体調不良の日、メイドイン台湾のビスケとメイドイン香港の魔法瓶のお茶に護られ回復。
晴れて暖かい12月の台北、素晴らしい火曜日のはずがどうも体調がすぐれず。昼食をはさんで、気持ちの悪さがますますひどくなる。早めに帰ろうとバス停のベンチに座ったものの、フレグランス強めな人が同じバスに乗ろうとしていたので、一本見送り。弱った身で逃げ場のない車内、あのきつい匂いをやりすごす自信がありませんでした。同じ匂いの男女数人とすれ違ったので、香水ではなく柔軟剤の類かもしれない。
這う這うの体で家に戻り、薬を飲む前にレモンのビスケットを少し。温かいほうじ茶と。
嘉義への取材でお土産を買う暇がなく、高鐵の駅で慌てて選んだ福義軒の檸檬薄片。しっかりした厚みのある真空パックでみっしりまる見えでした。
何枚入りか数えなかったけれど、このボリュームで100元はたいへんお安い。薄くて素朴で、ちゃんとしてる。ほのかな檸檬の香り。こぼれても気づかない砂糖。ふたくちか三口で、静かに食べられるのもいい。安っぽいクラッカーやビスケットに感じる粉っぽさや不安な感じがしない。パックのジッパーもしっかりしているから、気が向いたときに少し取り出して食べても、最後まで湿気ずにいてくれました。
香港の雑貨セレクトショップ「黑地」がまだ石硖尾にあった頃に買った、駱駝牌(CAMEL)の魔法瓶。職人が手作りするCAMELの魔法瓶、シグネチャーはボディに入ったストライプだと教えられたけど、この色にほれ込んで、つるっとしたタイプを買いました。
先日久しぶりに駱駝牌をチェックしたら、大変好ましい色のコンビネーションの新しい魔法瓶が出ていて、それは香港から発送もしてもらえるし、三日三晩悩んだけれど、購入は見送り。グレーとピンクの組み合わせが世界で一番好きなので、これを見つけて高揚した記録はインスタグラムに残していました。
何度見ても、ぎゅっと蹲ってから背中がきしむほどのけぞりたくなるほど、好ましい色あい。でも私には、ほれ込んで買って、なのにしばらく放っておいたミントグリーンの魔法瓶があるじゃないの。
いま、自分のそばにあるものを大切にしよう。もっと何度も、沢山使おう。そう思いました。
それに、買うならできれば現物を手に取って見てからにしたい。職人が手作りする、そう数量も多くない魔法瓶。やっぱり欲しいと思っても、もう手に入らないかもしれない。
いつかまた香港へ行けて、その時にまだあのコンビの魔法瓶が並んでいるかもしれない。まだ黑地の移転先、旺角のお店にも行ってないのだし。
なるようになるさ。その時はその時さ。
ビスケットを少しと、魔法瓶から温かいお茶を飲み続けていたら、体調はずいぶん楽になりました。今日の仕事は先送りにしてしまった。そんな日もあるさ。メイドイン台湾と、メイドイン香港に護られたさ。
福義軒のレモンのビスケは、台湾鉄道・松山駅の改札前にある全家(ファミリーマート)や、改札内のセブンイレブンにも置いてありました。見たのは11月のこと、この先どうなるかはわからないけど、駅構内コンビニをチェックしてみてください。
黑地で駱駝牌の魔法瓶を買った日のこと
ご無沙汰している、M&Sのアーモンドビスケット。
香港で暮らしていた頃も、台湾に来て香港へ仕事で行くようになっても、何年も何年もずっと、お茶の時間をなだらかにしてくれてます。
してくれていた、と過去形で書いたので、続く形に書き直し。
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