地震や台風、事故などの災害時に、現地に友達や家族がいる場合、心配になるのは当たり前のこと。
台湾でも地震や台風が発生するたびに、友達や家族、仕事で知り合った方たちからご連絡をいただきます。本当にありがたい。
私のように在住者なら、LINEや電話、メール、Facebookなどですぐに返事ができる。
でも、旅行者の場合、Wi-fiがない場所にいて連絡がつかない場合もあるでしょう。
心配したご家族から関係機関や企業に問い合わせが殺到して優先するべき業務に滞りがあったり、災害の中にいる本人にも負担になってしまうおそれが出てきます。
東日本大震災の時、台湾にいた私たちはニュースを呆然と見ながら、つながらない電話に崩れ落ちそうになっていました。あの経験があるから、海の向こうにもいる大切なひとたちに、心配をさせたくないと思っています。
不要な問合せをせず確実な連絡方法をとれるよう、出来ること2点。随時追加します。
Contents
緊急事態、安否を知らせるSNSを活用
Face Bookで災害の影響を受けた場所にいる場合の無事報告の仕組みがあります。みんながみんなFBのアカウントを持っているわけではないけれど、まずはこちらに安否をチェックしておけば、SNS上の知り合いや日頃連絡を取っていない友達にも知らせることができます。
とても簡単でした。
「Facebook 災害支援ハブ」にアクセス
https://www.facebook.com/crisisresponse/
世界各地の災害情報がリスト化されています。
今回は「Hualien(花蓮)」震源の地震で安否報告をするために、リンクをクリック。
「自分の無事を報告」ボタンをクリック。
これだけで、Facebook上に無事の報告が投稿されます。
無事を報告すると、FBからもこんなメッセージが。
投稿されました。私は記事公開を「友達限定」にしているので、一般公開はされません。
他にも、このページからボランティアを募る、名乗りを上げる、安否報告のリクエストなどもできるそうです。
ヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/516656825135759
外務省「たびレジ」に、 旅慣れた人こそ登録するべき
私リピーターだから大丈夫、旅慣れているから平気。と思うかもしれないけれど、旅慣れていて旅行会社を通じずに全部自分で手配していたら尚更、現地では誰も安否確認と報告をしてくれないです。
まして海外でネットに繋がらない環境だったら、家族や友達にも、安否を知らせる術もない。
万が一の時に安否確認が出来るようにしておきましょう。
ツアーでもフリースタイルでも、海外旅行をする時には、外務省のサイトから行き先を登録しておくといいと思います。
台湾気象局(地震や台風情報)、交流協会リンク
自分のために家族や友達を心配させない、泣かせない。関係機関の人に余計な手間をかけさせない。
事前登録をすること、自発的に安否を必要な人に知らせることで、大切な人を安心させられる。
最優先の業務に当たっている大使館等の公館や旅行会社に対して不要不急な問い合わせを減らすこともできます。
調べたり答えたりするのが仕事。でも、人力には限りがあって、最優先の業務は山ほどある。焦る気持ち、心配な気持ちは日本人なら多分一度や二度は持ったことがあるでしょう。
でも、自分の不安を解消するために、最優先の仕事の妨げになってはいけないと、私はいつも思います。
家族や友達を心配させない。泣かせない。自分のためにかけられる不要な手間は無くす。
そのためにも連絡先はしっかり確保して出かけましょう。
2019年4月18日13:01、花蓮地震で揺れた台北。4時間後の夕方、台北の路地にあるサロンのポーチでぐっすり眠っていた猫。