台北に初めて来た時、龍山寺の近くの夜市でご飯を食べようと連れて来られ、
「もう二度と来たくない」
と思いました。それ以来、仕事でやむを得ない場合以外には、絶対に近づかないようにしています。という前提のもと、新しくできた「新富町文化市場」に出かけました。
私は特に霊感が強いわけでなはいのですが、事故現場や何かがあった場所、鍾乳洞やお寺の近くでは具合が悪くなることがあります。パワーストーンの店も、注意深く入らないと頭痛がしたり、呼吸が苦しくなってくる。
龍山寺周辺が大好きで良く行くという友達も大勢います。彼らは、ぶれたり惑わされることがなく、自身を強くしっかり持っている。だから、周りの「気」にやられることが無いんだと思います。私がへなちょこなのであり、エリアが悪いわけじゃない。合う、合わないは、自分で気をつければいいだけのこと。
新富町文化市場は、1935年に建設が始まった「新富町市場」の跡地をリノベーションした施設です。古い門がそのまま生かされ、市場の歴史や、ミニチュアを観ることが出来る、小さな博物館のよう。真っ白で、すっきりした空間でした。
ミニチュアで、かつての市場の様子を再現しています。
こちらは実寸大。製氷室だったそうです。ちょっと見ただけでは、何をする場所なのかわかりませんでした。
新富町文化市場の中にある、明日咖啡MOT CAFÉ。
市場時代の門もそのまま残されています。
雨に降られて蒸し暑かったので、コールドブリュープレスのコーヒーと、チーズケーキを頼みました。チーズケーキは爽やかで、ここにたどり着くまでちょっとしんどかった気分も、さらっと晴れたみたい。お店の方も、すっきりした、優しい静かな対応で居心地良い。
蒸篭をランプシェードに。面白いアイデアですね。
新富町文化市場へ入るには、現在も活気づいている傳統市場を通り抜けます。まるで、突然ぽっかりと現れる、異次元のようでした。
一緒に行った台湾人の友達が、帰り道に市場の中を歩きながら「こういうところは、苦手なの・・・」
とつぶやきました。「でも、カフェは気持ち良かった。ここにワープして来られたらいいのに」とも。
日本人、特に男性は匂いでやられてしまう場合もあるかもしれません。市場に慣れていない方、デリケートな人には、ここへ辿り着くまでが茨の道になる可能性もあります。ぶれない、屈強な方、リノベ建築、日本統治時代の文化歴史に興味のある方には、市場から急に開ける感じが面白いし、お勧めします。古い場所に、完全に新しい、今の台北のカフェがある不思議体験。
明日咖啡MOT CAFÉ
萬華區三水街70號 新富町文化市場内 02-2302-3779 火~日 10:00-18:00(月曜休)
新富町文化市場
※店舗情報は訪問、掲載時のものです。お出かけ前に営業状態をご確認ください。
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