台湾旅行情報

台湾・台北で取材とその前後。どんなに疲れていたって会える人には会う2024年3月。

2024年3月の台北取材、日本に帰国してから1年半ぶり。
2022年8月の終わりに離れる前と、台北の街にそれほど大きな変化は感じませんでした。

住んでいた頃に通った店、知っているけど入ったことはない店もまだそのままな道を歩いていると、昨日もここで暮らしていたような錯覚に陥ります。
台北で最後に住んだエリア、猫たちのいた場所や店にも、滞在中何度か行ってみました。でも、時間を変えて行ったものの、猫たちには会えなかった。いつも茶トラがいた花屋の店先には、知らない子猫がいました。
どこか奥の部屋や、暖かい場所にもぐりこんでいるのかもしれない。ちょうどその週の台北は、3月の初めにしては珍しいほど肌寒かったから…。

猫たち、どこにいるとしても、幸せでいてほしい。
私にはそれ以上何を言う資格も、言いに行く場所もありません。

台湾の猫写真集。萌え尽きたっていいんだぜ(随時追加)台湾の街やお店で出会った可愛いねこ画像フォルダ、解放のお時間です。台湾で出会った猫の写真集。みんなふくふくと、穏やかな顔。有名な猫村へ行かなくても、街の中でのんびり暮らす猫たちは、台湾の幸せ。...

 

このエリアで暮らしていた頃、立ち寄るのが習慣だったフレッシュジュースのお店。おじさん元気で私を見ると「久しぶりだね。髪切ったの」とタモリさん状態で笑ってしまいました。いつものラインナップでジュースを作ってもらって、美味しかった。日本の果物は美味しいけれど高いから、ジュースにして飲む感覚はまだ私にはありません。台湾では美味しい果物が手ごろで、搾りたてのフレッシュジュースが当たり前でした。でも今は円安、これが一杯600円以上するんだと内心計算して震えあがる。だけど後悔などしない。このお店で、おじさんに会いたかったのだから。

台湾フレッシュジュース「美一日果汁Bar」好きな野菜と果物でカスタムメイド台湾フレッシュジューススタンド「美一日果汁Bar」。南京三民駅から南京東路沿いに徒歩2分ほど、南京公寓市場の入り口にある。好きな野菜や果物を選んで好みのミックス・フレッシュジュースを...

いくつかのカフェにもいきました。バスやUbikeを使って、限られた時間と台北の通りを抜けていくのはとても便利だし、楽しい。オーナーバリスタがひとりでやっているお店、変わらない様子。久しぶり…とカウンターの前に立つと、ちょっと照れたように笑いながらもまるで昨日の続きのように話しかけてくれる。好きで、良く飲んでいたコーヒーを注文する前に作り始めてくれる、覚えていてくれる嬉しさをかみしめました。ひとりで街中で商売をして、続けていくのは本当に大変なことだと思う、体に気を付けて、また来る時まで頑張っていてねと心から思います。

光復南路「SideWalk Espressobar」路地で見つけたカウンター式エスプレッソバー台北・光復南路、路地裏でみつけたエスプレッソバー 「SideWalk Espressobar」。華やかな場所から家に戻る、クールダウンの散歩エリア。地下鉄だと南京三民か、國父紀念館からそれぞれ徒歩10~15分かな。パイナップルケーキで有名な佳徳や、松山文創園區も徒歩圏です。洛碁三貝茲飯店 TRIPLE BEDSホテルからも歩いて5分くらいだから、ここに泊まる人は行くべし。...
台北のカフェ「KiOSK」Flat Whiteのカップと静かに向き合う時間台北で一番美味しいKiOSKのFlat Witeは、ミルクとエスプレッソの層が、カップに口をつけるたびに異なる味わいと風味を楽しませてくれます。食べたり、喋ったりするよりも、一杯のコーヒーと静かに向き合いたくなるカフェでした。...

そして友達にも。ブランクがあっても昨日の続きになるはずむお喋りの幸せよ。少し遠出して、台湾人の友達は初めて降りるエリア。この小さな駅に、私の大好きなお店がみっつもあるのです。久しぶり、久しぶり、久しぶり。どの店の人たちも私と前回会って話したことを覚えていて、またその時の続きみたいに笑ってしゃべって、猫たちもいて。

 

「禾炚 Wo Gwong」台湾・三貂嶺の香港にまつわる本の図書館に、タイルの浴槽と猫と陶芸。台湾・三貂嶺の「禾炚 Wo Gwong」は古いタイルの浴槽のふちに猫が寝そべる、香港関連本の図書館。 香港人の阿燊さんが開いた「禾炚 Wo Gwong」香港にまつわる本だけを置くこの場所に、台湾を離れる前に拙著を一冊残させてもらえないかと打診したところ、快く引き受けてくれました。台湾で、また必ず訪れたい三貂嶺。 台北市内からのアクセスはシンプルだけれど、Google Mapはあまりあてにならないエリアです。だから歩いて、話して、見て、触れるのが楽しい。...

 

夜、飲みながら食事をした友達に今回撮影をさせてもらった朝食専門店にお礼もかねて明朝食べに行こうと思っていると話すと「行ってみたい」と乗ってくれ、ほんとに?!と急遽翌朝も約束。プライベートで友達とおしゃべりしながら好きなものを食べられると美味しさもひとしおでした。

そしてのんびりと台北の朝ご飯を満喫した後、忙しそうな店のおやじさんにタイミングを見計らって昨日のお礼をかねて改めて挨拶。でも、会計は
「もう友達だから」
とお代をとってもらえませんでした。
何度電話をかけてもつながらず、やっと出てくれても取材の申し込みに「ああ」「うん」とうなるばかりでガチャ切りされ途方に暮れつつ、えいやあと行ってみたら、親切に歓迎してくれたおじさん、おばさんたちでした。
取材協力お礼がてら、ここでお金を使いたかったのにと泣きながら帰りました。私はもう面が割れてしまっているので、ここは友人達や、このブログを見てくださった方々に託します。行ってたくさん食べてね。

美珍豆漿早餐店
住所:台北市大同區大龍街87巷口
電話:886 02 2599 3046(めったにつながらない)
時間:4時30分〜11時30分
営業日:日・月・火・水・木・土 (金休)
日本語メニューあり。
アクセス:地下鉄「民権西路」駅から徒歩10分くらい。

取材の記録
https://www.jre-hotels.jp/aruku-east/Taipei20240611.html

ロケでお世話になった店に、プライベートでもたずねることは時々あります。台南で、先方都合で当日に撮影NGになってしまい途方に暮れ、藁にも縋る思いで相談したバーのオーナー。
「いまどこ?わかった、そこで待ってて」ロケバスを停めている場所までバイクで迎えに来てくれ、「うちの屋上使いなよ、ついてきて」。
その夜、食事の後どうするかとロケ隊メンバーに尋ねられ「私はお礼がてら、あのバーへ行きます」と話すと、編集者やカメラマン、スタイリストの人たちも目をきらきらさせて「一緒に行きたいな、行ってもいい?」。
もじもじ、わくわく言ってくれるのが嬉しかった。結局みんなでバーへ出かけてお礼もできて、とても楽しい夜になりました。

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阿才的店。
2024年の12月で閉店してしまった。
まさかこの日が、最後に訪れる夜になるとは思いませんでした。
好きだった、忘れられないどの店もそう。まさかあの日がラストになるとは思わず、当たり前みたいに今日も楽しかった、美味しかったね、ごちそうさま、またねと笑って手を振って店を出ました。

前のお店のショップカードは、まだ持っています。

 


会えて嬉しかった。次に台北へ行ける時にもまた、ただいまと言えますように。たとえお店が変わったとしても、みんな元気でいてください。

 

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ABOUT ME
mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。