台湾の人は通販が大好き。私も台湾に来たばかりのころは、まとめ買いをすると商品の金額や送料がお得になる「團購」の渦に喜んで巻き込まれていました。
台中のクロワッサン、高雄のチョコレートケーキ、基隆のお菓子と台湾中の美味しいものをみんなで取り寄せるのが楽しかった。でも結果としてだいぶ太ってしまい
「あなた、台湾に来たばかりのころより大きくなったわね」
と笑われたのを機に、人の購買意欲の波にのらず、自分が本当に欲しいもの、必要なものだけ吟味して取り寄せるように心がけています。
といいながらもここ数日の暑さで買い物へ出るのが億劫だったため、やたら通販を使ってしまった。荷物を受け取ってくれる管理所のおじさんに「買い物ばっかりして!」と呆れられたので、今日は台湾での通販生活について、私なりの使い方をまとめてみました。
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コンビニ混雑は通販商品のレジ受け取りがお得だから?
台湾で供給過多と言われるコンビニですが、荷物受け取りの人たちでレジが混雑することもしばしばあります。
まとめ買いで一定額以上利用すれば送料が無料になるけれど、少しのものであれば、宅配よりもコンビニ受け取りのほうが送料が数十元安くなるからですね。
日中不在だったり、荷物を預かってくれる管理人のいない集合住宅に住んでいる場合、家族や同僚に受け取ったブツのことを知られたくない時にも、最寄りのコンビニ利用は便利なようです。
私が今住んでいるところの管理所は、毎日通販の荷物が山積みになっています。特に目につくのはPC Homeの大小さまざまな白い箱。生活用品から衣類、食品なんでも通販で買えるので、行動範囲の中では手に入りにくいものや猫のトイレの砂などかさばって重いものを取り寄せるために、私も利用しています。
通販でメイドイン台湾を探す
最近PC Homeで買ったのは、トマトジュースの1リットル4本セットでした。
台北市内に山ほどあるコンビニも、プレーンなタイプのトマトジュースは取り扱いが少ない。扱いのあるスーパーマーケットまで行って買いだめするのは重くてしんどいし、暑い時期や雨の季節こそPC Homeを利用します。
そして、台湾各地のある良いもの、メイドイン台湾を手に入れられるのも通販のありがたさ、楽しさ。私が来台初期に大型化したのも、中部や南部のお菓子が美味しかったせいでした。
大同電鍋のオンライン限定色や、屏東の農園が作るカカオのチョコレート、農家直送の有機米など、メイドイン台湾の通販は眺めているだけでも楽しいし、ストーリーや作り手の思いを知ることもできます。大事に使ったり、味わって食べたいものを吟味して見つけられるので、台湾生活ならではの潤いにもなっているのかな。
https://mimicafe.net/tainan16/
オンライン市場に出ていないものを取り寄せる
先日出かけた高雄で、「琥珀帆布」のドリンクホルダーを買いました。
台湾政府の方針でこれまで無料だったビニール袋が有料になったこともあり、近頃はさまざまなデザインのドリンクホルダーが売り出されています。
コーヒーやジュースのドリンクスタンドが多い台湾ならではのホルダー、「かわいいなあ」とは思っていたものの、これというものが見つからずにいた矢先の出会いでした。
ところでこの「琥珀帆布」、会計の時に尋ねたところ、店舗は高雄のみとのこと。台北には出店していない、南部ならではの希少価値なモノと出会ったのが嬉しくてインスタグラムにアップしてみると、日本のお友達から反応あり。ちょうど彼女が台湾に来る予定があったので、お土産に渡したいと思って「琥珀帆布」のネットショップを見てみたところ、私が購入したパターンのものはオンラインには出ていませんでした。
でもここは台湾。対応してくれるかもしれないと望みをかけてメールで問い合わせると、「ありますよ、送れます」とのこと。商品名と欲しい個数、商品と送料の合計金額を確認して指定の銀行口座に入金、翌日には発送してもらえました。
わたしの台湾通販ブックマーク
わたしが台湾でブックマークに入れている通販・オンラインショップはこちらです。各社それぞれの強みや特色があるので、用途に合わせて使い分けをしています。
PC Home https://24h.pchome.com.tw/
台湾で商品名を検索すれば、ほぼ筆頭に上がってくるのがこのPC Home。食品から衣類、生活用品など多数網羅しているので、ありがたい反面、モノが溢れすぎて商品を探しにくいと感じることもあります。なので、自分の購入履歴を利用して注文することが多いです。
Yahoo!拍賣 https://tw.bid.yahoo.com/
PC Homeでは品切れになっているものが見つかることもあるのがこちら。うちの猫が好むものが台北では見つけにくかったのですが、ここで新竹のペット用品ショップに出会って、定期的に利用しています。
登録の手間が面倒だったけれど、個人情報保護のためには仕方ないですね。
momo https://www.momoshop.com.tw
こちらでは家具など大ものを買いました。PC Homeと価格や条件面を比較して、利用しています。
直接跟農夫買 https://www.buydirectlyfromfarmers.tw/
台湾各地の農家から直接買い付けが出来るサイト。季節の果物や野菜、お米、蜂蜜などの加工品もあって、自宅使いやお土産探しにも重宝しています。
日出 http://www.dawncake.com.tw/
台中の「宮原眼科」が有名になった「日出」のパイナップルケーキは、ここぞという時の贈り物や差し入れ、お土産にしています。
特に男性から好評なのね。食通の方、日本中の銘菓や美味しいものを食べていて、普段はあれが欲しいとめったに言わない方たちからも「あのパイナップルケーキは美味しかった…」とそっとアンコールが寄せられるほど。パッケージも美しいので、女性陣からも毎回好評です。
こちらも台中のみの店舗なので、私は通販で台北に取り寄せを。日本や香港にも配送できるから、海を隔てた友達へ、中秋節やお祝い事の贈り物にも出来ます。香港にいた頃からもう10年以上こちらを利用していますが、一度もミスやトラブルは起きていないので、味も手配面も、完全に信頼しています。
余談:日本の書籍は取り寄せ派?電子書籍派?
日本で発行されている本や雑誌を読みたい時、今までアマゾンを利用することが多かったのですが、何しろ国際送料の高さが悩みでした。また、できるだけ持ち物は少なくしたい、移動中の時間に読みたいと思うようにもなって、最近は「Honto」の電子書籍を良く利用しています。
アマゾンのKindleでは電子書籍化されていないタイトルが多く、あっても「お住まいの国では利用できません」と出ることが多いけれど、Hontoはそれがないうえ、メンバー登録すると電子書籍の割引クーポンを利用でき、お値段もお得になるからです。
たとえば今、私が購入を検討している8/7発売予定の「おっさんずラブ公式本」。
アマゾンでは紙媒体のみ取り扱いで、本体1350円(税抜き)+送料900円で、合計2250円。8/4日現在Kindle化はされておらず、リクエスト受付中とのこと。
Hontoでは紙媒体同額、電子書籍なら1300円の予定でした。もちろん送料はかからないし、発売開始後に電子書籍対象クーポンが適用されたら、もっとお得になるかもしれません。
※8月7日追記:台北時間の午前1時すぎ、電子書籍20%オフのクーポンとポイントを利用して、1000円で購入しました。発売日になった途端に読めるのも電子書籍の良さかもしれません。
https://honto.jp/ebook/pd_29158863.html
紙の本はどうしても劣化してしまうし、特に雑誌やムックは、時期が過ぎれば真っ先に処分対象になりがち。手元に実体を残したい場合を除いて、取り寄せの送料やタイムラグなし、きれいな状態でいつでも見ることのできる電子書籍は「アリ寄りのアリ」と、最近思うようになりました。
※8月17日追記:別の紙書籍をアマゾンで注文したところ、台湾内の運送会社から「台湾税関に注文者の中文氏名と身分証番号を連絡しないと通関できない」とメールで連絡がありました。紙書籍を取り寄せるのは久しぶりだけど、以前はそんな手続きいらなかったから不信に思い運送会社に問い合わせたところ、「去年の夏ごろルールが変わった」とのこと。これではますます電子書籍に傾くな…。
それでも、日本へ一時帰国する時には書店をゆっくり巡る時間を必ず作るようにしています。
検索では出会えない、本そのものから立ち上る気配に気づいて手に取り、この本を読みたい、手元に置きたいと胸に抱える瞬間が、とても好きです。