバブルについて双方が前向きに協議中と感染症指揮センターの陳時中指揮官が述べた」
と伝えています。
「トラベルバブル」は香港とシンガポールが実施しようとしては立ち消えになり、台湾は21年の夏にパラオとの間で「トラベルバブル」を始めたものの、なんとなく盛り上がっていません。
「ただ旅行をするために高いお金を払って制限付きのツアーに参加するより、本当に行きたいところへ行けるまで我慢して待つ」
という意見もありました。
「トラベルバブル」泡と呼ばれる由来
「トラベルバブル」の由来は、ニュージーランドの首相がSTAY HOMEではなくSTAY BUBBLEをと呼び掛けた後にオーストラリアの往来を再開、これを両国をはさむトランス海を跨ぐ泡にたとえた「トランス・タスマン・バブル」なのだそう。ワクチンの接種完了や陰性証明など、安全なバブルの中に入った状態なら旅ができる……ということでしょうか。
「トラベルバブル」実施の例
台湾ーパラオ
入国・帰国後は14日間の隔離が免除される。
出発直前のPCR検査で陰性証明が必要。
対象は団体旅行のみ。
韓国ーサイパン(実施中)、シンガポール(11月から)
入国・帰国後は14日間の隔離が免除される。
両国の国民とその外国人の家族が対象。
保健当局が承認した新型コロナウイルスワクチンの接種完了から14日以上経過が条件。※韓国は、11月15日からシンガポールとのトラベルバブルも始まる予定。
シンガポールーオーストラリア(準備中)
入国・帰国後は14日間の隔離が免除される。
ワクチン接種を完了した留学生、ビジネス関係者が対象、その後観光客の受け入れが始まる見込みと10月下旬に報道あり。
シンガポールー香港は延期になって音沙汰なし
本来は21年5月に始まる予定でした。双方で感染拡大と収束のタイミングがあわず、数回延期になったまま。香港は中国本土との往来回復を優先して、よそとの話は後回しになっているようです。
タイ バンコクやプーケットで外国人を隔離なしで受け入れ
21年7月から「サンドボックス」でプーケットやクラビなどのリゾートで外国人観光客の受け入れ開始。
11月1日からは日本を含む63の国と地域を対象に、入国時の隔離を免除。
渡航14日前までにタイ政府かWHOが承認した新型コロナウイルスワクチン接種完了。
入国申請システム「タイランド・パス」への登録義務。
在タイ国日本大使館のサイトを見るとさらに詳しい記載があります。
11月1日(月)からのタイ入国の隔離免除国・地域の発表について(タイ外務省及びCCSA発表)
トラベルバブル、ウィズコロナ・アフターコロナの旅行条件
上記タイ国日本大使館の隔離免除条件が、これからのトラベルバブル、コロナ後の旅行に必要になるかもしれません。まとめてみると
①該当国やWHOが認めた新型コロナウイルスワクチンの接種を2回、完了後14日以上経過している
②ワクチン接種証明、英文か該当国の公文書言語で記されたもの
③渡航72時間内のPCR検査陰性証明
④入境時のPCR検査
⑤滞在国が指定する入国管理アプリなどのダウンロード
さらに外国人の場合は、オプションで海外旅行保険の加入証明が必須になるかも。
「米国でコロナにかかり治療費5千万(ドルか円かは不明)」
という恐ろしい話しも耳にしますし、自己防衛、掛け捨ての海外旅行保険を購入するときの「何も起きない、でもお守り替わりに」という言葉がここで蘇るようです。
台湾入境、隔離にも厳しい条件(21年11月7日現在)
入境と隔離、現行では
・入境できる外国人は台湾の居留証所持者か台湾人の家族のみ
・指定の防疫ホテルで14日間の隔離検疫
(以前は可能だった在宅隔離も不可に)
21年12月14日~22年2月14日の条件緩和
日本など、非重点高リスク国からの入境者はホテルでの検疫が14日から10日に短縮、その後在宅検疫も可能。
結局10日も自腹で検疫ホテルに入らなければならない!
春節に日本へ一時帰国の夢は、ここで儚く散りました。
そもそも日本側が認めている「ワクチン接種証明書発行」のリストに、台湾は入っていません。(21年10月29日現在)
海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧
散々ぱら台湾へアストラゼネカを送り付けておいて、なぜ?
でも「日台トラベルバブル」が成立すれば、ワクチンを接種しPCR検査で陰性を証明するなどコンディションを整えて日本へ一時帰国へのハードルが一気に下がりそうです。
あとクリアしなければならないのは、日本へ行く気満々の台湾のみなさんとの航空便争奪戦。日本に家族がいる人がみな、争いに敗れ傷つくことなく無事に帰省できますよう!
ちなみに現行の入境条件春節バージョン、詳細は交流協会のサイトから。
非重点高リスク国から入境する者は、最初の10日間は防疫ホテル又は自費で集中検疫所に滞在し、残りの4日間は自宅に戻って在宅検疫を行うことができる。
三、非重点高リスク国から入境する者に関連する検査措置
(一)入境時には、現行の措置に基づき、PCR検査を行う。
(二)検疫期間中の9~10日目に追加でPCR検査検査を行う。各地方政府は、現行の検疫期間満了時のPCR検査にならい、病院でのPCR検査を手配、又は各地域の情況に応じてPCR検査を計画する。
(三)PCR検査の結果が陰性だった者は、検疫期間の11日目(入境日+11日)に防疫タクシーに乗り、自宅又は親族・友人宅に戻り、11日目から14日目までの在宅検疫を行う。
(四)在宅検疫の期間満了1日前に、規定に基づき再度PCR検査を行い、その後の自主健康管理期間の6~7日目においては、抗原簡易検査を行う必要はない。
いつまでもこんなことやってられるかい。てやんでい。
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