林森北路は何条、何巷と入り組んでいて南京東路から南側の、日本人が使いやすいレストランやバーのあるエリアには、時々友達と行く。
民生東路より北側の「林森北路」は、全くしゃれっ気が無い。
愕然とするほど古い。
今にも崩れ落ちそうな、古民家なんてしゃれたこと言ってられない家やタイトで短くてドレープの効いた夜のお店向けのドレスがお店から飛び出して、通りにずらりと並んでる。
夕方の四時頃、起き抜けの金髪で素顔のまま食べるものを買いに出てきたちょっとだらしないお姐さん、意識高い系のお姐さんはもう髪を巻いてもらったり、爪やったりしてる。
そういうお店が固まって数軒並んで、屋台や美容院で働くおねえさんたちもちょっと凄みがあって、滅多に笑わないような、他のエリアのあったか系、
もしくは強烈な台湾人とは違うひとたち。
でも、きりっとしていてかっこいい。
建國路の向こうへ行きたくて、ショートカットしようと細い路地に入ったら行き止まりだった。
この密集した都会の行き止まりは、小さな原っぱ。
猫の兄弟が遊んでいて、ちょっと離れたところでまったりしている子もいた。
フラフラ迷い込んだ場所、どっちへ行っても行き止まり、見たこともないような小さな平屋の家、どの家も静かで、ラジオの音も聞こえない。
ドアの前に出した椅子に座ったおじいさんが林檎を食べていた。
O’tree Café。民権東路、サイフォンで入れる老舗「老樹咖啡」の二号店
民権東路にあったカフェ。サンルートホテルの近くです。
出来て一年の新しいお店なのに、最近だと古い喫茶店でしかお目にかからなくなったサイフォン式。カードにはSince 1977と書いてある。新生南路の「老樹咖啡」二号店らしい。
エスプレッソマシンとスチームミルクに慣れていたせいか、ここのサイフォンで入れたラテの味は、一口目にぎょっとした。珈琲に浮かべたミルクの濃厚さ。生クリーム入ってるのかな。また来よう。
O’tree Café
住所:台北市中山区民權東路一段56號
カフェというより喫茶店の風情。サンルートホテルから徒歩圏内です。
※店舗情報は訪問、掲載時のものです。事前に営業状態を確認してからお出かけください。