台北の故宮博物院が2020年から拡大改築のため3年間閉鎖するというニュースが流れ、ちょっとした騒ぎになりました。
現状と故宮の見直し、アクセスや料金情報、参観しやすい時間帯、近くの素敵なレストランをご紹介します。
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台北故宮博物院、2020年から拡大改築工事のニュース
11月12日の立法会で、「故宮が閉鎖して拡大改築、閉鎖中は、台中にある「故宮南院」をメインに展開する予定がある」ことが取りざたされ、観光業界は猛反発。臺北市觀光傳播局も「台湾観光の入り口は台北。観光客の9割がここからスタートする。団体旅行は6ヶ月前から手配が始まるのだから、故宮は情報を前倒しで出すべき」と話しているとのこと。
故宮閉館恐衝擊觀光業 觀傳局這樣說
初めての台湾 台北旅行のツアーなら、故宮博物院見学のコースは人気があります。フリーで来ている方も「行ってみようかな」と言う方が多いので「どうぞ行ってらっしゃい、午前中の早い時間帯、開場直後が見やすいですよ」と私は答えていました。
台湾にあるふたつの故宮。台北を閉鎖して台南で対応する、そんなことが起こりえるのでしょうか。
故宮南院とは
故宮南院の場所とアクセスを台湾全体図で確認してみましょう。
故宮南院は高鐵嘉義駅から10分ほど。台北から嘉義までは、高鐵(台湾新幹線)で約1時間半です。
台北から日帰りで行くことは可能だけれど、行って帰ってくるだけでも少なくとも半日は必要でしょう。台北2泊3日の旅で、わざわざ故宮へ出かけるチャンスは少なくなる恐れがあります。
カウントダウンのサインがマイナス!台湾工期は遅れがち
南院の建設中、とっくに完成予定を過ぎている頃に現場前を車で通りました。
ゲートの前には「オープンまであと何日」と予定日までのカウントダウンを示すサインが出ていたけれど、なにしろ予定を過ぎているから表示される数字はマイナス何百日という代物。
「あんな表示は外せばいいのに。自虐なの?」
と、同行者たちと苦笑いしたものです。
南院だけでなく、台湾の建築関係は工期が遅れがち。それを思うと、「2020年から3年」は難しいのではないかと心配にもなります。
故宮側が緊急発表「閉館しません、展示しながらの拡大改築」
発覚の翌13日には、故宮の陳其南院長が「行政院の<新故宮計画>では期間や閉館の必要性も未定。閉館は議題のひとつであり、唯一の選択肢ではない。閉館せずに、拡大改築工事と展示を同時進行する方向で進めている」と説明しました。
いずれにしても、2020年に何かしらの工事が始まるのは間違いなさそう。2019年の台湾旅行ではもう一度、故宮へ行きましょう!
故宮参観者は減少続き。人気の「翡翠白菜」も、今こそゆっくり見るチャンス!
観光局のデータによると、海外からの故宮参観者はこの2年減少傾向にあるそうです。2015年は海外からの旅行者の45%が故宮を訪れましたが、16年は42%、17年は35%。中国大陸からの観光客が減っていることも影響はあるとのこと。
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以前の故宮は九份と並ぶ「カオス」でした。4年くらい前、近くにいた「海外からの観光客男性」から肩にエルボーを喰らったことが私の心に影を落とし「故宮は混んでいる、怖い」と考えていました。
でもこのところ「海外からの観光客」が減少したせいか、去年訪れた故宮ではまさかの「翡翠白菜前にわたしひとり」のミラクルな状況に。以前は人だかりでゆっくり見ることも難しかった故宮の目玉と静かに向き合うことができたのです。それはほんの数秒のことでしたが、ぼーっとするほど不思議な時間になりました。
写真や動画の撮影も、ストロボやフラッシュ、機材、三脚を使わず、他の参観者の迷惑にならないようにすれば可能です。
書いていたら、久しぶりに故宮へ行きたくなってきました。台北郊外の士林は空気も良いので、秋冬に訪れるのも気分がよさそう。
2020年なんてもうすぐ、あっという間にやってきます。
国立故宮博物院 アクセスや営業時間
公式サイト: https://www.npm.gov.tw/ja/
住所:台北市士林区至善路二段221號
営業時間:8:30~18:30
金・土は18:30~21:00の夜間も参観可能
チケット:一般 350元
団体(10名以上)320元
国際学生証、台湾の永久居留証保持者 150元
65歳以上:75元
18歳以下:無料
アクセス:
MRT淡水信義線「士林」駅から
・タクシーで10分ほど
・紅30バスで「故宮博物院正館入口」下車
・255、304、815(三重-故宮博物院)、M1、小型バス18、小型バス19で「故宮博物院大門広場前」下車
故宮お隣のレストランで、ここだけの特別メニュー
お隣にある「故宮晶華」では、故宮の宝物を模したお料理も。リージェント台北の経営で、規模が大きく落ち着いたレストランです。ここで密会したいわ。
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