台湾も、不必要な外出を控える日曜日。台北・西門町で、街から人の姿が消える奇跡を目の当たりに
新型コロナウイルス感染者が激増し、台湾に警戒レベル3が発令して一週間。400人も感染者数が修正追加され「確認集計が追い付かないほど切羽詰まっている」と震えあがり、ステイホームと厳しく言われている時に限って、私の命綱、コーヒー豆が切れました。
携帯用のアルコール消毒液残量をたしかめ、日焼け止めを塗り、日傘も持って、「必要な外出」と意を決して西門町へ出かけます。バスの中は、私ひとり。外を見ても、歩いている人はいる、車やバイクも走ってはいるけれど、まばら。
西門の駅前から蜂大珈琲までの間、誰にもすれ違わなかった。
日曜日の昼の12時、ほとんどの店がシャッターを下ろして、いつもなら店の中で忙しくしている蜂大の店の人が、珍しく表を眺めていました。離れたところから手を振ると、彼女も手を振り返して
「1袋?」
とひとさし指を立てて問いかけてくれたのでうなずいて答え、店の中には入らず、少し離れたところに立って待ちました。
私が時々買いに来るのも、好む豆や挽き方も覚えていてくれる人でよかった。おつりとコーヒー豆をくれる彼女は、ゴム手袋をはめていました。今日も晴れて、暑いのに。今までこんなもの、誰もつけていなかったのに。
西門も、帰るバスの中から見た景色にも、子供の姿は全くありませんでした。いるのは、用事のある大人だけ。
みんな家の中で大人しくしている。
こんなことが一日も早く終わるように、出歩かずに辛抱している。
友達の中学生の息子が50嵐のドリンクを冷蔵庫いっぱいに詰め込んで
「俺は外に出ない」
と宣言したらしい。ママは困惑していたけれど、私達は可愛いねと大笑いしてしまった。あんなに小さかった子が、決意して、準備して、しっかり考える少年になってる。フラフラ出歩いているのは私だけだったみたい。でも、おかげで西門町の奇跡をこの目で見ることができた。ニュースでは、マスクどころか服も着用しない全裸の男が駆けまわったり、マスクをしないギャルが買い物を拒否され暴れたりと、妙な人の話しも途切れない。妙ではないきちんとした人は、表に出てこない。いつの世も、どんな時も、きちんとしているひとは、目立たないものです。
西門町、午後12時過ぎの様子を短い動画Vlogにしました。
https://mimicafe.net/youtube_vlog/
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