台北から高鐵で1時間。週末に台中へ、5人で日帰り遠足に行きました。
一番の目当ては「台湾のウユニ塩湖」とも呼ばれる高美湿地の夕日。それまでは彩虹眷村や台中國家歌劇院、THE LIN HOTELなど、台中の名所を見て回ります。
高美湿地はちょうど天気も良く、夕暮れの逆光で何気ない写真でさえ「アー写っぽい」「私たちのデビューアルバムのジャケットね」と、みんなで大笑いするほど。
日程表や今回立ち寄った場所のメモをまとめておきます。
Contents
台北から台中へ日帰り旅行の交通手段
台中ではワゴン車をチャーター。タクシーもありますが、5人乗れるタイプを探すのも面倒だし、最後に高美湿地へ行くので、あらかじめ台中駅発着の手配をしておきました。
台中で実際に回った行程表
10:01 台北駅発
10:52 高鐵台中駅着
11:10 専用車で移動開始
11:30 彩虹眷村
外国人観光客も多く訪れる彩虹眷村。「彩虹爺爺」こと黃永阜さんが退屈しのぎに壁に絵を描きはじめ、今では村一帯が観光名所になりました。
12:05 台中國家歌劇院
2016年9月にオープンした台中國家歌劇院。大・中・小、野外劇場やVVG好樣グループによるレストラン、カフェ、売店などで構成されているサウンドスケープです。設計は伊東豊雄氏、劇場の音響設計は永田音響設計と、日本人のプロフェッショナルが大きく関わっています。
外観、内観ともに角がなく、スロープで構成された空間。
台北の國家歌劇院はクラッシックで好きですが、こちらでもいつか演目を聴いてみたいな。
16年のオープニングの時に、院内のレストランVVG Play Play 好樣玩藝兒で行われたパーティ。さすがVVGさんや…と度肝を抜かれるスケールでした。このレストランもまたゆっくり来てみたい。
西屯區惠來路二段101號
12:30 台中林酒店 The Lin Hotel Taichung
ホテルの名前を聴いただけで「セレブホテル」と予想した通りでした。
台中ではあちこちで真新しい高層ビルや豪華マンションをみかけ、「台中すげぇ…」「どんだけ金持ち…」と皆で感嘆しましたが、このホテルも「台中すげぇ」を象徴する一つ。台北でこういうタイプのホテルを造る場所や空間を探すのは難しいだろうなあ。
今回はロビー回りだけ見てきました。ロビー奥のビュッフェレストランの混雑に恐れをなしつつ、撤収。いずれ客室も見てみたいです。
西屯區朝富路99號
13:00 法森小館
なぜ台中に行って洋食なのかと問い詰められそうですが、フレンチです。一度夕食で行ってとても美味しかったのが忘れられなかった。今回のメンバーに「お昼にここはどうかな」と提案した瞬間、満場一致で決定しました。
こじんまりとしていますが、きちんと制服を着た穏やかなスタッフの対応、お料理の美味しさ、奢らず静かで感じの良い客層もふくめて、心地よく食事を楽しめるレストランです。
週末に利用したので、コースは980元から。平日はもう少しリーズナブルに楽しめます。前菜やメインも豊富ですが、メニューによっては追加料金がかかることも。ワインなども頼んで、ひとり2000元でおつりが来る程度の予算です。
フレンチはお高い、口に合わなかったら絶望的な時間を過ごさなければならないなど不安もあって、私はあまり好んで行かないけれど、ここだけは好き。
一緒に行った友人たちも大喜びで、ここに食事のためだけでも台中に来たいね、と話し合いました。
西區大忠南街42號
美味しいフレンチの昼食は楽しすぎて、長居してしまいました。全員集まることができるのも久しぶり。ワインを飲みながらのんびりする時間を満喫してしまい、昼食の後に時間があればと予備スケジュールに入れていた場所はまた次回にしました。きっちりのスケジュールで回るより、その時の状況や気分でのほほんと出来るのも車チャーターの良いところ。
審計新村 西區民生路368巷4弄8號
綠光計畫 Green Ray西區中興一巷2號~26號
忠信市場 西區五權西路一段67號
春水堂創始店 西區四維街30號
17:00 高美湿地
今回の台中の目的は高美湿地の夕陽を見ること。
せっかく行くのだから日没前には到着していたいので、日没や、干潮・満潮の時間を調べておきました。高美湿地のサイトでもカレンダーの日付から確認することができます。
市内から車で50分、今回の車チャーターは湿地までのアクセスを考えてのこともあったのだけれど、週末は湿地前まで自家用車で入ることはできません。車は湿地まで往復するシャトルバスが出る駐車場で待ってもらいました。
桟橋から人がこぼれ落ちそうなほどの人出だったけれど、潮の曳いた湿地の中には入らない人もいるので、歩いたり、写真を撮ったりするのは難しくありません。
桟橋の途中から眺める右手には、草原のような景色も。
風が強く吹く中、広々とした場所で水平線のパノラマを眺めるのはとても気持ちが良かった。
逆光で陰になる写真は面白かった。何気なく撮った写真も「これCDジャケットに使えそうじゃない」とみんなで大笑いしたほど。シャワーなどの施設はないので、靴や脚が汚れた時の対策用にタオルや水を用意しておくとよいでしょう。
18:15 森果香 Moricaca
高美湿地から高鐵台中駅まで戻るまで少し時間に余裕があったので、大好きなお菓子屋さん「森果香」に寄りました。
台中といえば台湾の菓子処。パイナップルケーキや太陽餅の老舗、宮原眼科など台湾ならではのお菓子屋さんも沢山あるけれど、あえての洋菓子店・森果香です。
好きだから。
Ruins CafeのオーナーWillさんとPongPongちゃんの結婚式でいただいた引き出物「喜餅」がこの森果香のものでした。見たことのないパッケージ、しかもわざわざ台中のお店?と不思議に思ったのですが、これまでの喜餅の概念を覆す美味しさに「さすがおしゃれで心のこもったふたりだわ」と感動。それから自分でも取り寄せたり、JETROの台湾で日本食材を使用するお店紹介サイト「Taste Of Japan」に推薦して、取材に伺ったりもしました。
https://www.tasteofjapan.jp/restaurants/detail/3120
焼き菓子も生菓子も美味しい、北海道から取り寄せる素材のチーズ系も「ふふ…」と笑って無言になる幸福感に浸れます。私が特に好きなのは手前の「抹茶雪之果」と、奥にある「珍珠檸檬」。
台湾内なら通販で取り寄せが出来るので、お持たせやプレゼントにも喜ばれます。甘すぎないけど甘くて可愛い大人スイーツ、自信をもって推薦します。
19:25 高鉄台中駅着
19:39 高鐵台中駅発
20:29 台北駅着
10年前の台中は宮原眼科の本元である「日出」で買い物をするくらいで「暗いな…何すればいいのかな…」と困ることが多かったけれど、今は見どころだらけ、行きたいところがたくさんあって日帰りどころか、一泊してもいいくらい。
また気軽に遊びに来よう。