台北生活の日記

朝起きたらガスが使えない。復旧予定が見えれば不安はなかった。

朝起きたらガスが使えなかった。
いつものように朝起きて猫の世話をしてコーヒーを淹れるためにガスコンロをひねっても、反応しない。風呂場のお湯も出なかった。昨夜遅くにガスコンロでお湯を沸かしてお茶を淹れたのに。ガス料金は払っているし、警告も来ていない。台北市が都市封鎖するとは聞いていないし、封鎖してもガスまで止まることはないだろう。電気や水道、インターネットは問題ないし。

朝のコーヒーを飲めないのは一大事だ。歯を磨き顔を洗うように、コーヒーがなければ一日は始まらない。台北ガスに電話すると、午後2時頃見に行くという。お腹が空いた。コーヒーが飲みたい。顔を洗い着替えをして日焼け止めを塗りマスクをつけて、ふらふらと外に出る。

このところ運動不足だから、住んでいるアパートではエレベーターを使わず階段で上り下りしていた。今朝はフラフラなので、久しぶりにエレベーターに乗る。エレベーター内の壁に、今日の午前9時から午後6時まで、ガス管工事のためガス利用不可のお知らせが貼ってあった。アパートの管理人にもその旨を確かめてから外に出てもう一度ガス会社に電話し、こういうわけなのでお騒がせしましたと断りをいれた。

開店直後のカフェに入った。しばらくボーっとする。暑いなと思う。今日の台北の最高気温は29℃の予報。外のテーブルで蚊に刺された。台湾の蚊は四季を通して活動する。日本から買ってきた虫よけスプレーの在庫は、このまま足りるだろうか。

カフェを出て近くのお弁当屋に行く。昼時、男性の行列が出来ていた。みな少し間隔をあけて並ぶ。蝦捲飯のお弁当をひとつ買った。ここのキャベツはニンニクがきつくて、いつも残してしまう。でも蝦捲はクワイの歯ごたえがあって美味しい。

ガスを使えないと、私は食事を作ることも、お湯も沸かすこともできない。家には電子レンジも電気湯沸かしもない。コメはガスで炊くほうが美味しいから、電鍋では炊かない。95元で買ったお弁当を家に持ち帰って食べ、食後にお茶を飲みたくて、大同電鍋に水をはったマグカップをいれて温めてみる。マグカップが熱いので取り出す時に注意する以外、問題ない。まろやかな味のお茶ができた。ついでに冷蔵庫から氷を出して、水出しコーヒーを作っておく。ガスが復旧するまでに一杯くらい飲めるかな。

 

 

2020年3月25日水曜日、東京オリンピックの延期が決まった翌日の台北は、いつもと変わらないように見えた。カフェにもお弁当屋にもコンビニにも、いつもと同じようにおなかを空かせたひとや、ひと休みしたいひとたちがいた。猫たちは気持ちよさそうにしている。

 

私はガスが使えないだけ、それも時間が決まっているから、不便だけど不安はなかった。代案はいくらでもある。台北では食べるものもコーヒーも外でいくらでも、何時でも買える。

今日、台湾衛生福利部(日本の厚労省に相当する)は、室内で100人以上、屋外で500人以上の集まりは控えるように注意した。新たな新型コロナウイルスの感染者は海外からの帰国者か、感染ルートが判明しているケース。マスク装着、手洗い、アルコール消毒を多くの人が心がけている台湾では、都市封鎖は発令されないだろうと私は考えている。

ガスは予定よりも早く復旧した。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせながら日が暮れて、海洋委員會のメッセージとイラストを見たら、涙が出てしまった。終わりの見えない不安、でも今は出来ることを頑張るしかない。どうかこれ以上むごいことが起きませんように。起こさないようにする。

 

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|