台北生活の日記

春節は台北で何をするの、日本や香港へ帰るの?

週末から始まる春節休暇に備えて猫の餌を買いに行くと、香港人のオーナーに
「春節はどうするの。日本へ帰るの?」
と尋ねられました。
冬になってからいろんな人に尋ねられ、そのたびに私は同じことを答えていました。
「帰らないですよ……。行っても隔離でしょ、友達や家族に会うのもお互いにリスクがあるし。台北に戻ったらまた隔離、そんなことするなら台湾で大人しくしています。
オーナーは?」
「本当は日本へ行こうかなとちょっと考えたんだけどね。飛行機もいろいろ、面倒だし」
ふたりいる娘さんのうち、ひとりは日本で、もうひとりは香港で留学、仕事をしていると言っていたので、日本に親しみがあるようです。
「香港には?」
「帰らないね。
考えてみたら、毎年春節には台湾に居なかった。今年は珍しくここで過ごすよ」
「香港にもしばらく帰っていないでしょう?」
「食べ物が恋しいね」
「わたし、明日は台北の茶餐廳に行きます」
「どこの?」
オーナーが身を乗り出すのでスマホを開いて店の情報を見せると「娘に教えて連れて行ってもらうから撮らせて」と画面を撮影し
「君たちのほうが、台北の店を知っている」
と笑っていました。
でも、オーナーが教えてくれた台北の中の危険な茶餐廳の噂は知らなかった。これは台北に根を下ろした、大人の香港人ネットワークならでは。

 

香港の茶餐廳 奶茶杯(ミルクティカップ)をお土産にする理由。「奶茶は香港の、俺たちの文化なんだ」香港の茶餐廳で奶茶や凍檸茶(アイスレモンティ)のカップやグラスが手元にあると、「香港にいるな」と実感できて、嬉しさに高揚する気持ちと街の空気に馴染ませてくれる、不思議な作用があります。香港文化を象徴する奶茶のカップをお土産にするのは、茶餐廳で出会ったおじさんたちが忘れられないせいです。茶餐廳コラムや雑貨店「黑地」の紹介も。...

 

春節に、台北に居たためしがない。
台湾の中部や東部、南部から家庭や仕事、学校の都合で台北に出てきた人たちは実家に帰り、長い休みをここぞとばかりに楽しむ人は海外へ繰り出していた春節休暇。
私も会社勤めの頃は、どんなに航空券が高くても、大手を振って休めるこの時期に日本へ一時帰国していました。
今年は、多くの人が海を越えない春節。故郷へ戻らない人たちは淡々と過ごすと思います。
戻れない故郷を思う人たちで、この春節は各国料理のお店が賑わうかもしれません。

MRT「國父紀念館」近くにある「風こみち」さんのシラス丼は、美味しく楽しく飲んで食べた後の、しめに。今年は春節も営業されるそうです。市場がお休みだからメニューに変更はあっても、それもこの春節だけのお楽しみになりそうです。

 

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|